エマ12歳
私、エマはそんなこんなで、前世の記憶が戻ってから約2年がたった。
勉強、そして剣の訓練と大変だ。
ちなみにまだノア様とはお会いしてない。
物語通りだ。
そして今私は真剣勝負中だぁぁぁぁ
「はっ!!!!」
木刀がぶつかる音と私の掛け声がする
そして今日こそ勝て、、、
バン
ない。
「あぁーーー!もう勝てると思ったのに!!!!」
「甘いなぁお嬢は」
この方は私の剣の先生のアルバスさん
この家では唯一私にめちゃフランク。
お嬢って呼ばれるんだけどめちゃ893感が否めないんだけどなんと
普段は王室で働いてるらしい。
とても強い、そう本当に強い。
ボソ「勝ちたい」
「あぁん?お嬢なんて」
「かーちーたーい!!
勝ちたいわ!私!アルバスさんやお兄さまに負けてばっかり」
「それはしょうがな
「そう!しょうがないのよ歳の差的にだから私と同い年ぐらいの方と勝負がしたいの!
それで勝ちたいの!私!」
「うーん、しかしなぁ女性で剣を習ってる特殊な方ほかにいないし
「別に男性でもいいわ!私と同い年ぐらいならまだ体格差も出てないですしお願いアルバスさん!!」
「話してる時に遮るなよ。しょーがないなぁ2人君と同じ年齢の子を教えてるから次の訓練の時王宮の訓練所においで」
「やったぁぁぁ」
やっとやっと勝てるかもしれない!!!
そして次の訓練の日がきた
ちなみに、お父様には内緒だ絶対危ないって言われるから。
「アルバスさーん!!」
「おっ来たな、じゃあ挨拶」
「はじめましてエマです」
ニコッと笑った
「ノエルだ」
ノエルの一言だけ髪は真っ黒で顔を服で隠してるから分からないけど多分イケメンだ。
この世界は基本イケメンだし、イケメンの匂いがする
「ギルバートだよろしくな!!にして女のくせに剣で勝負なんて本当にできるのかよ」
は?なんだこいつ金髪に緑の目イケメンの王子様風なのに言葉使い悪いな、てか見たことある気がするような、、、まぁいっか
「こら、ギル失礼だぞ」
「本当ですよ。女だとか性別で判断しているような頭が弱い方には負けませんわよ?」
「はぁ??ノ、、、、
ノエル!!!俺先にやっていい??」
ギロっとノエルがギルバートを睨んだ。
「いいよ別に」
名前呼ぶのに考えすぎじゃね?
偽名?まぁいい身分ぽいものな2人とも
「じゃあ始めるか準備はいいか、、、試合開始」
バシ、カキーン
木刀があたる
絶対今日は私が勝つ!!!
「はぁーはぁ」
「はーー」
なかなか決まらない
よし次こそ
シュッっとお互いに走り出す
「いっ!!!!」
向こうの手から木刀が飛んだ
「・・・・・・しゃぁぁぁぁぉぁぁ」
ふふふ、ははは勝っちゃった。
初勝利〜ふふふ
「お嬢の勝ちかぁ」
「ギルださいな」
「うっせ、あんな声張り上げるやつ女じゃなくてゴリラだきっと」
「ちょっと聞こえてるのよ!バカ」
「聞こえるように言ってんだよっ、ゴリラ女め」
「私がゴリラだったらてめぇはひよこだよピヨピヨ鳴いてんじゃねぇーよ」
「てめぇまじで許さねぇ」
ふん!!
全く小さい男だ
「ゴホン、お嬢ちょっと言葉遣いが乱暴すぎるんじゃないか」
あっ、剣を習い始めてから前以上に乱暴になったとアルバスさんが怒られたらしく最近アルバスから注意を受けるようになったのだが今日も怒られた悲しい
アルバさんがラフな感じだからつい前世の感じが出ちゃうんだよね。
「ごめんなさい」
シュン
「一応、お嬢様なんだね君も」
ノエル君、一応って、ひどい。
じゃあいつものように自己紹介をしてあげよう!
