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バレーボールはやめたはずなのに、後輩女子はそれを許してくれない。  作者: 涼野 りょう
第1章 練習あるのみ!
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ケンカは体育館で!

 風邪を引いた金曜日から、土曜日。俺は琴乃葉とその友人二人とビーチバレーをした。日曜日には琴乃葉に連れられて、2人で遊びに出かけた。

 そんな休日は終えて、学校に通うことになるのだが、特に何かがあるわけでもなく今まで通りに授業を受ける頃になった。もちろん、昼休みの練習にも参加することになった。そんな週の木曜日には琴乃葉がマネージャーの仕事をしているフリをして体育館で俺たちの練習を見ていた。

 そんな1週間もすぐに終えて、いよいよ来週にまでスポーツ大会は近づいていた。

 次に週末には、当たり前のように家にいて、遊びに連れて行かされり、亜紀と夢とビーチバレーをやることにもなっていた。

 そんな楽しい週末を終えると、また新しい平日がやってくる。この時にはスポーツ大会まで1週間を切っており、段々と学校中の雰囲気もどこか浮ついたものへと変わっていった。


 そんな1週間の水曜日の事。


「だから僕はこんな練習をしても無駄だと言っているんだ!」

「ハァッ!? てめぇ、文句ばっか言ってるんじゃねぇよ!」


 俺たちはついに放課後の時間を使ってまで練習をすることになっていた。他のクラスを見てみると同じように放課後に集合して練習をしている。

 それは放課後に練習がある運動部にも当てはまるようで、俺たちのクラスのバレー部員二人も完全にスポーツ大会に向けての練習をしている。

 そんな中、その問題は起きた。


大川ではないほうのバレー部員、高松と山口、であっていたっけ……? とにかくその2人がケンカをし始めたようだ。

 いきなり怒鳴り合い始めれば、誰しもが気になるようで俺たちのクラスの練習は完全にストップしてしまった。


「ふ、2人とも!? いきなりどうしたんだ?」


 そうとなればこのチームのキャプテンでもある大川が仲裁に入るのは当然のことで……


 それから聞き耳、というよりかは残された人は手持無沙汰だったので、どうしてケンカが始まったのかと注目してみれば、大川の仲裁はないかのように、高松と山口のケンカはヒートアップしていく。


「てめぇは、まともに練習しないで真剣にやっているこいつらの邪魔をしていた! これ以上真剣に」


 高松は俺たちの方を指さしてそう言った。何よりも高松の言っていることは正論も正論なので少し汚くなってきた言葉つかいも大川には窘めにくい。


「こんなことに真剣になるなんて馬鹿じゃないのか? 僕たちは学生だ。一番にするべきなのはこんなスポーツでは無くて学業に決まっている! お前らもこんなつまらないことはやりたくないだろう!?」


 山口は運動部じゃない残りの3人にそう問いかけてきた。

 だが残念なことにこの2週間ほどで、俺は彼らに洗脳かというほどバレー色に染めた。

 彼らが少しでも綺麗なレシーブをすれば、「うまいな!」なんてことを言って、バレーを楽しくできるようにしていたのだから。

 自分自身はバレーをしていたことは隠しているが、みんなにはバレーの楽しさを知ってもらいたいがため、そのような事をしていた。

 そんな3人の反応が芳しくなかったのか、山口の矛先は高松だけではなく、俺の方にも向けられた。


「小鳥遊! 君もそう思うだろう⁉」

「えー なんでそこに俺に聞いてくるんだよ……」

「いいから真剣に答えろ!」

「俺は結構バレー好きなんだけどな……」


 俺はそれ以上バレーの事をバカにするんじゃないと心の中で思いながら、それを雰囲気で伝えようと思ってみた。

 しかし山口はそれに気が付かないようで……


「小鳥遊は学年でもそこそこの成績だから理解できると思ったのだが、全く話にならないな」


(なんだこいつ…… 関わらないほうがいいかもしれないな……)


 俺が思わず嫌な顔をすると山口はそれを肯定と捉えたのか更にヒートアップする。


「そもそもスポーツ大会なんてもの自体がくだらないんだ!」

「お前なぁ!? いい加減にしろよ! 初心者で半ば無理やりに練習されているというのに、こいつらは文句一つ言わずに参加してくれてる! それだというのに、お前だけが逃げて楽しようとしやがって!」


 なんていうか……練習なんて言ってもいられない状態になってきたな……

 体育館の一角でレbb集をしていた別クラスの人も何があったのかと気にし始めてきた。

 それにしても……


「くだらないな……」


「「……はぁ!? 今、なんて言った!?」」


(やべぇ…… 声に出てたし)


 心の中で思っていたことは、自分でも気が付かないうちに声として漏れ出ていた。取り敢えず今言ったことを取り繕う……


「いや…… せっかく昼休みを使って集まっているのにこんなこととしてていいのかな? って思ってな。実際俺だって昼食を削ってきているわけだし」

「小鳥遊の言う通りだな。山口、下らない言い合いはやめて練習の続きをしよう。高松にも言っておくけど、この練習は強制ではない。確かに初めの一回は出てくれるように頼んだけど、それ以降は好きにしてくれていいと言ったはずだ」


 大川は俺をフォローするかのように同調した。しかし、その様子は普段の明るい様子とは程遠かった。

それに加えて、「今帰ったって誰も文句は言わないよ」といつもの様子を見せながら言う。

 大川の普段とは違った様子を目の当たりにした山口は渋々といった様子で練習に参加し始めた。山口には練習から堂々と抜ける度胸はないようだ。気持ちは分かるぞ……


 このようにあからさまにケンカが起きたのは他には無かったが、練習はスポーツ大会本番の土曜日までの1週間は続いた。


 そしてついにスポーツ大会本番の日はやってきた……


遅くなってすみません……

風邪ひいて寝込んでいました……

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