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私はただの見守り隊!  作者: 神楽坂皐月
7/8

急遽かくれんぼ

乙女ゲームは私に向いておりませんでしたね。まぁ、現実でもモテないんで当然なのかな?

ーーー私、トイレ行きたい


考えてみればあの大ヒット作「君の名を」も男女の入れ替わりものだったはずだ。

そして私が描いていた商業BLだってかなり過激だったし・・・でもやっぱそれとこれは別よ!あ、やばい限界が近い、ええい!女は度胸よ!


「お花を摘みに行ってわいりますわ。オホホホ」


「なんでだ?街に行くんじゃないのか」


「アンタはほんっとにバカね」


ケルガンはデリカシーというものがないようだ。そしてローズのケルガンに対する辛辣度がどんどん上がっていると思う。


「じ、じゃあかくれんぼしましょ。私が、鬼ね。はい五分で隠れて半径500メートル以内で」


「主、かくれんぼとはなんだ」


「私が説明するから早く隠れるわよ!」


「おう」


ローズが優秀で本当に心強いわ。っと、それよりさっさと用を足さねば



ーーー謎の虚無感が心を占拠している。なるべく見ないよーにしていたけどね。まさかこんな体験をするとは思っていなかったよ。人生に驚きはつきものってね。そういや男の子が一人称私じゃおかしいかな。ケルガンもローズもそんなに気にしていなかったっぽいから意識してなかったよ。


「俺は神楽坂だ」


ケルガン風に言ってみたけどこれは違和感しかない


「ぼくは神楽坂です」


どっちかというとこっちだな。まぁ、僕 にするだけで大丈夫だろう。

ふと、水たまりに自分がぼやーっと移っていることに気が付く。

ローズはかわいいしケルガンも野性的な美形だもんなぁー ちょっと自分の容姿が気になってきた。銀髪か?もうちょいはっきり見えないかな・・・

そこで登場するのがぁー、テッテレーまーほーうー

反射?屈折?の角度を徐々に変えていきくっきり映るところで維持するようにする。


おお、かっこいいんじゃない!銀髪はサラサラだし瞳はアメジストのようだ。

16歳くらいかな、少年です!って感じ。美形好きにはたまらないがなんだか自分だと思うとそこまでドキドキしないな。そもそも私は赤髪派なんだよね。必ずってわけじゃないけど、中身も含めて赤髪のキャラを推すことが多かった。


早く二人とも見つけなきゃ。ローズは私がトイレに行きたくてかくれんぼを提案したのは知っているはずだからおそらく二人で隠れているはず。ではではー


【身体能力強化】


そこそこ広めの範囲だからありだよね。ケルガンの性格を考えるときっと範囲ぎりぎりまで遠くに行きそう


レッツラゴー


わー!今の私オリンピックとか出ても余裕で優勝できるんじゃないかな。

俊敏な動きで岩を飛び越えたり木々をよけたり、小川を超えたり。あ、小川あったのね。でも今の私は武器を手に入れたのだよ!とはいっても油断大敵だよね。どれくらい使えるのかもわからないのに調子に乗るところだった。

もう十分に乗っている気がするが致し方ないでしょ。

今の私すごくかっこいいもん!誰かビデオカメラに収めてくれないかな 円を描くように走り回っていると二人ともすぐに見つけた。というか2人とも出てきたのだ。


「思って以上に来るのが早かったわね。ちょうどよかったんだけど」


「主、近くに人間が五人いるぞ」


「へー、そうなんだ」


全然気づかなかった。まぁ、感知かけたらかくれんぼじゃないし ゲームでずるはよくないもんねー


「へーじゃないのよ。さっきも言ったと思うけどここはかなり危険らしいのよ。危険レベル5だったかしら。」


「今は俺がいるから危険はないと思うが、そもそも来たものが帰れないのだから情報が街のほうに行くこともないだろ。」


危険レベル5がどれくらいかはわからないけど、確かに、危険なところに五人でいるなんて何かあったのかな。一応様子を見てみるほうがいいかも。


「いってみようか」


「そのほうがいいわね」


私たちはローズについていく。強化魔法といておこう


「主、次はちゃんとかくれんぼやりたい。俺が鬼をやる」


かくれんぼを気に入ったらしい。私もかくれんぼをやろうなんて思った十何年ぶりだよ。魔法も使えたし楽しかったな。

あと、意識したつもりはないのに情報処理能力が上がっていると思うんだよね、さっきも異常なスピードに頭だついていけていた。脳内が豊かになった気がするのだ


「じゃあ、街に着いたらもう一回やろう。もしかしたらその5人の人たちも一緒にやってくれるかもしれないよ」


「そうだな!」


いや、冗談で言ったんだけど。ていうか人間嫌いじゃなかったの?ちょろすぎじゃいかな。心配だよ私は


「お、いるな」


「ほんとだ5人いru う、うわぁ」


「げっ」


「誰だっ!」


「あわわわわ」


やっちまったー!

なんかの主人公でもないのにこんなタイミングで・・・なんで強化魔法解いちゃったんだろ。

水たまりができているくらい群れているのに油断していた。さっきまで油断大敵とか言っていたのに…


・・・逃げるか、逃げればいいんだな


お、この匂いは


新キャラ登場しましたね(圧力)「誰だっ!」って言ってました!すごい!名言‼

次回はたくさん出しますから・・・フラグかな?


精霊はずっと鈴音についていってたんだけどねwさすが主人公



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