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私はただの見守り隊!  作者: 神楽坂皐月
4/8

仲間ができた

カイワレ大根を育て始めました

 とりあえずの今後の方針を決めたあと私は太陽が見える方へと歩いていた。

やっぱ湖的なやつ見つけたいよね~ あわよくばだれかいい人が通らないかな?

まぁこんなところにいたら怪しいけどさ。考えたくないけど死んじゃう可能性だってあるんだよね・・・来週は音ゲーのイベントがあるから走らねばと思っていてたところなのに。ぴえんw 

 不意にフローラル系のいい香りが漂ってきた。

あまり花は見かけなかったのに。おかしいなーと思いつつも香りのするほうに歩いてゆくと、何やら苦しそうな息遣いが聞こえてくる。人かな?


「・・・うわーお」


 木の間からそろーと覗くと今の私と同じくらいの大きさの狼のような動物が丸まっていた。

額には大きな角が一本生えていて普通の狼ではないことを示していた。森で虫以外見なかったのはこの子のせいかも。

それにしてもなんか弱ってない? 危険だとはわかってても動物好きとしては放っておけないでいた


「あの~大丈夫ですか?」


[[なんだ人間、近寄るな。喰うぞ]]


 あ、返事が返ってきた頭の中に声が直接入ってきた。念話(テレパシー)ってやつですな!まさか体験できる日が来るとは・・・何となく話しかけてみちゃったけどまさか返ってくるとは・・・

なぜか敵意みたいなものが感じないな。本能?が「安全だぜ☆」って言ってる気がする。というか襲う力が残ってないっていうほうが正しいのかもしれない


「喰われるのは困るけどなんか辛そうだから大丈夫かなーって思ったの」


[[っ! 俺の言葉がわかるのか? 【魔力感知】]]


「マジカルプレセプション!?そっれって魔法?」


この世界魔法あるんだ!角が生えてる動物がいる時点で異世界だろうとは思ってたけどさ私にも希望があるっ‼


[[ほう、なんて偶然だ、お前の魔力と波長があるみたいだ 少し分けてもらってもいいだろうか?]]


「いいよ!私にも魔力があるんだ!やったー」


 [[魔力譲渡(マジカルトランサー)]]


 何かが抜けていくような感覚がして緑の光が狼さんのほうへ飛んで行った    

     

[[心地の良い魔力だな・・・俺は高位魔獣の風狼(ふうが)だ。ありがとう少年?話し方は女のような 感じがするが]]


「う、うん。まぁいろいろあってね ははっ・・・そ、そういえばなんであんなに弱ってたの?高位魔獣とか名前でもう強そうじゃん。角も格好いいし!」


[[強そうか! あぁ、三年前にな姉に(うに)とやらを発見しろと言われたんだ、いろんな山や森や渓谷に行ってもなかなか見つからなくてな、世界一周くらいしたらいつの間にか魔力がすっからかんになってたんだ]]


意外とこの狼さんはおまぬけなのかもしれん。そして、褒められるのが好きなタイプだな


「風狼さん(うに)は私の知る限り海の生物だと思うんだけどな」


[[なっ!そうなのか?そりゃぁ三年間も見つからないわけだな。あと風狼は種族の名であって俺の名前じゃないぞ]]


「え、そうなの。名前はなんていうの?」


[[特に個体名ないんだ、別に不便はないしな]]


「じゃあ私がつけるね!いいかな?」


[[あぁ、いいぞ]]


「う~んケルガンは!強そう!」


[[おう、格好いいな]]


キュイーン


なんだ?ケルガンと私が透明な糸みたいなものでつながった


[[契約だ]]


「契約って重要な感じじゃないの!ご、ごめんねなんか勝手につけちゃって・・・」 


[[問題ない。助けてもらったんだし名前を貰えるのはうれしいしな、あと、魔力の波長が心地よいというか、一緒にいたいんだ]]


 最後のほうをごにょごにょしゃべっていてよくわからなかったが大丈夫そうだな


[[名前は何というんだ?]]


「言ってなかったね、神楽鈴音(かぐらざかれいん)だよ」


[[言いにくいな・・・(あるじ)と呼ばせてもらうよ]]






[[ふふっ、なんか面白いことになったわね]]

二人を見守ってた小さな影が一つあった


狼さんの一人称は俺か我で迷ったんだよねぇ

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