ハッピー・ハロウィーン
心がとっても嬉しくて
笑いたくなる帰り道、
夕暮れ時の家々に
あたたかい灯ひがともるころ、
体は少し重いけど
すぐに異界へ辿り着く。
悲しみなんて世界には
ひとっかけらもないんだと、
ちょっとちいさな嘘をつき
さみしさなんて、それなに?と
知らないふりで、空みあげ、
過去は静かに流し去る。
街は仲良く肩たたき、
僕を迎えてくれるでしょう。
とても綺麗なあの歌が
心に流れているでしょう。
みんな、たのしく微笑んで
歌を歌っているでしょう。
時が告げられ、仮面をかぶって
その夜は更けてゆくでしょう。
それがことさら幻の
景色じゃないのは知っている、
みんな、みんながしあわせに
なれる夜だよ、かぼちゃのハロウィーン。




