聖剣争いの世界―歴史の繋がり
連載しているモノも含め、作品の設定や世界観の確認で書きました。人物などの名前は仮のモノも多く、変更される可能性も考えられます。
聖剣争い
人口の増加とそれに伴う環境破壊、それらによる生態系の乱れが深刻化。これを受け、自然界は人間の数を減らし、生態系のバランスを取り戻すことを計画。そのために『聖剣』と呼ばれる武器が生み出され、人間社会に渡った。
聖剣は、人の心を力に変えることが出来る―強い心さえあれば、誰もが無限のパワーを引き出せるのである。これを巡る戦いで、人間たちが傷付き、人々の気持ちが高まっていけば、聖剣の力も強くなる―他の生物や自然には負担を掛けず、あくまで人口だけを減少させるという画期的なシステムである。この自然界の企みは見事にはまり、聖剣を欲する国々がミサイルや大砲を撃ち合ったおかげで、人類は存亡の危機に追い込まれた。
そんな中、『二院正義会』なる集団が出現。聖剣を含めたあらゆる武器を根こそぎ集め、社会から戦う力を取っ払った。その上で、人々を『正事家』と『民衆』の二つに分け、正事家が支配する社会を築き上げた。大規模な戦争や人死には無くなったが、民衆たちは過酷な生活を強いられていた。
聖剣を持つ者『有剣者』の少女『ミナオ・マトメ』は、正事家の行いにうんざりして正義会を離脱。各地で民衆を助けて回る途中、一人の抗議家『ツドウ』と出会う。この二人と街のみんなとで、正事家の群れをやっつけたり、敵の幹部である影騎士『ソウウン』に聖剣を持って行かれたり、正義会と戦う人々の溜まり場『険岳界』にお呼ばれしたりしながら、世の中の流れを変えて行く。
律賢・改心刀―リッケン・カイシントウ
反大勢刀―ハンタイセイトウ
律峰・神鎖剣―リッポウ・シンサケン
散聖剣・破鬼―サンセイケン・ハキ
毒・再生刀―ドク・サイセイトウ
偽隠槍・持飾―ギインソウ・ジショク
軽杖・陽遮―ケイジョウ・ヨウシャ
審尋剣・収誠―シンジンケン・シュウセイ
呪剣戦争
正義会が無くなったことで、彼らが独り占めしていた技術や武器が社会に流出。その結果、一般人でもお手軽に聖剣が手に入るようになった。かつては正事家と戦っていた有剣者も、その強大な力で混乱を広げる存在に変わっていた。自然界はこのタイミングで、聖剣に新しい機能を付け加えた。
追加されたのは、自分の力を他者に分け与える能力。これを使えば、強いヤツの力を借りて暴れ回る―『虎の威を借る狐』みたいなことが実現出来るのである。有剣者の間では、金による力のやり取りが横行。加えて、不特定多数から借りた力で問題を起こす『片名狩り』と呼ばれる人種が大量発生した。
事態を重く見た善良な有剣者たちは、片名狩りとそれに協力する小悪党どもをこらしめに掛かった。片名狩りの方も、邪魔者たちを排除するべく、それぞれに協力する動きを見せる。
険岳界の少女『ハルカニ・シノグ』は、かつての有剣者たちの教えを受け継ぎ、片名狩りの退治に乗り出す。その中で、聖剣を見つけてしまった少年『ヨクナイ・シゲキ』を発見。『影の騎士』を名乗る人物から教わったという技を操り、彼も戦いに身を投じる。
敵は雑魚とは言えかなりの数、それも限定的ながらボスの力を使ってくるという不利な流れに、次第に飽きてくるシノグたち。そこで、まずは名狩りたちの要― 力を貸している有剣者を押さえてしまおうと判断。これにより、敵全体の能力と士気を下げ、戦局を覆すことに成功。人のまわしで相撲をとっていた片名狩りのみなさんは、程なくして絶滅する運びとなった。
