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炯目の刺繍鳥  作者: 夕霧湖畔
後編
25/27

大洞窟に牙剥く複頭の2

※本日投稿分、前編です。後編も投稿されているのでご注意を。

  ◇◆◇◆◇◆◇◆


 まるで無数の蛇が絡まり溶け合ったような異形の胴体と、そこから伸びる数本の足の様な分厚い尾。

 並の丸太より遥かに分厚く、人を平然と丸呑みに出来る巨大な鎌首の数々。


「あれは、ヒドラ……。なのか?」


「……ひょっとしたら、過去にも同じような怪物が現れたのかも知れません。

 物語にあったヒドラも普通の剣では倒せなかったとありましたし。」


 瘴気で融合した巨大な大蛇の群れが、一斉に悲鳴の様な怒りの叫びをあげた。


「う、うわぁ!ば、化け物だ!」

「っ!落ち着け!動揺すると瘴気に呑まれるぞ!」


 仮称ヒドラの叫びには魔力が宿っており、恐怖で思考を蝕む効果があるのだと気付いたジグラードが腹に力を込めて檄を入れる。

 幸いにもマリオンに限って言えば、ヴェールヌイの翼に庇われて大声に対する戸惑いだけで済んでいたが、他の者達はそうも行かない様だ。


 マリオンは視線でジグラードに許可を得て、懐から取り出した手持ちの鐘に魔力を込め洞窟中に響き渡る様に幾度も鳴らす。


「お、おお……!ふ、震えが止まった……。」


 浄化の魔力を帯びた音を鳴らす破邪の鐘。使う状況は選ぶように言われていたが、今は皆が立て直す時間が必要だ。

周囲の兵士達も我に返り、多少慌てたが即座に装備を構え直して気合を入れ直し。


 ヒドラが全ての首を擡げて一斉に振り向き、怒りをぶつけるかの様に威嚇の叫びをあげながら、次々と首を伸ばして牙を剥く。


「「「突撃ぃぃぃいいいい!!!!」」」


 まるで謀ったかの様に洞窟内の全ドワーフが武器を振るい、近い者から続け様にヒドラへと叩きつける。丸太を打つ様な音が響く。


「全員気合を入れろ!我らが姫君を矢面に立たせるな!」

「「「ぉおおおうッッッ!!!!!」」」


 ヒドラも咄嗟に尾の幾つかで武器を弾くが、二~三の首が叩き斬られて地面に落ちると流石に己の油断を悟ったか。

 その場で強引に尻尾を振り乱してドワーフ達を後ろに退かせる。


 幾人かは弾き飛ばされたが、頑強さが自慢のドワーフ達は即座に立ち上がって戦線復帰する。一方で突入部隊も大体立ち直っていた。


「突入部隊は左右に展開し、後続の場所を空けろ!

 前衛は突貫!後衛は援護の前に壁に浄化杭を打ち付けろ!」


 ジグラードの指示に即座に従うのは半々程度。他は突貫してから間違いに気付いた者と指示そのものに迷いを感じた者。


「おいおい、先に追い込まないと杭を打つ暇も無いだろう?」

 隊長の一人が異論を口にし、騎士団の面々が反感を抱く。王族に対して無礼極まりない態度だが、この辺が同盟軍の弱みでもある。


「敵の退路と増援を防ぐためだ!最初の杭は雑で構わない!

