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魔王幹部少女の好き勝手  作者: もじゃね
マコと魔王
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はじめての告白

「ごめんなさい、わたし、いや、オレ、男なんです。」


 ゲームの画面上では、魔法少女めいた白い衣装を着た女の子キャラクターの前で、黒髪オールバックにあごひげを生やした渋い男性キャラクターが微動だにしなくなっていた。


(まじホント申し訳ございません!)

 罪悪感でいっぱいになったオレは全力で言い訳をし始めた。


「最初はネオさんのこと年上だと思っていて、敬語で話していただけだったんです。自分のこと『わたしは~』って言っていたのも敬語の一環でした。話しているうちに、年齢が近いっていうのは分かったんですが、同時にオレのことを本当の女の子だと勘違いしてることに気づいてしまって。今時女キャラ使う男なんて珍しくないのになんて純粋な人だ、と思いつつも女の子としてロールプレイングするのは面白そうだとズルズルと来てしまって、でもまさか、プロポーズされるとは思わなくて――」


 そう、何を隠そう、この白い魔法少女みたいなキャラ『マコ』を操作しているのがオレだ。


 ネオという名の渋い男キャラがオレのチャットを遮った。

「もういいんだ!マコちゃん!……いやマコ君……さん。」


(よくはなさそうだ。)

 顔も名前も知らないが、地球のどこかでネオを操作している純朴青年の心が重傷なのはわかる。


「ごめん。今日はログアウトするよ、マコたん。また一緒に冒険にいってくれるかい……?」


「もちろんです!ほんとにすみませんでした!」


「マコりんはいい人だね……」


 そのままネオはフッときえた。

 ログアウトすると光に包まれるエフェクトが出るのだが、それがない。

 ラグかバグだろうが、ネオの悲しみが表れている気がして、オレは心の中で土下座した。

(申し訳ございませんでした!見ず知らずのネオの中の人!)


 そして、


 翌日から、同僚の真雄さねおが会社に来なくなった。


悪役の女キャラがかなりの強キャラで、独断で行動したり、主人公にちょっかい出したり、主人公を気に入ったり、でも報われなかったりするのが好きです。

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