表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

「ご」 長期休日突入初日

特にナシ。 ホントに書く事ないっすね

◇1

 窓から差し込む日差しが瞼に熱を与え、目が覚める。体を捻り、時刻を確かめる。平日では在り得ない、午前五時半だった。 

 なんで休日は起きるのが早いんだろう?と自分の体に疑問を抱く。そして、同時に脳に浮かんだのは「宿題・・・」

 今日から夏休みという長期休日が始まる。大体いつも宿題は早めに終わらせようと思ってるのに、気が付けば夏休み後半になっている。本当に面倒臭い事しかしないなぁと学校に嫌味を吐く。聞こえてないけど。

 夏休みとはいえ、朝は涼しい。すこし肌寒いくらいだ。ベッドから体を起こし、急に動いた事から生じる目眩に耐える。

 足の裏を地面に密着させ、立ち上がる。扉を開いて階段を下りた。



◇2

 冷蔵庫を開き、私はオレンジジュースを取り出した。コップに注ぎ、喉に流し込む。枯れ果てていた喉に水分が宿り、潤いを甦らせる。コップの縁から唇を離した瞬間に、脳裏に二日前の放課後の光景が過ぎる。「最近、鴨元気ないなぁー」軽い溜息を吐く。

 だが、私は何となくその原因が解っていた。多分、夏の大会だと思う。一生懸命練習していたのに、大会に出れないのが悔しくて、瞼が赤く染まっている事を私はあの日気付いていた。

 今頃、鴨は大会に向かっている頃だろう。大会の日は早いって言ってたし。そして私は何で心配してるんだろう?また疑問が招かれた。

 私も最近煩悶ばかりだ。煩悶する度に脳に浮かぶのは何故か鴨ばかり。私は鴨を何として見てるんだ?また疑問が増す。

 小学校の時は違った。普通に『友達』だった筈だ。だけど、友達だけなのに何でこんなに胸が苦しいんだろうか?

 不安に浸かり、沈んで行く様な感覚。嫌われない様に無駄に努力してる?これが思春期の特有なのか。違う、それとはまた別の感情だった。

 最近は煩悶と屈託に挟まれて圧迫されている様な感情ばかりだ。友達なのに、何故か不思議。


「友達以上に・・・見てる?」


 呟き、自分に質問する。静寂の中に律動が刻む音が体内で響いている。蝕んで行くばかりで、解決は一つもしない。あーモヤモヤする。

 臆病だなぁ私。私は臆病だから何も見つけれないのかな。自然と涙腺が緩んで行く気がした。目元が摩擦され熱くなる。視界が潤いで歪み、光が淡くなる。

 あれ、何で泣いてるんだろう?私。疑問ばかりが生じて脳を意地悪する。手をどこまでも伸ばしても、答えには届かない。


「もう・・・」


 夏休み初日から、何を考えてるんだ私は。   「ろく」に続く





コロシチェッカーが終了したんで、しばらくコレ一本ですね。 コロシルームは・・・頑張ります。 それでわ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