かごめかごめ
これは私が学生だったときの話。何年生の頃かはわすれたが
理科室での実験の授業を終えて、教室に戻ったら給食だってときのタイミング。
終業のチャイムが鳴る。皆が知ってるあのキーンコーンカーンコーン、だ。
私にはいつも通り聴こえた。
ああ、これで給食だ、お腹がすいた。そんな風にしか受け取れなかったが突然クラスがざわつきだした。
何人かがチャイムに紛れてある有名な動揺をきいたという。
想像してほしい。それがこれだ。
かーごめ、かごめかごめ、かーごのなーかのとーりーは、いーついーつ、でーやーう。
よあけのばんに、つーるとかーめがすーべった、
うしろのしょうめん、だーあれ…?
何が聴こえたのかきくと全員一致で彼らは「かごめかごめ」が聴こえたといいだした。
放送委員が昼休みに流すテープを間違えた説
古いスピーカーやアンプはたまに無線やラジオの周波数を拾ってしまうことがあるからそれだという説
私もギターアンプから無線かなにかを拾ったらしい音を聴いたことがあるからそのどちらかだろうとその場は納得した。
しかし…四時間目の終了のチャイムのときは放送委員も授業中だ。放送室にいけるわけがない。
小学校ならまだテープがあるかもと思えるがここは中学だ。あるとは考えにくいような気もする。
童謡のテープのようなものを無線で飛ばすわけがない。
近くを通った車のカーラジオにしてもそんなものを聴いているだろうか。そもそもそんなものお昼に流してる局なんてあるのだろうか…
なにより、同じ空間にいたのに聴こえた人たちと聴こえなかった人たちの違いはなんなのか。
それを考えると割りきれない。いわくつきの童謡だからこそいまだに聴くとその件を思い出して鳥肌がたつようになってしまった。
私にとってかごめかごめは
もう聴かなくてもいい曲のひとつ。