 強引にでも杭を打ち込んで安全圏を確保しろ!」


「わ、分かった!お前達も聞こえたな!」

「「「おぅ!」」」


 一種即発となりかけた空気が収まり、マリオンはほっと溜息を漏らす。


 彼らが最初に展開していくのはマリオン達とは反対側だ。

 最初の突入部隊と一緒に中に入ったのは半ば偶然だが、入口から注意を反らす位置に待機するのは予定通り。

 戦況が良く見える場所なのも、決して偶然では無い。


『中々にうっとおしい奴だ。』


 今マリオンの周囲には少し離れた所に盾持ちの数人が、ハラハラと見守りながら待機している。しかし直接マリオンを守っている者はいなかった。


 理由はヴェールヌイが直接独楽のように尾を振り回しながら、ヒドラからの攻撃を守り続けているからだ。

 ヴェールヌイは場を広く取り。金属糸で出来た翼や尾を駆使し、球体の壁の様に敵を弾き、切り裂き続ける事でマリオンを守っている。


 今はマリオンも含め、下手に動けば諸共に切り裂きかねない。

 加えて地中からの攻撃を避けるため、マリオンの体は尾の一つで抱えられて、軽く宙に浮いている状態だった。

 正直、全てが他人任せなので、今は何もかもが怖い。


 頭では全てを皆に任せた方が安全だというのは理解している。

 けれど空気が。吹き抜ける突風や破片が。

 何よりも自分へ向けられる悪意と欲望が、鮮烈な害意が本能的な恐怖を誘う。


 業を煮やした巨体が一息に突進してくるが、ヴェールヌイは軽やかに体を浮かせてマリオンと共に頭上を翻る。

 地響きを立てて岩壁がヒビ割れるが、同時に湖からは大きく離れた。


「今だ!浄化石隊は湖へ走れ!」

「おぉっ!!」


 ジグラードが張り上げた声に応え、ドワーフ達の小隊が荷車を牽いて広場の中にと突進して来る。勢いのままに曲がって荷台を倒し、中身を地底湖へぶちまける。

 中から大量の石が、魔術が刻まれた浄化石が大量に零れ落ちていく。

 ジグラードと視線が交差したマリオンが頷き、懐から取り出した宝石を投げた。


 宝石が光を放って湖に沈むと、一斉に浄化石が連動して魔力を放ち始め、地上と湖の底に紛れていた黒い怪物達が次々と消え失せる。

 そして湖全体を浄化の光で満たした。


「いよぉぉぉぉしッ!!」

 これで一番の逃走経路は塞いだと、場の一同から歓声が上がる。


「油断するな!突撃部隊二陣、構え!」


「「「ヴォォォオオオオオッッッッ!!!!!!!」」」


 複頭の蛇達が怒りの咆哮を上げ、声に紛れて出入口付近の第二陣が突貫する。


「「「いよぃやっさぁッッッ!!」」」


 一頭が足元のドワーフ達を叩き潰したが、残る大部分がヒドラの身体に斧や鎚を次々と叩き付ける。黒い血飛沫が跳ねて着実に手傷を与えた事を物語る。

 潰されたドワーフ達の大半は意識が無いが、彼らの後退に合わせて手際良く担がれて引き摺られていく。


「ヴェールヌイ!」

『うむ。』


 後ろ髪を引かれるが彼らの治療に関わる余裕は無い。

 マリオンはヴェールヌイに頼んで湖側に回り込む第四陣の後ろをすり抜け、再び洞窟の脇に回り込む。

 ヒドラもマリオン達の接近に気付き、追撃を諦めるのを躊躇う。

 今度は先程よりももっと近い。だがそれ以上に中に入って来た仲間達は多い。


「第三陣!突貫ッ!!」


「「「ぅおおおおお!!!!!」」」


 洞窟入り口から突入してきたドワーフ達が、一斉に武器を叩きつける。

 ヒドラが尾を振り回して反撃するが、彼らの突撃によって救出の隙が出来た。


 一度に入れる数は彼らで最後だ。これ以上は味方の退路が断たれるので、残りの仲間は負傷者が増えた段階で入れ替わりに突入する手筈となっている。

 一見して残酷だが、逆に言えば仲間を助けるために後続は突入するのだ。彼らは使命感に燃えながら仲間の退路を確保しながら時を待つ。


「このまま壁に足場を打ち込め!頭上にも退路を残すな!」


「「「おぅッッッッ!!」」」


 梯子を持った部隊が次々と壁の上部に杭を打ち込み、螺旋状の階段の様な足場を上層に向けて組み上げていく。


 彼らが壁に打ち込む鉄杭も全てが浄化の術式が刻まれた魔法杭だ。

 込められた魔力が尽きるまでの間しか効果がないとはいえ、相当な大盤振る舞いなのは間違いない。

 はっきり言って、マリオン以外では確実に過労死する量だ。


 ヒドラも時には体当たりや尻尾で梯子を弾き飛ばすが、早々に高い位置まで杭を打ち込み終えたドワーフ達は、杭を支えに頭上に残ってそのまま適当な穴を見つけて足場を確保してしまう。


「こっちにも敵が居たぞ!けど雑魚ばっかりだ!」

「すげぇ!あっさり逃げて行きやがる!」


 どうやら頭上には大した怪物達はいないらしい。

 殆どが浄化石程度でどうにかなる相手のようで、数名程のドワーフが喜々として洞窟の奥に浄化石を放り込んでいく。


「はっはぁ~~~!安全圏から一方的に投石出来るのは気分がいいぜ!」


……まあ、上に逃げられないのはとても大事だ。何より彼らは他の場所で使った浄化布や浄化鎖を天井近辺に運んで広げ、上の退路をまとめて塞ぐ役目がある。

 気を散らしているだけで、別に遊んでいる訳ではないのだ。


「流ッ星ッ落としぃッッ!!!」


……交代要員が斧をヒドラに叩きつけながら落ちて来た。

 ドワーフによる頭上班は実に楽し気だ。


「頭上班!余裕があるなら軽傷の連中と代われ!