平和が訪れたのもつかの間、聖剣の技術を遠距離武器に転用させた『雷砲社』という団体が現れる。彼らは、片名狩りだった者たちを中心に、自社の製品を販売。同時に『市』と呼ばれる戦闘集団を作り、シノグたちを襲わせた。離れた場所からの一方的な攻撃を前に、有剣者たちは劣勢に追い込まれていく。
シノグの『装天剣』を狙い、『天狗』を自称する青年も出現。彼が所属する『求天会』も、雷砲社の裏で暗躍する。
『群持聖剣』のみならず、自然体の聖剣も量産され、いよいよ事態は悪化していく。長引く戦いと変化する社会で、人との繋がり―互いの関係性も動いていく。
装天剣―ソウテンケン
天火刀・逸悟―テンカトウ・イツゴ
業火剣・乱邪―ゴウカケン・ランジャ
勇・火将剣―ユウ・カショウケン
虎刀・荒伊達―コトウ・アラダテ
虎魂刀・残遺―ココントウ・ザンイ
破天の竹刀、竹冠―ハテンノシナイ、タケカンムリ
英刀・瀬虎―エイトウ・セトラ
英刀・乱是―エイトウ・ランゼ
鳥砲台、鳥盾、鳥兜―トリホウダイ、トリタテ、トリカブト
厄印の砲銃―ヤクインノホウジュウ
憂慮・苦情砲―ユウリョ・クジョウホウ
福祉・適用砲―フクシ・テキヨウホウ
終始砲・酷暑―シュウシホウ・コクショ
天響砲―テンキョウホウ
天明の乱
雷砲社との戦いを経て、社会には聖剣への恐怖や不安が広がっていた。有剣者の中にも、聖剣を手放して元の生活に戻る者が急増。しかし、有剣者として有名な者、目立った活躍を見せた者たちは、ドコに行っても危険人物に扱われ、肩身の狭い日々を送っていた。
そんな中、求天会が本格的に動き始める。雷砲社が残した武器をさらに改良。加えて、市に代わる部隊として『信義隊』を結成。有剣者を無力化し、世の中に平和をもたらす―この考えを前面に押し出すことで、見る見るうちに発言力を高めた。ならず者の寄せ集めでは無く、目的やルールの下に活動を行う―過去の戦いを見てきた人々は、これを好意的に受け止めた。結果、有剣者たちの立場はますます悪くなってしまう。
各地で仲間を探しつつ、無数の追っ手をやり過ごし、信義隊の施設に乗り込んで、必要な物資を手に入れる―生きるためにやむを得ない行為で、社会からの風当たりが強くなっていく。また、敵の統率された動きに、煮え湯を飲まされることも多かった。
少女『バアミ・リオン』は、見ず知らずの人間から受け取った『参者の印』を手掛かりに、ドコにあるとも知れない目的地を目指して彷徨っていた。破格の性能を誇る聖剣『代参者の剣・改』、高速移動と遠距離攻撃を両立する装備『射威忍具』を持つ彼女だが、単独行動に限界を感じていた。そんな時、有剣者の『コトブキ・ツカサ』と名乗る青年から、仲間にならないかと尋ねられる。彼が束ねる組織『剣豪師団』は、求天会を退けながらみんなで助け合って過ごしている―グッドタイミングな美味しい話に、リオンは迷わず食い付いた。だがその直後、彼女に他の男からの誘いが迫る。
自分たちに協力すれば、有剣者への攻撃をやめる―求天会の人間『ナナシノ・ゴンベエ』は提案した。リオンは信じられず断るが、その後もしつこく追われることになる。
そんな情勢不安定な時代、戦いに縁の無い暮らしをしていた少年『カサネスギ・タツミ』は、聖剣を手にしたことで居場所を追われる。有剣者への弾圧は求天会が原因―孤立無援の状況下で、彼は諸悪の根源を的確に把握。自然由来の平和ボケした頭、有剣者特有の超人的な力、そして社会への不信感と共に、孤独な戦いに臨む。
求天会がこれまで、天の聖剣を探していた理由が明らかに。過去の戦いで使われた聖剣も、形を変えて再登場。
