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 第二話 必然の出会い 運命の別れ



「ふぁぁぁぁあ、すげぇ眠い。」


大きなあくびをする厚を見ながら加藤は微笑みながら答えた。


「少し眠ったらどうです?ここの家は安全でしょ?一泊じゃなくて、しばらくはここにいてもいいんじゃないですか?」


「それも考えものだな。少し眠るから、何かあったら蹴ってもいいから起してくれよ。」


「わかりました。」


厚はソファに横になると直ぐに寝息が聞こえてきた。







Back-home of the Dead

      


 第二話 必然の出会い 運命の別れ





12:19



トラックは奴らの食べ残しを避けながらゆっくりと国道を進んで行った。


「阿久津さん。そろそろご飯にしませんか?」


後藤が厚に空腹を訴えた。


「飯か…」


「そうよ、私たちは育ち盛りなんだからご飯ちょうだいよ。」


篠崎は空腹からかイライラしている。


「でも、食べるものあんまりないぞ。」


荷台の中に厚が持ってきた缶詰がいくつかあるが、4人で食べると2日も持たないと厚は考えた。


「この近くにコンビニあるかな?奴らがいなければ持ってくるけど。」


「コンビニはないですけど、大型スーパーならありますよ。地元の人間ならそこで買い物しますから良く知ってます。」


「スーパーね。そこに行こうか。案内よろしく。」


トラックは後藤の案内でスーパーに進路を変えた。



12:53


「これは無理っぽいな…」


「そうですね。」


郊外の大型スーパーの駐車場に着いた。


駐車場はかなり広かったが、駐車してある車は半分にも満たなかった。


スーパーの入口にはシャッターが下りているのが遠くからも確認できた。


そのシャッターの前には、100人とも、200人ともいえる人数の奴らが入口に押し寄せていた。


裏口の従業員出入り口にも多くの奴らがいた。もちろん、搬入口にも多くの奴らが見えた。


このスーパーに最低でも300人以上がいると厚はかんがえた。


「あ、生存者がいる!」


後藤が指を射す場所を見ると、そこは屋上だった。


「屋上か。あそこは大丈夫なのか?」


「はい、屋上は駐車場じゃなくて、ベンチやテーブルがあって簡単な休憩場所みたいになってるんですよ。」


屋上の生存者は此方を見つけ両手を振っていた。


「どうする?スーパーで立てこもるなら入るの手伝ってやるけど?」


「い、いや、やめときます。」


他の2人も首を横に振った。


「そうか、他に食糧がある場所しらないか?」


「あ、良い場所あるよ。オジサン、道戻って。」


「オジサンね、お、奴らがこっちにきたぞ。さっさと行くか。」


車は駐車場内で大きく旋回し元来た道に戻った。


篠崎の案内で着いた家は新築らしい一軒家だった。


3人を先に降ろし門を開け玄関前で待たせた。


厚はトラックを門の前に止め入口を塞ぎ、奴らが侵入しないように備えた。


少し高い塀をトラックのバンパーに足を掛けて何とか昇りきった厚は玄関前で3人に合流した。


「ここは?」


「岩崎ん家。私の友達ん家よ。」


「鍵はあるのか?」


篠崎はポスト明け、その天井に張り付いた鍵を見つけた。


「ここにあるのを偶然見ちゃってさ。」


「ふーん。で、その岩崎さんは御在宅かな?」


「それは無いです。あいつらは家族全員で体育館に避難してたから…」


「そうか、家に入ったら最初に全員で家の中を見回る。1人で動くと危険だからな。」


「わかりました。」


「はーい。」


頷く加藤。


厚は鍵を開け、ゆっくりと扉を開いた。


整理された玄関。誰もいないのか靴が無かった。


靴を脱ぎ、直ぐ脇にあったゴルフバックからそれぞれがクラブを取った。


息を殺しながら、1階、2階と全てのドアを開き安全を確認した。


建物の中の安全を確認した厚は1階の全ての雨戸、シャッターを下ろした。


室内は暗くなったが、安全は確保された。


「ふー、これで一安心だな。」


「そうですね。これからどうしますか?」


「ああ、まずは冷蔵庫から適当なもの探して飯にする。あと、風呂を沸かしておいてくれ。みんな入るんだろ?」


頷く3人。


それから少し休憩を兼ねた情報収集してから移動する旨を伝えた。




13:44



食事が終った。乾?があったので茹で、他にも残り物と思われるものを出し4人で完食した。


篠崎、後藤が風呂に入り、今は加藤が入っていた。


厚はリビングにあったパソコンで情報を集めた。


イスラム原理主義の陰謀説や○○研究所付近が最初に感染した等、信憑性が欠ける情報しかなかった。


ただ、どの地域の警察も軍も最初は活動していたが、今は組織としての行動は見られなかった。


「お風呂あきました。」


厚が振り向くと加藤が牛乳が入ったコップを持って立っていた。


「ああ、あんがと。後藤君たちは?」


「あの2人なら2階にいましたよ。」


「そっか、パソコン使うならどうぞ。風呂行くよ。」


「はい、ごゆっくりどうぞ。」


厚は椅子から勢いよく立ちあがり風呂に向かった。


厚は鼻歌を歌いながら風呂に向かった。




15:33



風呂から出た厚は後藤と篠崎の様子を見に2階に向かった。


岩崎夫妻の寝室のダブルベットに眠る2人は眠りながらも涙を流していた。


それを見た厚は一泊する事を考えた。


(まだ中学生なのに家族友人を一気に失ったんだ。すこしくらいココでゆっくりするのもいいかもな。)


厚は足音を忍ばせながら階段を下りた。


リビングに着くと加藤がパソコンを使っていた。


「あー、今日はココで一泊するから。そのつもりで。」


「はい、でも、どうしたんですか?」


「ああ、上の2人が泣きながら寝てたからな。今日くらいはゆっくり寝させてあげようと思って。」


厚はそう言いながら冷蔵庫の扉を開けて2本の缶ビールを取り出した。


3人掛けのソファーに座った厚は蓋を開け、ビールを一気に飲み干した。


「ふぅ、美味いな。…ん?どうした?」


加藤は厚の行動をじっと眺めていた。


「いえ…、フフフ、なんだか平和だなって。」


「平和ね。平和だったら、俺は君と知り合う事は無かったと思うな。中学生が26の野郎と知り合うなんて普通ならないからな。」


「そうですね。そう考えると不思議ですね。」


「ああ、俺と君が出会ったのは偶然の偶然だったんだよ。もし俺が君達をたすけなかったら、もし俺が学校の近くを通らなかったら、それ以前に俺が実家に帰ろうと思わなかったら。そう考えると、俺が君たちを助けることが出来たのは偶然じゃ無く必然だったんかもしれないな。」