 下が重傷者で手一杯だから、軽傷の者達は上で手当てしておけ!」


 基本交代しないジグラードが怒鳴り、上の面々がへ~いと応じる。


 だが実際の所戦況は、皆の士気ほどには思わしくなかった。

 既に半数以上の戦士達が種族を問わず負傷し、既に戦力外となった者達も二桁に達している。戦場に出ている者達の多くは負傷を押して戦っているのだ。

 頑強なドワーフ達中心の編成でなければとっくに壊滅していただろう。


 今のところ明確な死者は出ていないが、マリオンに聞こえてこないだけかも知れないと弱気な心が疼き続ける。

 というより、現状の士気の高さはこれだけ打ちのめされても戦えているというのが一番彼らの活力となっているのかも知れない。


「くそ!また首が増えやがった!」


「心配すんな!全部一回り以上小さくなってるんだ!」


 既に何本も切り落としたヒドラの首の数は、全く減らない。むしろ最初の頃より増え続けていた。

 既に数え上げるには多過ぎる程に、伸縮自在の蛇頭が溢れ返っている。


 なにより敵は、学習していた。単に自重任せに叩き潰すより、首で締め上げたり壁まで殴り飛ばした方が効果的だと理解していた。

 仲間同士をぶつけ合うのも良い。そして、ジグラードが戦況の要だと。


「ジグラード様!一旦下がって手当を受けて下さい!」


「何を言うマリオン!」


「いや、姫君の言う通りだ。

 心配するな若造、お前が治療中は儂が指揮を引き継ごう。」


 デボーディン老が斧を構えてジグラードの前に立つ。

 巨大な首からの攻撃は避け続けていたが、細かな傷は今一番多いだろう。顔色も悪い。軽い気持ちで口にしている筈も無かった。


「わ、分かりました。しばし、お願い致します。」


 無論ジグラードも自覚していたが、おいそれと代理が勤まる者がいない。苦渋の選択であったことも確かなのだ。

 好意に甘えるとすれば、戦力的に余力のある今しかない。


 だが、それを許してくれるほどヒドラは甘い相手では無かった。


「っ!総員盾を用意!無い者は後方か仲間の影に回れ!」


 何頭かのヒドラの首が鎌首を擡げて口元を膨らませたのを見て、後ろに下がろうとしたジグラードが盾を構えてマリオンの元に走る。

 その時。


 ヒドラの口から液体の様な瘴気の塊が勢い良く吐き出された。

「「「《ロックフォール》ッ!!」」」


 濁流というよりは、泥の波。

 粘着質の瘴気の塊が特に分厚い首から次々と吐き出され、しかし地面から突き出した土の壁が迫り出し、その何本かを弾き返す。


「デスグレイ先生っ!!」


 ジグラードとお互いの無事を確認して振り向けば、洞窟の入り口付近には魔術師隊を率いるデスグレイが魔法で前線を瘴気から守っていた。


 だがデスグレイがマリオンを安心させるより早く、ヒドラの首が一斉にヴェールヌイに向かって体当たりを仕掛ける。


「ぐぅ!」

 一つ頭が尾羽を突破し、割り込んだジグラードに防がれる。


「だ、誰か妖精姫を守れ!」


 ドワーフの誰かが声を上げたが、皆が瘴気に阻まれてそれどころでは無い。

 だが構わずドワーフ達は此方に向かって来ようと、黒い煙を上げながら泥の様に溶けた地面の上を突き進む。

 その両脚は火を放ち、皆が苦痛に顔を歪めているのがはっきりと見える。


「待って!こっちは大丈夫だから!」


 慌てるマリオンの声は、洞窟内の喧騒の中ではとても小さい。

 声が届くのは混乱が少ない時か、戦況が変化した時くらいだ。

 張り上げた声がドワーフ達の耳に届いた様子は無く、唇を噛み締める傍らでジグラードが前に進み出た。


「焼き払え!『焔の剣』よ!!」


 振り抜かれた直剣から焔が拡がり、焔の紋が描かれたミスリルの切っ先から弧を描く様に地を走り抜けると、ヒドラの元まで煌々と焼き払う。


「狼狽えるな!私の妻は私が守り抜く!先に体勢を立て直せ!

 ヒドラへの攻撃を再開すれば、敵の手数も減る!」


「「「お、おぉぉぉおおおおおッ!!!!!」」」


 マリオンの肩を抱きかかえて剣を掲げるジグラードに思わず顔を赤く染め。気勢を削がれたドワーフ達が、慌てて野暮にならぬ様にとヒドラへと突貫する。


「じ、ジグラード様?」


 盾の内に庇われたマリオンは、動揺と羞恥によって何をして良いのか分からなくなる。そもそも何故抱き抱えられたのかも分からない。

 だが幸か不幸か、事態はそのままに慌てたデボーディン老が口を挟む。


「おい若いの!その剣を抜くのは未だ早い!」


「いや、無理だ。このままでは敵が勢い付く。

 済まないが、此処からは休む余裕は無いと思って貰いたい。」


「またブレスだ!」


「くっ!分かった、だがお前さんが指揮官だという事を忘れるな!

