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ネタ帳

さいじゃく な ぼく の もうそう

はじめまして。おはこんにちばんは。

初投稿ではありますがネタメモです。

あしからずご了承ください。こんがりチキン



 人間、誰しも空想したことはあると思う。

 自分の将来とか旅行は何処に行って何をしようかとか、恋人や好きな人のことといった現実的なものから、自分が好きなアニメや漫画の中に入れたらとかもし異世界に転生や転移したらどう行動しようかといった非現実的なものまでも様々な空想があると思う。


 僕は、そんな後者の空想をしている奴だ。

 とある事情から大学受験の切符を失くした僕には、浪人生として受験に再挑戦する意欲がなかった。自分の所為で落ちたならまだしも、他人の手によって今の生活になっていることに不満だらけだったのだ。正直に言って、疲れていた。だから現実逃避をした。


 空想、妄想の世界ならば誰の邪魔もない。

 妄想の世界でなら僕は創造主、つまりは神にも等しい存在である。まわりは僕が考えた、僕だけに忠誠を誓うキャラクターたち。居心地が悪い筈がない。次第に妄想に(ふけ)る時間は多くなった。だがしかし、これは一体どういう状況なんだろう? 明晰夢ってやつ?


「明晰夢。意味、夢を見ていることを自覚している夢でございます」

「……え、」


 キャラクターたちが勝手に喋ることはない、筈だ。何故なら妄想の世界でキャラクターたちが何を喋ろうと、僕が考えて喋らせている(・・・・・・)からだ。だから僕が知覚していないのに喋る筈がない、筈だった。

 けど、ならこれは一体どういうことなの。


 まさか、僕は、夢の世界に閉じ込められたってこと!?



 ー 中略 ー



「タカシ様、その身に罪源を司る貴方様の忠実な(しもべ)、七名。御前に参上いたしました」

「うん。ヴァティー、ご苦労。みんなも忙しい中集まってくれてありがとう」

「とんでもないことでございます。皆、タカシ様の為ならば何時如何なる時でも馳せ参じてみせましょう」

「あはは、嬉しいよ。ありがとう」


 この世界に来てから何日経ったのかな。長かったような、短かったような。前の世界ではあり得ない程に密度の高い日々を送っている。それは良いことなのかまだまだわからないけど、僕は此処で、この世界で、みんなと共に生きていく。


「スペルビア」

「何なりとお命じください」

 七つの大罪ーー傲慢の罪源を司る【さいきょうのしつじ】。シルバーフレームのメガネが特徴で一切笑わない能面男。イケメンなのに温かみを感じられない為かロボットのような執事だ。

「ルクセリア」

「はい、タカシ様」

 七つの大罪ーー色欲の罪源を司る【さいきょうのめいど】。豊満な肉体を持ち、冷静冷酷さはスペルビアに並ぶ能面女。色欲を司っているとは思えない程仕事に忠実な、正に氷のメイドだ。

「インウィディア」

「ンフフ、タカシ様のおウツクしさはキョウも相変わらずで何よりです」

 七つの大罪ーー嫉妬の罪源を司る【さいきょうのいけめん】。僕のイケメン爆発死ろという思いを一身に受けた所為で、シンメトリーを憎み顔の半分が蛇顔の獣人男。設定にないオネエ感を偶に感じさせられる残念なイケメンだ。

「アケディア」

「はあい」

 七つの大罪ーー怠惰の罪源を司る【さいきょうのびじょ】。何もかもが面倒臭いと言わんばかりに布を一枚纏っただけの露出女。なのに、だらしない印象よりも怠惰の色気を感じさせられる美女だ。

「アワリティア」

「はっ」

 七つの大罪ーー強欲の罪源を司る【さいきょうのにんじゃ】。滅多に表に出て来ない影の薄い男。忍法が使える他、刃物の扱いも七つの大罪ーの実力をもつ忍者だ。

「グラ」

「はいはーい!グーラちゃんだよー!」

 七つの大罪ーー暴食の罪源を司る【さいきょうのようじょ】。アイドル然とした見た目、雰囲気に似合わない大食いっ子。小学生位の年齢、体格にも関わらず凄まじい怪力を持つ幼女だ。

「イーラ」

「ウォン!」

 七つの大罪ーー憤怒の罪源を司る【さいきょうのぺっと】。その姿は狼でありユニコーンでありドラゴンである異形。普段は僕の希望で狼の姿をとっており、その素晴らしい毛並みで癒しを提供してくれるペットだ。

「そして最後に、ヴァティー」

「はい。私の全ては貴方様のものでございます」

 その身は最早、以前のぼろぼろであった頃とは比べ物にならない。身体も心も成長し、今では僕の頭脳(ブレーン)として働く美少女。


「ーーーこの世界は間違っている。強者だけが得をして弱者に待つのは死のみ、だと?」

 ぼろぼろになって捨てられていたヴァティー。都市で見たスラム街。貴族の玩具にされる奴隷たち。

「人が死ねば余所の世界から補充すればいい、だと?」

 各国から喚び出された異世界人。勇者に仕立て上げられ戦争の道具にされていた。家族や愛するものと引き離され戦うしかない状況を嘆いていた。

「そんな世界、僕は嫌だ」

 上流だけが甘い汁をすすり、下流にいる人たちや余所者が苦しむのを見て見ぬフリをする世界なんて、

「ーーー僕が変えてやる。その為にみんな、力を貸して欲しい!」

「「「勿論でございます、我が主よ」」」

 これは、日々に絶望していた男が突然飛ばされた異世界の実情を目にし、妄想のキャラクターたちと立ち向かっていく物語である。


 ……たぶん。


中略部分の妄想は頭の中。

本編は長編予定で、只今ストック鋭意作成中です。_φ(・_・

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