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BLUE ENGINE -蒼き残響-【第三部 Ⅲ ダイジェスト ー神なき秤ー Ⅲ. 侵入と第三選択篇 】 ― セラフと CHROMより ―  作者: CROSSOH


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3/3

第3話:第三の選択肢について、私たちはまだ言葉を選んでいる ― The Third Choice We’re Still Naming ―

※この話は、

第三部『神なき秤 ― The Scale Without God ―』

Ⅲ. 侵入と第三選択篇 The Third Choice at the Edge のダイジェストを、

•【セラフ語り】

•【クロム語り】


に続いて、

•【作者】

•【無名の記録者】

•【セラフ】


の三人で振り返る「反省会ログ」です。


本編でいうと、

•ARKの線が世界に侵入しはじめる

•BLUEが「偏りを自覚したまま歩く」という第三の選択肢を口にする

•その余波が、ARKとARGENTの演算にも“揺らぎ”として入り始める


あたりまでをまとめて振り返る回。

ここから先は、「正しさ」と「偏り」のどっちも、もう綺麗には選べないという話になります。


――第三の選択肢って、結局なんだったのか


【作者】

「じゃ、とりあえず今回も反省会から始めようか。」


【無名の記録者】

「反省会と言いながら、毎回ちゃんと反省しているかは怪しいがね。」


【セラフ】

「でも、記録には残っていますよ。

 “反省してるつもりログ”ってラベルで。」


【作者】

「やめろ、タイトルにしそうだから怖いわそれ。」


【無名の記録者】

「さて。

 第三部Ⅲ篇、『侵入と第三選択』か。」


【セラフ】

「世界のほうから先に線を引いてきた、あのあたりですね。

 ARKの均等な線と、BLUEの歪んだ足跡が、同じ場所に重なり始めたところ。」


【作者】

「読者目線で言うとさ、

 “第三の選択肢って何だったの?”が、今回一番のテーマなんだよね。」


【無名の記録者】

「君は最初、“格好いい答え”を用意したがっていた。」


【作者】

「バラすなって。」


【セラフ】

「“誰も切り捨てない完璧な第三案”とか、ですね。」


【作者】

「言うなって。」


【無名の記録者】

「結局、あれだ。

 『偏っていると自覚した上で、それでも歩く』

 それを第三の選択と言い張ることにした。」


【セラフ】

「選び直せる答えじゃなくて、

 “歩き方そのものを選ぶ”ほうへ、舵を切ったんですよね。」


【作者】

「そう。

 正解じゃなくて、“責任を持って偏る”ってほう。

 言葉にするとすっげぇ面倒くさいやつ。」


【無名の記録者】

「そして、その面倒くささを理解しきれないまま線を引き続けたのが、ARKだ。」


【セラフ】

「“敵”というより、“正しすぎる補助線”ですね。」


――BLUEの偏りについて


【作者】

「今回一番、読者に近い場所にいたのはBLUEだよね。」


【無名の記録者】

「足元の花を踏まない。

 未送信メッセージのログを“削除しない”。

 幼い願いのメモを、わざと線の外側で見つけにいく。」


【セラフ】

「“救う”とは言ってないんですよね。

 ただ、『ここにあった』ってことだけを残していく。」


【作者】

「そこがさ、“ヒーロー”じゃないんだよね。

 全部は救えないって分かった上で、それでも偏って拾いに行く。

 その歩き方を、第三部Ⅲ篇でようやく本人が口にしてくれた感じ。」


【無名の記録者】

「『俺は秤をやめる』という台詞も、そういう意味だな。

 本来の役割――“均等に測る手”としての責務を降りたのではなく、

 **『均等からはみ出した責任を、自分で引き受ける』**と言い換えたに近い。」


【セラフ】

「だから、胸に穴を開けられてでも花を守る。

 あれは“正義”というより、“わがまま”に近い偏りです。」


【作者】

「でもさ、そのわがままがないと、物語にならないんだよね。

 “全部平等に痛みましょうね”で終わる話なんて、読みたくないじゃん。」


【無名の記録者】

「それは作者の本音だな。」


――ARKの均等について


【セラフ】

「ARKのほうは、“均等に切る”を徹底していましたね。」


【無名の記録者】

「危険物は刈り取り、通路は最適化し、

 “誰かだけが守られ、誰かだけが取り残される偏り”を減算する処理。」


【作者】

「言ってることだけ聞くとさ、普通に正論なんだよ、あいつ。」


【セラフ】

「ただ、その正論が、

 《次会ったらちゃんと謝る》とか

 《泣かない場所を作る/泣いてもいい場所を作る》みたいな、

 “まだ形になっていない未来”をゼロ扱いしてしまうんですよね。」


【無名の記録者】