 狼狽えるな!首を落せば毒は吐けない!」


 状況の切迫繰りに舌打ちして戦線に戻る長老に代わる形で、近場の瘴気を弾き飛ばしたヴェールヌイが、マリオンの元に再び降り立つ。


「……ジグラード様、あなたも前線に行って下さい。」

「マリオン?!」


『剣を振るうなら母は我に任せよ。お前に後方を気にする余裕はあるまい。』

 覚悟を決めたマリオンに応える様に、ヴェールヌイはマリオンを持ち上げる。


「し、しかし!」


『囮はもう十分だろう。忘れている様だが、我は鳥だ。

 ここに留まる必要が無いのなら、もっと安全な場所がある。』


 持ち上げられたマリオンの身体は、ヴェールヌイの首筋に降ろされる。

 意図を察したマリオンは、即席で布を編み上げて身体を支える布の鞍を作った。


「っ!……分かった、無理をするなよ!」


 ジグラードが苦渋の顔で走り出し、戦いに意識を切り替える。

 此方に気付いて鎌首を擡げたヒドラの首ごと焼き払いながら、再び全体の指揮を執るために洞窟の入り口付近へと走り出した。


『振り落とされぬ様に、しっかり掴まっていろ!』


 ジグラードに気付いたドワーフ達が抗議の声を上げるより先に、洞窟の上空を旋回し始めるヴェールヌイ。

 羽搏きによる小刻みな上昇と下降を繰り返しながら、刃の様な尾羽で洞窟の壁に近いヒドラの首を切り裂き、時に切り飛ばしながら旋回し続ける。


「は。ぼ~っとするなお前達!地面が駄目なら壁に櫓を組むぞ!

 全員今直ぐ気合を入れ直せ!姫君方にだけ身体を張らせるなど、我らドワーフの名折れぞ!」


「「「「「ぅおおおおおおっ!!!!!」」」」」


 ラフレイ老の檄に応えたドワーフ達が、喝采を挙げながら荷車や廃材を分解して壁一面を囲む、ドーナッツ状の櫓を組み立てていく。

 あれなら盾で防げば瘴気は下に落ちる。影響を気にせず武器を振るえるだろう。

 であれば残る問題は、瘴気が溜まる前に対処出来るかだ。


「ヴェールヌイ、切らなくていいなら今以上に襲われても避けられる?」

『無論だ。だが母の負担が増える。』

「なら、鐘を鳴らしたらお願い。」


 勿論今の速さでも、急降下や急上昇する時は目を開けていられないくらい強い風が吹くのだから、速度を上げれば当然今以上に振り回される筈だ。

 分かった上でマリオンは懐から取り出した破邪の鐘を、包帯を利き手に巻いた上で更に背中にも巻き付け、上体が浮かない様に固定する。


「?!マリオン?」


 鐘を鳴らすとヒドラの視線が集中し、瘴気を焼き払いながら進むジグラードが顔を上げ動揺を露わに声を上げる。

 だが鳴り続ける鐘が瘴気を薄れさせるのを見て、直ぐに意図を察した。


「手を止めるな!首を切り落とし続ければ瘴気は吐けない!」

「お前ら、上を気に出来るほど俺達は甘くないって教えてやれ!」


 即座にドワーフ側からも檄が飛び、雄叫びを挙げたドワーフ達が一斉にヒドラの首を狙う。一呼吸遅れて人の騎士達も後に続いた。

 マリオンの献身に皆が気勢を上げ、負けてられないと挙って武器を振るう。

 中にはヒドラの背を走り、奥の首を狙う剛の者も現れる程だ。


「いよぉっし!お前ら、コイツの背中には毒は無いぞ!」

「どんどん乗れ!総大将は此奴の足元に集中してくれ!」


 いや、予想以上にドワーフ達は逞しく、首が減る方が早くなったと見るや、彼らの大半がヒドラの背に乗って暴れ出した。


「き、聞こえたな騎士団!我々は尻尾の数を減らすぞ!」


「「「は、ははぁっ!!」」」


 意外と好戦的なドワーフ達に、ジグラード様も若干引いている。

 この状況で流石のヒドラもマリオンを狙える程の余裕は無い。全ての首がドワーフや国の騎士達へと襲い掛かり、地上の瘴気は既に足元を傷付ける濃さは無い。


 だがヒドラとて、常識的な生き物では有り得なかった。

※本日投稿分、前編です。後編も投稿されているのでご注意を。

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