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ライオン人族

 周りより少し小綺麗な区画の中居るにも拘わらず、檻の中には薄汚れた少女?


 身体は小さく少女や若い娘しか居ない区画だ、俯いてて顔は見えないが少女で間違い無いだろう。


 下を向いてる頭の上には猫耳が付いている。

 その当時は屋敷にメイドや下働き、そして教育係の中にも猫人族は居なかった。


 ピンと立った三角の耳、固いのかな? 柔らかいのかな? 暖かいのかな? 冷たいのかな?

 初めて見る猫耳が気に成った。


 ライオン人族の奴隷商を呼んで檻を開ける様に言うと、少し離れた俺の両親に見やり、逃げ腰の状態でゆっくりと檻の錠前を開けた。


 錠前を開ける音に猫耳は反応しピクピクと動く。


 だが、俺が近付くと三角の耳を伏せてしまった。


 怯える少女の頭を優しく撫で続け、伏せた耳が戻るに合わせて頭を撫でていた手で今度は背中を擦る。


「どう? 少しは落ち着いた?」

 そう俺が声を掛けると猫耳の少女がゆっくりと顔を上げ俺を見る。


 その顔を見た俺は驚きのあまり息が止まる。

 いや息をすることすらも忘れて見入ってしまったのかもしれない。


 数秒後、我に返り唾を「ゴクリ」と飲み込み息を吹き返し、少し大きく肩で息をする。


「ビックリしたぁ!」

 その言葉を、俺の言葉を聞いた少女は再び顔を隠してしまった。


 仕方なく再度頭を撫で背中を擦る。

 もう一度顔を見たいと思うも今度は中々顔を上げてくれそうにない、困った。

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