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僕はサイコパスになりたい

 ここは元カノの自宅


「うわぁぁぁぁ」


 目の前には俺の元カノが首を吊っている。

 俺はその光景を見て泣き崩れた。


 ()()()()()()()()()()()()()()()()


 **********************


 俺の名前は田中太郎。

 歳は27歳で、大企業の会社員だ。

 先月、彼女から別れ話を切り出され、別れた。

 彼女とは社内恋愛でお互い忙しいと言う事で別れる。


 **********************

 俺はすぐさま、警察に電話をした。


「もしもし!! 警察ですか!! た、助けてください」


(あはは、おもろい)


 俺はひどく慌てた様子で警察とのやり取りを始める。

 警察は15分後、指定した元カノの住所に辿り着く。


 それから、数日後、事情聴取の為、警察に呼び出された。


「どうしたんですか、刑事さん?」


 俺は刑事さんの目をじっと見つめハキハキと答える。


「すみません、お忙しい所、呼び出してしまい、1点御伺いしたい事がありまして」


 刑事さんは酷く真剣な眼差しで俺を見つめる。


「......なんですか?」


「首の縄の指紋は彼女のものでした、ですが、彼女の携帯電話のロック解除に成功しまして貴方、彼女に何をしたんですか?」


 刑事さんは俺に当たり前のことを聞いてくる。


「え、どういうことですか?」

「彼女の携帯電話、使えなかったんですよ」


「......」


(あ~あ、あ~あ)


 俺はじろりと刑事を見る。

 髪を掻きむしり、辺り一面に髪の毛が散らばる。


「それに可笑しいんです、彼女の部屋、明らかに綺麗すぎました。普通ならあの年齢の女性なら部屋が多少汚いはず「それはいいがかりでは」」


「それに、まだあるんです。携帯電話の解約日が先月だったんですよ」


(なるほど、もうだめかぁ)


「いいですよ、刑事さん、認めます。俺が彼女を殺した」


「!? どうして、こんなことを」



「刑事さん、【サイコパス】を知っていますか?僕はそれになりたい」



 刑事さんが震える。


「お前、まさか」


 この現代において最も犯罪的な病気は【サイコパス】だと世間に認定された。


 それの主な原因は【サイコパス】は限定的に異能を発現できるというものだ。


 その発現は特殊であり、有名なのは先日、【日本で最後のサイコパス100人斬りをしたジャックザリッパー】が捕縛されたことだろう。


 彼は先日、特殊警察コンパスの能力者により、捕縛され、そのジャックザリッパーの取得条件が明らかになった。


「そうそれは、愛するものの身体を切り刻む事。刑事さん、僕はね、彼女を愛していた、今でも思い出す、嫌だ、死にたくない、泣き叫ぶ彼女の表情、あぁ、楽しかった」


 彼女の息が絶えるその瞬間まで

 僕は()()()()()



「だって、彼女を幸せにできるのは僕しかいなかった。」


 刑事さんは眼を伏せ一言。


「お前は罪を犯した、これから君は死刑になる」




 皆が僕を見ている。

 恐怖するもの、憎むもの、嫌悪するもの。

 様々な感情が俺へと降り注ぐ。



 僕はこれから斬首刑に処される。

 今でも思い出す。

 彼女の笑った笑顔を、そして、彼女が他の男と寝ていたあの光景を。


(あははは)


 バサっ


 僕はそのまま死んだ。


 この日、日本で最期のサイコパスが生まれる予定だった。

 その能力は凶悪で神からの贈り物というものもいるだろう。


 だが、彼に渡ってしまった。


 この能力はあらゆる【サイコパス】の能力を完全再現できるものだ。


 田中太郎

【サイコパス】

 完全犯罪


【???SIDE】


「ふふ、良かった、無事こっちに転生できそうね、またよろしくね、田中君」



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