一気にしゃべった厚は新しいビールの蓋をあけ一口飲んだ。


「私は必然じゃなくて運命だったと思う。だって、そのほうが2人の出会いとしたら素敵だと思う。」


「ハハハ、運命ねー。」


「阿久津さん、女心が分かってないわね。そんなんじゃもてないわよ。」


「ああ、知ってる。俺がもてないのも運命だったんだろうね。」


「そうやって卑屈にならないでください。感謝していますから。」


「はいはい、感謝してるなら晩飯よろしく。」


厚は残りのビールを飲み干した。


「ふぁぁぁぁあ、すげぇ眠い。」


大きなあくびをする厚を見ながら加藤は微笑みながら答えた。


「少し眠ったらどうです?ここの家は安全でしょ?一泊じゃなくて、しばらくはここにいてもいいんじゃないですか?」


「それも考えものだな。少し眠るから、何かあったら蹴ってもいいから起してくれよ。」


「わかりました。」


厚はソファに横になると直ぐに寝息が聞こえてきた。




同時刻 岩崎家 2階



「あの阿久津ムカつく!」


「まぁ、そういうなよ。いずみはよく頑張ってるよ。」


「ふん、雄一が我慢してなかったら、私がぶん殴ってたわ!」


「そうだな、あの態度はムカつくな。上から目線で命令して。」


「雄一はどうするの?このままアイツについてくの?」


「それは無いな。これ以上アイツといたら温厚な俺でもぶち切れるよ。」


「だよねー。雄一が切れたらアイツなんてイチコロよ。」


「だから、俺は考えた。アイツと一緒に居たくないから車を奪えばいいと。」


「でも、鍵はどうするの?」


「ああ、アイツが風呂に入っている時に盗んだ。」


「キャハハ、雄一頭いいー。これでアイツはゾンビの餌だね。」


「ああ、あとはアイツが居眠りしている隙に車を奪ってな。」


「そうだね、そうなればアイツはK市になんて行けないからね。ざまぁみろってね。」


「じゃあ、暫くは大人しくしてよう。…アイツら静かだけど何してんだ?」


「さぁ、行ってみようよ。」


2人がリビングに行くと加藤はキッチンでカレーを作り、厚はソファで寝ていた。


「…ねぇ、これってチャンス?」


「だな。このまま黙っていこうぜ。」


加藤は2人が来たことに気がつかず、そのままカレーを作り続けた。


少し経つと、トラックのエンジン音が聞こえ、すぐに遠ざかって行った。


加藤は慌てて玄関の扉を開くと、そこにあるはずのトラックが消えていた。


加藤は半分開いた門を急いで閉め玄関に戻り、鍵を掛けた。




17:12



リビングに戻った加藤は厚を起こした。


「起きてください!大変です!」


揺すりながら声をかけたが、起きる気配が無かった。


「ちょっと、大変なんですって!おきてくださーい!」


両肩を揺さぶりながら強い口調で言ったが目覚める気配はなかった。


加藤は仕方なくキッチンでコップに水を汲み、厚の顔に水をかけた。


「うお!なんだ?!あれ、なんだっけ?ああ、君か…誰だっけ?」


飲酒で赤い顔をした厚はアルコール臭い息を吐きながら寝ぼけた頭を起動させた。


「あの2人がトラック乗って行っちゃったんです!」


「ほー、それはー大変だなー。」


「何で棒読みなんですか!」


「まぁ、落ち着け。実はあのトラックな、ガソリンが無いんだ。いつ止まってもおかしくないぐらいに。俺だってここまで来るのにヒヤヒヤしてたんだぞ。」