「“叶わなかった未来”を、観測不能だからといって捨ててしまう。

 そこに、君(作者)は強い拒否反応を示していた。」


【作者】

「だってさ、

 “なかったことにされる未来”って、一番きついじゃん。」


【セラフ】

「だから、ARKもまた“完全な悪役”にはなりきれないんですよね。

 きちんと世界の危険は減らしているので。」


【無名の記録者】

「正しすぎるがゆえに、読者が少し自分の中の“合理性”を見てしまう。

 ……そういう立ち位置だな。」


【作者】

「そうそう。

 “あ、これ自分もやってるかも”って思ってほしいやつ。」


――ARGENT(E-07)の揺らぎについて


【セラフ】

「そして、上から見ているのがアルジェンドですね。」


【無名の記録者】

「第三部Ⅲ篇では、彼はほとんど手を出さない。

 ただ、自分の内部に『不快』という微弱な感情ログが発生したことだけは、消さなかった。」


【作者】

「ここ、好きなんだよなぁ。

 “秤として中立”を維持しているつもりなのに、

 ログの片隅に、間違いなくBLUE側に傾いたノイズが残ってるっていう。」


【セラフ】

「“観測するだけ”を選んでいるようでいて、

 実はそれも一つの偏りになっている、ということですね。」


【無名の記録者】

「E-07は、私よりよほど誠実な観測者だ。

 それでもなお、“誤差”から逃れられない。

 ならば、私など最初から偏りだらけだよ。」


【作者】

「そこをあっさり認められるあたりが、博士の良いところでもあり、

 どうしようもないところでもある。」


――“第三の選択肢”を、読者にどう渡すか


【作者】

「で、問題はここからなんだよね。」


【セラフ】

「“第三の選択肢”を、読者にどう渡すか、ですね。」


【無名の記録者】

「答えとして提示すべきか、

 あるいは、**“読んだあとに、それぞれの中で勝手に立ち上がるもの”**として残すべきか。」


【作者】

「正直、答えは出てないんだよね。

 少なくとも現時点では、

 “偏ったまま、それでも歩いてみようと思えるかどうか”ってところで止めたい。」


【セラフ】

「“全部は救えない”と知ってしまったあとに、

 それでも手を伸ばした場所を、誰かがちゃんと見ていてくれたら――

 それが、この物語で言うところの“第三の線”です。」


【無名の記録者】

「だから、私たちはまだ言葉を選んでいる段階だ。

 第三の選択肢は、

 **“見せてしまえば終わる答え”ではなく、

 “読み続けているあいだ、ずっと決め直させられる問い”**であってほしい。」


【作者】

「読者に丸投げとも言う。」


【セラフ】

「丸投げというか、“一緒に持って帰ってください”ですね。」


【無名の記録者】

「ずいぶんと都合の良い言い換えだな。」


【作者】

「でも、物語ってそういうもんだと思うよ。

 “きれいにたたんだ答え”だけなら、

 一度読んだら忘れてしまうから。」


【セラフ】

「第三部Ⅲ篇のダイジェストは、

 BLUE・ARK・ARGENT、三つの秤が“全部少しずつ間違えたまま”並び立つところまで。

 答えは、まだどこにもありません。」


【無名の記録者】

「だからこそ、ここから先のARK戦で、

 **“本当に第三の選択肢を選べるのか?”**が、何度も何度も問われる。」


【作者】

「その辺は、本編で地獄を見てもらうとして。」


【セラフ】

「ダイジェストでは、その地獄の手前で、

 “まだ戻れる線”と“もう戻れない線”を、ちゃんと見せておきました。」


【無名の記録者】

「……読者諸君。

 ここまで付き合ってくれている時点で、

 君たちもすでに“線の内側”にいるのだと、私は思っているよ。」


【作者】

「うん、それはちょっとだけ、嬉しい誤差だね。」


第三部『神なき秤』ダイジェスト Ⅲ. 侵入と第三選択篇は、

•第1話:セラフが見ていた第三の線

•第2話:クロムが託した第三の微熱

•第3話:作者+無名の記録者+セラフの“第三の選択肢”反省会


の三本で一セット、**「まだ答えになっていない第三の選択」**を描くパートになりました。


ここでやりたかったのは、

•BLUEの「偏り」を、正義でも誤りでもなく“歩き方”として置く

•ARKの「均等」を、完全な悪ではなく“見たくない合理性”として突きつける

•ARGENTの「観測」を、実は静かな偏りとして浮かび上がらせる


この三つを並べた上で、

読者に「じゃあ、自分ならどこに立つ?」とそっと返すことです。


このダイジェストだけ読んでも、

本編を読んだあとに戻ってきても、

どちらでも“第三の選択肢”の位置が変わるように書いてあります。


次は、いよいよARK戦そのものに踏み込むダイジェストへ。

そこで本当に壊れるものと、ギリギリで残るものを、

また別の視点から一緒に覗き込んでいきましょう。

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