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おまけ 〜料理編〜

 

【〜卒業後のフローラの休日〜】



 私はイーグス伯爵家の使用人の中から見事フローラお嬢様の学園へ付いて行ける事となったラッキーガールの侍女、サラと申します。


 学園を卒業して新たにイーグス宰相のお屋敷にフローラお嬢様は住まわれる事となり、私もご一緒させていただきました。フフッ。


 本日、お嬢様は料理人のチーフに習いながらお料理を作っておいでです。

 お嬢様のお料理……途中までは最高に美味しいんですがね。どうしてもオリジナル感を出したいのか、チーフの意見を振り切って、最後の隠し味を入れたがる所がちょっと……ええ、そういう事でございます。


 あっ、早速旦那様がお帰りになられました。

 執事が素早く旦那様に耳打ちをしております。

 あっ、みるみる顔が青くなっていきましたね。涙を堪えるように自室へと歩いて行かれてしまいました。


 本日旦那様は夜ご飯を抜くのでしょうか…?

 それとも……


 大好きなお嬢様の事を悪くは言えません。

 では私も遅番の侍女と交代して、自室へと下がらせていただきます。




 ***




【〜結婚後のフローラの休日〜】



「フンフンフ〜ン、ただいまー」

「おかえりなさいませ旦那様」


「アンは何処??今何してるの??」

「奥様はただ今厨房で料理をされております」


「えっ?!アンの手料理?!それは嬉しい…このまま厨房まで向かうよ」

「かしこまりました。ではお荷物と上着をお預かり致します」


「フンフフ〜ン、アン、ただいま!」

「あ、リアム、おかえりなさい。ごめんなさい、今手が離せなくて…」

「フフッ、大丈夫。俺の手は空いてるから」


 ギュッ……


「もうっ、これじゃあ料理ができないわ」

「ハハッ、ごめんごめん!じゃあ側で見てるよ」

「それはそれで恥ずかしいんだけれど…」


「お嬢様、鍋が焦げます!!」

「あっ…!危ない所だった…。リアムこっち見ちゃダメっ!料理が出来るまで部屋で待ってて?」


 シュン……


「分かったよ…。ちなみにアンは何を作ってるの?」

「ビーフストロガノフよっ、楽しみにしててね」


「何それ?ちょっとだけ味見したい…!」

「うーん…ちょっとだけよ?実は私が味見し過ぎて、もう半分くらいしか残ってないの」


「えっ?!味見しすぎじゃない?夜一緒に食べれるの?」

「もう無理かも…ごめん。私はフルーツを食べるから、リアムは私のビーフストロガノフを食べてね!はいっ、味見っ!」


 パクッ……


「うわ…めちゃくちゃ美味しい…!何これ、もう一口ちょうだい」

「もうダ〜メッ!」


「え〜〜。分かったよ。じゃあ夕飯楽しみに待ってるからね」


 チュッ……


「ふぁっ!ビックリした…もお〜リアムったら!」

「ハハハッ!」



 この日の夕食、初めてお嬢様の完成した料理を召し上がられた旦那様の笑顔は死んでおりました。

 まぁ、完食したという事は愛が勝っていたのですね。素晴らしいです。フローラお嬢様の父親でいらっしゃるロナルド様以外で、お嬢様の料理を完食された方は初めて見ました。

 次の日、旦那様は総長のお仕事を初めて休日以外でお休みされたみたいですが、その日もお嬢様の作ったお粥を健気に飲み込む姿は、他の使用人達からもなかなか好評でしたね。ウフフッ。





お読みいただきありがとうございます!

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