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第1話

忘れられない恋をしたことはありますか?

私は、付き合っている間は確かにとても好きなはずなのに、別れた瞬間から「好き」という感情がなくなり、彼との思い出も、自分の中からすっかり消えてしまいます。


あまりにもさっぱりしすぎていて、「あれは本当に恋だったの?」「ただの思い込みだったの?」と、悲しくなることがあります。


「結婚」か「別れ」――よく聞く言葉だけど、恋愛の形ってそれだけなのかな。


これは、そんな気持ちから生まれた物語です。

恋愛をしているとき、私はいつもどこかで自分の感情を俯瞰して見ていた。

自分の気持ちがどう変わるか分からなくて、深くのめり込むことに少し怖さを感じていた。

でも、今回は少し違った。

1か月先、2か月先のことを考えて話し合うなんて、こんな風に感じるのは初めてだった。


以前の経験、タイトルは「別れが分かっていても「好き」だから付き合った。」では色々なことがあったけれど、私はその経験からたくさんのことを学んだ。

学ばせてもらった。

その一つが「素直に負の感情も出して伝えること」や「ちゃんと話し合うこと」だった。

だから、学んだことを活かして、新しい彼氏と関係を築いていこうと思っていた。

そして、自分が素直に言葉にするから、内気な彼も少しずつ変わろうとしてくれていた。

これからお互いにとって、大切な存在になれると思っていた。


でも、現実は想像していたのとは違った。

1つの大きな出来事をきっかけに、信頼関係は一気に崩れた。

でも、彼のことを信じたくて、理由を知りたくて話し合った。

でも、そのことをきっかけに、彼のちょっとした言動でも引っかかり信頼や恋愛感情が静かに薄れていった。

そして気がつけば、「別れ」という結末を迎えていた。


あの頃は、彼との別れなんて想像もしていなかった。

あんなに幸せだった時間が、こんなにあっけなく終わるなんて思っていなかった。

そのことが、ただただ悲しくて。

どうしてこんなふうになってしまったのか、何度も考えた。


彼がそうなってしまった背景には、もしかしたら私自身にも何か原因があったのかもしれない。


それとも、もともと彼はそういう人で見えていなかった部分が見えただけだろうか。

それとも、私が彼をそう変えてしまったのだろうか。


もし前者なら、私は人を見る目がなかったということになる。

もし後者なら、これからまた誰かと恋をする時は、もっと気をつけなくてはと思う。


そうなると、自分を責める気持ちも湧いてきて、ちょっと嫌になったりもするけれど、そんな自分を受け入れなければならないのだと思う。

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