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昔のアルバム

孤独―フランケンシュタインの怪物

作者: 杉孝子


春の訪れにも私の心は暗く閉ざされ

花の香りも優雅に舞う色とりどりの蝶も

私に安らぎを与えてなどくれない


自らの手を

闇を祓いまぶしく光り輝く大空に向けても

私の呪われた肉体は、ほらここにある


幾度眺めても醜さだけが残っている

見ず知らずの者にさえ

恐れられ怒りをもって打ち据えられる


肉を覆う皮だけの醜さに

人々は叫び命乞いをする


私はただ幸せが欲しいだけ

誰をも傷つけたくはない


生まれた所も生まれた時も

私は知らない

私を知っている者さえいやしない


この世界では孤独な私でも

それでも生きていかなくてはいけない

だからこそ安らぎが欲しい


世の中のことを何一つ知らない

でも帰って行く場所が欲しい


憎まれてもいい

怖れられても

怒りにこの体を打ちのめされても

私は耐えてみせよう


だからたったひとり

私のために笑顔を見せてくれるものを

与えてくれ


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