「え?それって…」


「うん、自業自得ってやつ。…後藤君と篠崎さんは自分の意思でここから出たんだ。俺が何か言う事はない。せめて何所かで幸せに生きていけるようにと、祈るのが精一杯だな。」


「…そう、ですか。」


「ああ、自分で運命を決めたんだ。その先に苦しみがあっても、誰も助けてくれない。もう、世界は子供に優しくないし、子供だからと言って甘やかしてもくれない。」


「…」


「ああ、すまんな、説教臭くなったな。ん?この匂いはカレーかな?」


「あ、はい。口に合うか分かりませんが…」


「はは、久し振りに誰かの手料理を食べるよ。」


加藤はキッチンで皿にご飯とカレーを入れ冷蔵庫にあった野菜でサラダを作っていた。


「お、おいしそうじゃん。いただきまーす」


加藤も自分用にカレーを持ってきて厚と一緒に食事をした。




17:15



「ひゃっはー!アイツからトラック奪ってやったぜ!」


「雄一凄い!」


「だろう?車の運転なんて簡単だな。で、どこに行く?」


「ん~、そうね。アイツがいないならスーパーで立てこもるのもアリかな?」


「そうだな、周りのゾンビどもはトラックで轢き殺せばいいんだしな。そうすれば俺達は大歓迎されるだろうな。」


「その通りね、雄一頭いいわね。」


「それじゃ、スーパーまで行くぜ。」




17:54



「はははは!こいつら邪魔ー!さっさとクタバレー!」


「雄一!凄いよ!超面白いよ!」


トラックが奴らの中を縦横無尽に駆け回った。


3回目の突入している最中、数体のミンチ状になった死者の服と肉片が前輪に絡みつきハンドル操作が不能になった。


「あれ?ハンドルが!動かない?」


「ちょっと、どうしたの?早くあいつら殺してよ!」


「いや、ハンドルが!」


「あ!前にシャッターが!キャーー!」


トラックはそのままスーパーの正面入り口シャッターに突入しスーパーの中ほどまで進入すると壁に衝突し止まった。


「う…、ゆ、雄一、大丈夫?」


「…」


「雄一?」


後藤は座席とハンドルに挟まり目を開けたまま死んでいた。


「ちょっと雄一!冗談はやめてよ!ねぇ、起きてよ!ねぇ…」


篠崎は動かなくなった後藤の肩を揺らしたが、次第にその力は弱くなっていった。


「…ごめんね、雄一、…私行くね…」


篠崎は壁にぶつかった衝撃で壊れたドアから出ると少し先に奴らが近づいてくるのが見えた。


(1階はダメね。2階なら!)


篠崎は階段向かって走った。


しかし、階段には非常用シャッターが下りていた。


「そんな!」


階段は店の奥にあり、エレベーター、エスカレーターは入口の脇にあった。


そのため、エスカレーターを使うには奴らの中を通るしかなかった。


篠崎は覚悟を決め奴らの中に走り込んだ。



2階のエスカレーターを昇りきった場所にテーブルや商品棚でバリケードが作られていた。


そのバリケードの後ろには2人の男性生存者が待機していた。


彼らは奴らが侵入してきた時用にバリケードを設置していた。


「畜生!あの馬鹿トラック野郎!死にたければ勝手に死ねばいいのに、俺達を巻き込むなよ!」


「ああ、これで1階のフロアには降りれなくなったな。」


「だが、食料品や保存食は全部2階に運んであるんだ。それに従業員用の通路は鍵とバリケードで奴らが入って来れないようにしてあるんだ。ここから逃げるならそのルートを使えばいい。」