代参者の剣・改―ダイサンシャノケン・カイ
神聖剣・呪律―シンセイケン・ジュリツ
本魔・対天刀―ホンマ・ツテントウ
装魔刀―ソウマトウ
動乱具・退魔―ドウラング・ダイマ
鬼剣・厄仏―キケン・ヤクブツ
大鬼剣・利奪―タイキケン・リダツ
帝鬼剣・司陽―テイキケン・シヨウ
護陽剣―ゴヨウケン
護冥刀―ゴメイトウ
山蓮弓―サンレンキュウ
栄誉の砲弓―エイヨノホウキュウ
複色の光弓―フクシキノコウキュウ
伝離翼の凶弓―デンリヨクノキョウキュウ
善・帝情剣―ゼン・テイジョウケン
瞬・禍集刀―シュン・カシュウトウ
風利・要塞剣―フウリ・ヨウサイケン
彩・州司剣―サイ・シュウシケン
炎雷の虎刀―エンライノコトウ
魔導思念の抹消戦
聖剣が封印されたことで、社会は安定し始めていた。人間たちの同士討ちを望む自然界は、再び戦いをもたらすため、『イキカエル』と呼ばれる化け物を世に放った。
イキカエルは、人の怒りや悲しみ、悪い心から生まれ、増殖する。人間に直接危害は加えないが、代わりにモノを盗んだり壊したり、ヒトの邪魔をしたりする。人々の暮らしを妨げるばかりか、数が増えるにつれ聖剣の封印も弱めていく―とてもそうは思えないが、非常に恐ろしい存在である。
時を同じくして、イキカエルに対抗可能な武器『霊刀』が発見された。コレを持った者は、かつての有剣者たちのように、尋常ならざる能力を身に付けられる。その反面、イキカエルを自らに引き付ける―自分の方に呼び寄せる体質に変わってしまう。このため、世間からは『在霊集め』と呼ばれ、忌み嫌われることとなった。
また、在霊集めに倒されたイキカエルは、そのままでは消滅せず、『自爆霊』という形に変化する。その名の通り、放っておくと爆発するため、大変危険な状態である。これを安全に処理する人間―『装霊喰らい』も、霊刀の力を得た者である。在霊集めと行動を共にし、彼ら、彼女らをサポートする。ただし、装霊喰らいは活動する上で、やがて『怪物』になってしまうリスクを抱えている。したがって、こちらはこちらで世の中からつま弾き者にされていた。
やがて、イキカエルには新たな種類『タチカエル』が追加。『厄太刀』という武器を装備し、戦うことに特化したタイプである。装備によって対応策が異なるため、力押しが通用しにくい―適切な判断や仲間との連携が重要となった。
ロクに感謝もされない慈善事業―『ヒトを守る』コトのあり方が問われていく。
護霊城、装霊城、紫霊館、豪雷殿―ゴレイジョウ、ソウレイジョウ、シレイカン、ゴウライデン
紫霊刀―シレイトウ
覇道の霊刀―ハドウノレイトウ
電光の霊刀―デンコウノレイトウ
雪波の霊刀―セッパノレイトウ
炎囚・棺霊刀―エンシュウ・カンレイトウ
窮鼠・供霊刀―キュウソ・クレイトウ
暴封鈴―ボウフウリン
大鎌・稲狗―オオガマ・イナク
神霊の砲銃―シンリョウノホウジュウ
ミチガエル、マチガエル、ミマチガエル、タチカエル
須賀鷹の太刀―スガタカノタチ
琴芝の太刀―コトシバノタチ
神舞の太刀―カンマイノタチ
日長の州太刀―ヒナガノスダチ
管者の州太刀―クダモノノスダチ
神鳴の厄太刀―カンナリノヤクダチ
穂花の一太刀―ホカノヒトタチ
個人的な用事が立て込んでおり、今のところ一ヶ月に一作品を作るのがやっとの状況です。ただ、既に内容が固まっている部分も多いため、期待せずに待って頂ければと。恐らく、忘れた頃に出てくると思いますので。世界観に興味を持ってもらえたり、先の展開を予想したりしてもらえればとても光栄です。