ゲームが現実?
明日またテストか……テストなんて無ければいいのにとりあえずゲームでもするか。
「よし、起動……お帰りなさいませ。ゆうひ様」結構レベル上がってるな、まぁ4年もやりこんでるんだからな。
「お?イベントクエストだ!やってみるか!」
「ドカーン」
案の定簡単だった。
「なんだよ、全然難しくねぇな!」
「チャリン」
報酬か……塔へのチケット?なんだそれ聞いたこともない名前の報酬である。
このゲームにある塔って言ったら………「アーテの塔」上級者しか立ち寄ることができないとされる狂った難易度のステージ。
でも、チケットがないと行けなかったのか?「実際4年もプレイしてきた俺ですらアーテの塔に行ったことがない。」
「とりあえず、塔にワープをするか!」
なんとも獰猛なモンスターがいそうな所だ。塔に入ったら後戻りは出来ない、そしてボタンを押した…………
「あれ?…???これは夢だろうか、幻覚だろうか、目の前のこれはなんだ!?ゲーム画面の塔じゃない!?」
匂いも分かる……少し冷たい風も感じる……隣には自分と同じ高校生くらいの女が毛皮のような物を着てこちらを見ている……
「ここ…どこ?」
すると女は
「あんた…誰?」
お互い状況を理解していない。
女をよく見るとゲームやらに登場してきそうな人物像だ。
「あんたも挑戦しに来たの?アーテ塔にそんな弱そうな装備で挑むなんてよっぽど腕があるのね」
女が言った。
「え、あ、その…ゲームをやってて…夢なのかな~?」
俺はそんなことを訪ねる。
「はぁー?あんたねぇ……いいわ。とりあえず着いてきて!」
と言われてしまい、着いていくことにした。
しばらく歩いて着いた所は「アペルテン」と言う王国らしい…
「どこかで聞いたことがあるような……」