「その通りだな。お、ここもそろそろヤバいかな?」


止まったエスカレーターの階段を数体の奴らが昇ってきていた。


「ああ、手筈通りにいこうぜ。」


「おい!そっち側もいくぞ!」


男が下り側のエスカレーターの後ろで待機していた男に合図をした。


それぞれの場所にいた男たちは2階のフロアに向かって走った。


暫くするとフロアとエスカレーターの間に防火扉とシャッターが降り道をふさいだ。


それ以降、2階の防火扉が開く事は2度と無かった。




18:54



「う、うーん。もう食べられないよ。」


ソファに横になった厚は苦しそうに加藤に訴えた。


「そうですよね。3人分食べましたからね。」


「ああ、苦しくても後悔はしないよ。女性の手料理なんて何年ぶりだろう?」


思い浮かぶのは母の顔。だが、加藤はその言葉を母以外の人に作ってもらったと勘違いして聞いていた。


「そうですか。それはよかったですね。」


急に不機嫌になった加藤は自分でも何故機嫌が悪いか分からなかった。


「それにしてもカレーは美味しかったな。これなら毎日でも食べたいな。」


「!!そ、それは!いえ、…わ、わたしはもう、寝ます。おやすみなさい。」


顔を赤く染めた加藤は2階に駆け昇った。


「ん?まだ7時だろ?ずいぶん健康的な生活だな。まぁ、いいや。俺も寝よう。」


厚はそのままソファで目をつぶった。しばらくすると厚から寝息が聞こえてきた。




7:45



朝食を食べ終えた2人はキッチンの棚や冷蔵庫から保存がききそうなものを探していた。


「結構あるな。」


「ええ、凄い量ですね。」


缶詰が大小50個以上ペットボトルの水やジュースが10本もあった。


「これ、どうするんですか?」


「ああ、この家のガレージに車があるんだ。そこに運ぼう。」


「え?車があったんですか?」


「ああ、リビングに車の鍵があった。それなら車もあるだろう。まぁ、ガソリンがなかったらアウトだけど。」


「良く見てますね。私なんて気がつかなかったです。」


「まぁね、早速だけど荷物を運んじゃおうか。」


「はい!」


車は大型のワンボックスカーだった。厚は鍵を刺しガソリン量をみるとほぼ満タンだった。


(これなら家まで行けそうだ。この車を大事にしないと)


ガレージのシャッターを開けた厚は道路に出て周囲を確認した。


奴らも人も確認できなかった。


厚は加藤が車の中にいることを確認すると、運転席に乗り込みエンジンを始動した。


車はゆっくりとガレージを抜け西に向けて走り出した。


「雨、降るかも。」


「はい、向こうは曇ってますね。」


西の空には黒くもが見えた。




10:32



「確か、スーパーってこの先だっけ?」


「ええ、そうですよ。」


「ちょっと行ってみようか?もしかしたら後藤君たちが立ち往生してるかもしれないし。」


「…わかりました。」


「ん?後藤君たちと何かあったの?」


「…私、あの人たちに虐められてたんです。先生に相談しても私が悪いみたいな言い方するし、学校は嫌いでした。」


「そうか…」


「でも、今は違います。虐められてたけど、あの時の方が今よりもずっとマシよ…」


「ああ、なんでこんな事になったんだろうな。」


それっきり会話はなかった。


厚は車を駐車場に入れると奴らの数が減っている事に気が付いた。


「あれ?ずいぶんと数が減ってるな。」


「いえ、あれを見てください。正面のシャッターが破られています。きっと中にたくさんいるんですよ。」


「なるほど。だが、あのシャッターを奴らが壊したとすると、安全な場所なんて無くなるぞ。」


「あ!あのタイヤの跡は?」


地面には血まみれのタイヤの走った跡があった。


「そうか!車で奴らを轢いてたら何かの原因でシャッターに突っ込んだんだな。」


「そうみたいですね。乗ってた人は大丈夫でしょうか?」


「わからんが、無事を祈るしかないな。それに…」


「それに?」


「奴らが俺達に気が付いたようだ。さっさと逃げようぜ。」


厚は車を走らせ駐車所から脱出した。


「これからどうするんですか?」


「ああ、どこか周囲の安全を確認できる場所で休憩して食事かな?その後は高速に乗ってK市まで直行かな。」


「はい、わかりました。」


「所で君はどこまで付いて来るの?」


「えっ?迷惑ですか?」


「いや、どこか目的地があるなら家に寄った後でよければ連れて行くよ。」


「家族も皆死んじゃいましたから…。親戚も遠いですし住所もしりませんから…」


「そうか、それなら俺がドコか安全な場所までエスコートするかな。」


「エ、エスコートですか…、ぜひ、お願いします!」


「そんなに力込めて言われても…、まぁ、いいや。んじゃ、ゆっくり出来そうな場所探すか。」


「ハイ!」


西に向かうワゴンの先には暗雲が立ち込めていた。






彼らの先にあるのは希望か絶望か?


厚は雨の降る町で悲しき出会いを体験する…


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