第2話 彼と付き合った日
彼とは、3回デートに行った。
1回目のデートが決まるまで何週間もLINEをしていた。
正直、LINEを続けるのは苦手だから、早く誘ってくれないかなと思っていた。笑
それでも、彼から連絡が来るたびに心がドキドキしていたのは確かだった。
美容院にも行ったり
マニキュア塗って可愛くしたり
マツパをして女子力を上げたり
筋トレ・小顔トレーニングをしたり
普段の自分ではありえないくらい自分磨きをしていた。
確かに彼に惹かれていた。気になっていた。
でも、自分の中で『恋』は「信頼」と「好き」という感情が芽生えた時。
まだ、彼の事を知らなかったからそれらの感情があまりなかった。
1回目はスペイン料理。
ドアも開けてくれて、店員さんも呼んでくれた。またお手洗いに行っている時にお会計を済ましてくれた。どうしても、海外の人と付き合っていたからそういうスマートなことをしてくれるのか気にしていた自分がいた。だから彼がそれらのことができる人で少し安心した。
でも、その時にはまだ「好き」という気持ちがなかったから、結局一部後で彼にお金を渡した。
2回目も誘ってもらって個人でやっているレストランに行った。
集合する前も、とてもドキドキしていた。
でもデートの時に、違和感を失礼ながら4つ感じた。(3つしか思い出せない汗)
・時間に5分遅れても事前にLINEがなかった(今まで関わってきた友達は1分で
も遅れる時には「ごめん少し遅れる汗」と伝え合う人たちだった)
・店員と話している時、「それは失礼じゃない?」という発言があった
自分含めて人間誰しも完璧でないのに、小さいことが気になってしまい、「なし」
と付き合う前になってしまう。自分の良くないところだし何様だよって感じだよ
ね。でも「付き合う」って1人だけだし、一緒に時間を使っていきたいと思う人が
いたら選択するでいいと思う。そうでなければ付き合わなくていい。
でも今回は、「まぁ人間完璧じゃないし」と流した。
・その後、パフェを2人で1つ分けるとなった時に自分が払うよと言ったら迷わず「ごちです!!」と言った。男そしてではなく、後輩として正直感じた。
上記の2点で少し、「ん?」となり、3番目で「友達や!」ってなった。
その結果、その後は肩の力が抜けて、いつも通りの自由人に自分がなった。
歩きたいように自由気ままにありのまま友達に接するように振舞った。
彼もきっと友達と思って接しているんだろうなと感じた。
でも、帰り際に3回目を直接誘われた。
あまりにも急すぎてビックリしたが面と向かってだったため断れず、「うん!」と変なテンションで伝えた。
なんで????って疑問しかなかった
3回目のデートは牛丼だった。
牛丼て、もうこれは確実に友達という感覚でこの人誘っているな!!と思った。
とてもリラックスして食べて色々話していた。
もう「友達」ってことはこの人とは2人で出かけることはやめよう。って思っていた。
そのまま食べて解散すると思ってたら、「服を買いたい」と言われ見に行くことになった。「なんで??」と思いながら。
その後帰ろうと思ったら、急に靴紐を結び出して、結び終えたと思ったら座り出した。また「なんで????」って思った。
なかなか立とうとしないから私も座った。
そしたらまた会話が始まった。
とても寒くなってしまって、「そろそろ駅向かおう」と言った。
すごい寒いと言っていると、彼が自販機で温かい飲み物を買って渡してくれた。
キュンとした。
でも、もう「1度友達認定」した自分は恋愛モードでは全くなかった。
そのまま、駅に向かって改札口まであと20歩くらいのところで
「こんなところなんだけどさ」
「うんー」景色を見ながら、彼とはもうこれで最後と思いながら返事をした。
「付き合ってください」
「?????????!!!!!!!?????????????」
「ん???!!」
混乱した、急すぎたし、そんな雰囲気は全くなかった。
「えっ!!⁉?マジ??!!!?!?!???!えっ。。。。。。」
「え、ダメ??」と強張った顔で言われた。
「いやっ、、、えっ..............」
しばらく考えた。
でも自分から人に興味持ったのってほぼ初めてよね。
一度好きって感情になった人だし好きになると思う。
てかこの人から「好き」って感じ全然出てなかったんだけど、、、
そう色々思って、少しの間の後、
「お願いします。」と返事をした。
彼は「よかった」と安堵した。
そして、手を初めて繋いでくれた。
私はありえないスピードでその瞬間彼の事を好きになった。
この3回のデートを通して彼と付き合いました。