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宇宙への憧れを持った少年  作者: もろこし
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 プラズマの性能の高さは驚くべき物だ。ワープ1回で目的地にたどり着いた。

 本来なら、ワープは200回は必要とされる距離だ。それも、ワープ時間が極端に短い。数秒で着くのは現在の科学ではありえない事だ。


 現在はトラクタービームで、中立巨大衛星の航宙艦ドックに誘導されている途中だ。

「マリー、このワープ時間は凄いな」


「フルパワーなら、もっと短縮出来ます」


「武器はどうなのだ?」


「亜空間ビーム、重力破壊ビーム、超ハイドビーム、対生物ビーム、ソニックビームが使用出来ます」


 聞いた事もないビームだ。

「亜空間ビームとは何だ?」


「亜空間を利用して転移するビームの事です。300億光年先の星を破壊出来ます」


 見て見ない事には分からないが、プラズマの性能は宇宙1ではないかと思う。

 そうこうしているうちに、航宙艦ドックに降り立った。


 荒くれ者の宙域だ、フルパワースーツを装備して行くか。


 プラズマから、マリーと一緒に降り、ロビーを歩く。先には受付があった。


 小声で、

「マリー、僕、お金持っていないんだ」


「それでしたら、貸しときますね」


 貸してくれるんかい!!


 受付はマリーに任せて、周りを見ると。荒くれ者達がこちらを見ながらニヤニヤしている。


 マリー狙いか? 確かにマリーは絶世の美女だ。だが、ホログラムなんだよな~。そして、マリーが戻って来た。


「どうかしましたか? マスター」


「いや、何でもない」


 通路を通り、泊まる部屋に向かう。


 途中、先程の荒くれ者の5人が待ち伏せしていた。


「おい、そんなちびっこ相手にしないでこちらに来いよ」


 マリーの肩を掴もうとしたが、スカッと、手がすり抜けた。


「これは、ホログラムなんです」


「はぁ、嘗めた真似しやがって、おちょくっているのか?」


 僕を殴って来たが、自分の手の方が血だらけになり、

「もういい、行くぞ」

 退散していった。


 僕とマリーは何事もなかったように、部屋に入り、今後の計画を立てた。


 まず、部屋に入ると案内の冊子が置いてあり、中を見るとオークションがある事が分かった。売った人物は分からないようになっており、安心だと言う。

 麻薬をオークションに掛けるのはどうかと言う事になった。


 僕は麻薬を持ってオークション会場に向かう。マリーはカジノに行くと言って別れた。


 麻薬はフルパワースーツでは6箱しか持てなく、後の4箱は今後のオークションに掛ける事にした。


 結果、麻薬は金貨300枚にしかならなかった。どこで足がつくか分からない、麻薬は人気がなく。僕はしょうがないと思った。次の日、4箱を出品したが金貨100枚、昨日と合わせて金貨400枚になった。この金額はミスリルのフル装備を揃えれば終わりの金額で、ちょっと残だ。


 マリーの方はディーラーの癖、心理と確立で、1財産を築いたようだ。その後、マリーはカジノに入り浸り、僕は聞き込み調査をする感じになった。


 ここに来て1週間経ったが、僕の方はさっぱりだった。マリーの方は白大金貨1000枚はないと持てないブラックカードを持つに至ったようだ。


 まぁ、それはいいとして、今後、どうするかを決めないといけない。

 部屋で、たんたんと話す、マリー。


「宇宙冒険者になってはいかがでしょうか? マスター」


 冒険者とは、魔物と戦うマッチョのおじさんのイメージしかない。

「宇宙冒険者は情報を持っているのか?」


「宇宙冒険者は、冒険しながら、宇宙中を飛び回ります。ですので情報はいっぱい持っていると思います」


 宇宙冒険者の試験は難しいと聞いた事がある。

 星の冒険者、銀河の銀河冒険者等あるが、冒険者にとって宇宙冒険者になるのは憧れであり、なるには相当の金額と難関の試験があるらしい。


「まず、試験は実践試験と筆記試験がありますが、実践試験の方は1光年先の星を1分間以内で破壊すると言うのは変わらないです。筆記試験はマスターにスキャン用のメガネを掛けて貰い、プラズマで計算し、思念で答えを教える方式にしたいと思います」


「合格しても、宇宙冒険者の依頼は難しいのではないか?」


「簡単な依頼だけを受けます。情報収集が目的なので」


「そこはマリーに任せるよ」


 早速、宇宙冒険者ギルドに向かう事にした。


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