2018年9月12日
2018年9月12日 水曜日
朝からずっとパソコンにカジリついて、目が痛い。
調べれば調べるほど、先生が言った奇跡としか言いようがないことが分かった。
ただ、調べた分だけ後遺症とかの情報が入ってきて、正直凄い不安。
彼女が頑張ってるんだから、弱気になんかなってる暇なんてない!
以上、2018年9月12日の日記より(原文まま)
◆◇◆◇◆
この日は、確か前の日の晩からずっと、携帯やパソコンで調べものをしていた日だ。
11日に彼女が首を吊ったのを知ってからずっと。
話は少しだけ遡るけど、11日の昼、携帯の履歴だと13時22分にボクの母から着信があった。
普段の連絡はLINEなのに、何で電話? と少しだけ違和感を覚えつつ電話に出た記憶がある。
その違和感がある電話で母から言われたのが、○○(彼女の名前)という子を知っているか?
もっと言うと、彼女と付き合っているのか? という確認だった。
母の口から彼女の名前が出たことが、あまりに衝撃的で一瞬で顔から汗が出たことが記憶にある。
というのも、ボクは一言たりとも家族に彼女が居るなんて事は話して無かった。
まあ、普通に付き合っていたので、高校時代の同級生なんかは知っている人は知っているけれど、ワザワザ家族に報告なんてしていなかったのだ。
それなのに、母の口から彼女の名前が出て、ボクは咄嗟にとぼけようとしたが、余りにも母の声が真剣で思わず、素直に肯定した。
そうしたら、「あんたの友達から言われたんだけど、あんたの彼女が大変で、彼女のお母さんがあんたと話したいみたいだから電話しなさい」と良くわからない内容の言葉と彼女の母親の携帯電話の番号を伝えられた。
後々、分かった事だが、この時母が要領を得ていなかったのは、母自身も余りの事に戸惑っていたし、状況がキチンと理解出来ていなかったからだ。
ボクと連絡を取りたい彼女の母親から始まった伝言ゲーム。その伝言ゲームにボクの母も巻き込まれたのだ。
今でこそ、そのルートが判明したけど、この当時はさっばりと分からなかった。
複雑で、良くもまあボクに繋がったと感心した、この伝言ゲームにはキーパーソンとなる人物がいる。
ボクの 小学校、中学校の同級生で高校も同じ女の子(A子)だ。A子が居なければ、間違いなくボクの元までたどり着かなかっただろう。
特段、仲が良いという訳ではないが、かなり長い付き合いで、ボクとA子との関係は腐れ縁とでも表現するのが正しいのかも知れない。
そのA子は高校では文芸部に所属しており、その文芸部の部長は何を隠そう、ボクの彼女だった。
ボクは家族に彼女の事を話して無かったが、彼女は彼女の母親にボクの事を話していたらしい。
何て話してたのかは、彼女が目を覚ましても怖くて聞けなそうだけれど、彼女の母親はボクの存在をキチンと把握していた。
更には、同じ文芸部のA子の小学校、中学校の同期生だったいうことも知っていたのだ。
その繋がりを頼って、彼女の母親は同じ部活で面識のあるA子の母親に連絡をし、A子の連絡先を入手して、A子に連絡。
ただA子はボクの連絡先を知らなかったので、A子は、A子の母親にボクの母の連絡先を教えてもらい(ボクの母とA子の母親は同じ時期にPTAの役をやっていて面識があった)、彼女の母親からの伝言をボクの母に伝えたのだ。
大学の講義で、個人情報の保護が当たり前となっているみたいな事を言っていたが、ボクの周りには浸透していなかった。
まあ、それは置いておいて、そんな複雑な伝言ゲームが見事クリアされたので、ボクは冷や汗をかきながら彼女の母親に電話をしたのだ。
その電話でボクに伝えられたのが、
彼女が昨日、首を吊ったということ。
ただ、奇跡的に命は助かって現在、△△という病院にいるが、未だに意識が戻らないということ。
何で彼女がこんなことをしたのか分からないので、何でも良いから、少しボクと直接話せないかということ。
後、もう少し何か話した気がするけど、ボクがはっきりと覚えているのはこんなところだ。
そして、ボクはその日の午後の講義をすっぽかして彼女がいる病院へと向かった。