よいしょっと近くにあった台に立ち
「そうよ!私、ウェールズ公爵家の末娘のエマ・ウェールズ、12歳にして勉学とともに剣も完璧なお嬢様よエマ様とお呼び!みんな頭が高いわ!!!」
「「・・・・・・」」
パチパチ
アルバスさんが拍手してくれた。
「ぎゃはっははは」
「ゔはぁふふふふはは」
ノエルとギルバートが爆笑しはじめた。
「お前、、、、、
今のなんだよははは」
なんなのこいつ
ノエルまで口抑えて笑ってるし
「お嬢、、、、、
それやめたらどうですか?まだ家の中ならいいですけど、、12歳にもなるんですし」
そうこれは10歳からやってる。
この世界の自己紹介ってどうすればいいか分からなかったから前の世界のお嬢様ってこんな感じだったなぁ
と思い家庭教師の方にやったら凄い怒られた。
だけど謎に使用人は拍手して微笑んでくれるし
お父様とお兄様もこの自己紹介が好きみたいだから嬉しくていつもやってる。
「毎回みんな拍手して喜んでくれるじゃん!!」
アルバスさんの言い方が気に食わなく。
すこし不貞腐れながいった。
「なぁエマ様さぁそれいつもやってんの?
ふぶはははは」
笑いながら聞くなよヒヨコめ
けど優しいから答えてあげよう
「お母様と家庭教師からは初対面で絶対やるなって言われたわ。まだデビュタント前だからあんまり親族以外とは合わないからはじめてやったわ!!
けど笑われると思わなかった!!!」
「エマ様怒らないで」
ノエルてめぇ肩が揺れてるし声が震えてるんだよ
「ノエルいつまで笑ってるだよはははは、ほら俺らの頭が高いから怒っちゃってるよ」
ギルバートてめぇも笑ってるじゃねぇか。
「ノエルもギルバートも笑いすぎだしエマ様じゃなくてエマでいい!!!!バカ!」
「2人がバカなんじゃなくて、お嬢様が先にバカしたんだろ」
アルバスが言った瞬間2人がまた爆笑した
もういい!!!!!
「ほらもう、すねんなよめんどくせーなエマ様は」
「エマ様ごめんね」
2人してニヤニヤしやがって
ボソ「エマでいいってば」
「あっ?なんだよエマ様」
「もう!!!エマでいいよ!!」
「クスっごめんねエマが面白くて」
そー言ってノエルが頭をポンポンしてくれた
「ほらギルも」
「わるかったよエマ、、、ゴリラ女って言って」
ニヤニヤしながら言ってきた
謝るのはそこじゃない!!!!
いやそれも謝って欲しいけど
「むーーーー!!!もういいよ!ヒヨコちゃん」
「なんだとてめぇー!!」
「はい、喧嘩は終了な次ノエルとエマな」
「はい今日は終了ー」
「「「ありがとうございました。」」」
ちなみにノエルには負けてしまった。
休憩してからギルともう一戦したら負けた。悲しい。けど一回勝ったから次は2人に勝ってみせる。
「なぁエマはさぁウェールズ公爵家だろ?ってことは婚約者ってノア殿下?」
とギルがニヤニヤしながら聞いてきた
「なんで知ってるの?そーだよ、一応ねまだ会ったことないけど」
「会ったことねぇーんだ、けど絵とか見ただろ?どう??」
どうって別に
「どーでもいいかなぁ、色々話は聞くからすごい人だし尊敬は出来るけどあんま興味は無いしそれに私、お兄様やお父様みたいに強い方が好きだから、、、
それにまず私より弱そうな人は興味ない」
ぶはっ
「「はははっぎゃははは」」
ギルとアルバスさんがいきなり爆笑し始めた
なんで?とノエルをみたらノエルは固まってた
「あー笑ったありがとうお嬢」
「なんで笑ってたのよ?」
「エマは知らない方がいいよなぁ、ノエル?」
「ギル、黙れ」
「エマはノア殿下にかっこいいとか、婚約者になれて
嬉しいとかはなかったのかよ??みんなそう思うだろ??」
「まぁかっこいいとは思ったけど、それ以上もそれ以下でもないよね。ヒョロいし、私でも勝てそうだし」
と話してたらギルはずっとニヤニヤしてた
きもっ
「お嬢もうやめてあげてギルもだ」
「えっ?」
なにを?
「あぁおもしろ」
「ほら、もうお嬢の迎えきてる!」
やばい行かなきゃ
ぐっとノエルにひっぱられた
えっ
「弱くないから。
バイバイ、またねエマ様」
えっ?
なに?えっ?
???
謎だけが最後残って終わった。
楽しかったからいっか。