昼食
頭の痛い教育も昼で終わり昼食が運び込まれれば、山羊の教育係を部屋から追い出し、椅子にもたれ掛かる。
そして目の前では犬耳メイドが筆記用具を片付け、料理を並べていく。
テーブルには料理が並びメイドがお茶をいれ終われば食事の始まりだ。
昼食は犬耳メイドと二人きりだけど寂しくはない、むしろ楽しみで仕方ない。
メイドを隣の椅子に座らせ両手を差し出せば、蒸した布で丁寧に拭いてくれる。
キレイに成った手でパンを指差せば、メイドは小さくちぎり俺の口まで運んでくれる。
だがこのメイドは手が短く右利きで、しかも右隣に座ってる。
当然俺の口元までパンを運ぶには、身体を密着させ尚も一生懸命右手を手を伸ばせば、自然と身体ごと俺の方を向いて来る。
そして何か俺の右腕には柔らかな物が当り、とても暖かく勉強で疲れた心を癒してくれる。
そして料理とは別の良い香りも俺を癒してくれる。
犬耳メイドは耳が垂れ手足が短いらしく自分で気にしている様だが、俺は垂れ耳も短い手も好きだ。
話に聞くとダックと言う血が色濃く出たものらしい。
そしてその短い手で一生懸命尽くしてくれるメイドが堪らなく好きなのだ。
狐耳メイドも俺が幼い頃は、口周りを拭いてくれたり色々と世話を焼いてくれたものだが……今では必要最小限の世話しか焼いてくれない。
何故なんだっ?!