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第6章 第2話 恋バナ?

「ウソでしょ……? 宗吾が女子と楽しそうに話してる……」



 蝦夷町さんと一緒に廊下からクラスを覗き、宗吾くんの様子を確認します。彼が話しているのは生徒会尋問隊長の美月さん。宗吾くんの机に美月ちゃんが腰をかけ、親しげに語り合っています。



「美月ちゃんは高校編入組でお友だちのいない私たちにも積極的に話しかけてくれるいい人なんですよ。だから恋のライバル、ってわけではないと思います」

「そっか……よかった。あんなかわいい子が相手じゃ勝ち目が……」


「ところで宗吾くんとお知り合いなのですか?」

「い、いや……別に……」



 なぜか蝦夷町さんは気まずそうに目を逸らしています。本当になんでなのでしょう。



「で、でもあの2人共通点とかあるのかなー……」

「お二人とも無抵抗の相手に竹刀を振るうのが得意なようですよ」


「へー、あの子も剣道部なんだ」

「いえ違いますけど……それでなぜ話を逸らしたのですか?」


「うっざなんで急に勘良くなったの!?」

「しー、ですよ! 気づかれてしまいます!」



 どうやら好きな相手の近くにいると冷静な行動ができなくなるようです。仕方ありません。ここは私が率先して行動してあげましょう!



「ではそれっぽくどんな相手がタイプなのかとか聞き出してきますね!」

「た、頼むよ……? あとあたしの名前出さないでね! 絶対っ!」


「お任せくださいっ!」

「ほんとに頼んだからねっ!?」



 蝦夷町さんに親指を立て、私は宗吾くんたちのもとに向かいます。



「そ、宗吾くん!」

「あれ? 今日生徒会じゃないの?」


「そんなものどうでもいいのです!」

「ん~。幹部がいるのに失言だね~。どうでもいいけど~」


「で、ですね……宗吾くん。えと、えーと……」

「……どうしたの? いつもより変じゃないけど。なんか普通の緊張してる女子っぽい」



 ど、どうしましょう……。流れで突っ走ってしまいましたが、何を言えばいいのかわかりません!



「こ、恋バナをしましょう! 楽しいですよ?」

「恋バナ……」

「よかったね宗吾くん~。いつもの空気の読めない光華ちゃんに戻ったよ~? 大学生の先輩に彼女寝取られた~って言ってたじゃん」



 そ、そうでした……。復讐を終えたとはいえ、まだ宗吾くんが負った恋愛の痛みは心に残ったまま……。いえ、だからこそ!



「新たな恋を見つけましょう! きっと楽しいですよ! 恋愛などしたことないのでわかりませんがっ!」

「ルナもそっち方面は全然~。あんまり興味ないんだよね~」

「……僕も今は恋愛はいいかな……」



 ……話が終わってしまいました。



「で、でも宗吾くん朝陽さんに惚れたとかなんとか……!」

「あー……初めはそう思ったんだけどさ……。普段のあのダメ人間っぷりを見てると……ほら……」


「タイプじゃないってことですかっ!?」

「いやタイプっていうか……僕あんまりそういうのないんだよね。好きになった人を好きになるっていうか……元カノもあっちから告白されて好きになったし……」


「じゃあギャルっぽい人でもアリってことですねっ!?」

「まぁ人間中身だと思うし……。でもギャルはあれだな……元カノと被って……ちょっと……」


「人は内面だと自分で言ったではないですかっ! ギャルでも大丈夫ですよっ!」

「う……うん……そうなんだけど……。気づいてる? 僕が今やたら『……』多いの光華さんに引いてるからだって」


「いつも通りではないですかっ!」

「そうなんだけどさ……ほんと……!」



 なぜか宗吾くんが頭を抱えていますが、とにかく!



「聞きたいことは聞けました! それじゃあっ!」

「え? 何しに来たの?」

「光華ちゃん宗吾くんのこと好きなんじゃな~い?」


「それはありえませんっ!」

「ほんと……あのポンコツ心抉るだけ抉って帰ってった……」

「おもしろいよね~あの子。なるべく傍から見てたいな~」



 後ろで何かごちゃごちゃ言っていますが、問題ありませんっ!



「蝦夷町さん、好みのタイプ聞いてきましたよっ!」

「……気づいてるかわからないけど、あんたほんとに訊いただけだからね? 具体的な進展何もないから」

「……え?」

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― 新着の感想 ―
[一言]  何を考えているんですかね。  ストレートに復縁を望んでるとしたら阿呆ですかと。  どう言い訳したら目の前に現れることが出来るんだ。  何か企んでます?
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