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欠点

「坊っちゃま、もし猫人族をお探しでしたら奥には更に綺麗な物が有ります」


 奴隷商は「呪われた子」が何とか言っていたが、此の場にはそんな事を気にしている者は居ない。


 何故なら屋敷にはそんな者が沢山居るから、いや俺の為に集められたと言っても良い。


 貴重な書物を紙を食べる癖で台無しにしてしまい、集蔵院(図書館)を解雇された山羊人族。


 角が巻角ではなく不吉と言われる螺旋角で、遠目からは山羊人族に見えてしまう羊人族。


 垂れ耳で手の短い犬人族。


 そして狐耳のメイドも……。


 そもそも俺が竜人族なのに逆鱗を持たずして産まれた事を、母が気にしたせいかもしれない。


 そして逆鱗が無い事で気弱だとよく父に言われた。


 そんな時は決まって狐耳のメイドが「気弱では無く、お優しいのです」と言って慰めてくれた。幼い頃は。


 だが何時からだろう「お強くおなり下さい」なんて言い出しつれなく(冷たく)成ってしまったのは?


 もう、あの言葉は聞けないのだろうか?

 もし聞けたなら、また狐耳のメイドに優しく成れるのに。

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