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君はべイベ  作者: 中山
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視察任務

ここは日本と呼ばれる場所である。しかしこれを読むも納得できるものは少ないであろう。

なぜなら今日、魔法が使えるものたちが表舞台に出てきて権力を握るようになったからだ。

それから社会が変動した。




「今日国防軍から下見が来るらしいよ!」


「何隊がくるのかな。」


「下見で国防軍に注目された先輩いらっしゃるよね。」


「頑張らないと!」


場所は国の運営する魔法学校である魔党学園では、朝から噂で盛り上がっていた。




それを裏付けるように一台の軍所有車が学校に向かっている。

車は8人乗りだが、乗車人数は5人で快適だ。

いつもなら縮こまることが多いため、今日はこれまでかというくらいにだらけて座る。


――乗り心地は相変わらず悪いな。


真也は硬い背もたれにこれぬら行う視察、どれにも憂鬱で気分が乗らない。


「学校の様子は?」

目線を前にやると隊長と目が合う。


――俺に言ってるのか…。


嫌な顔を隠すことなく耳に魔力を集めて学校の様子をうかがう。

心なしか周りの人たちの観察するような目に気持ち悪さを感じる。


「全部ばれてますよ。」

「ふーん。どのくらい広まってるの?」


「50人くらいですが、広めてる奴がいます。」

「じゃあ俺らが行く頃にはほぼみんな知ってるかな?」

楽しそうに笑いながら答えた隊長に驚く。

「極秘って聞いたんですけど。」


その言葉にまた視線を集めると、俺の隣に座っていた男は当たり前のように答えた。


「魔力あやつっちゃえばある程度の噂、入ってくるだろうが。お前が学生の時もそうだっただろう?」


「お、通信だ。…相手は第三部隊隊長、静かにね。」


車に搭載入れているテレビに第三部隊長の顔が映る。



…聞いてないんですけど。

睨む俺に第三部隊長は気がついたみたいで目が合い微笑まれる。





『真也が選ばれたのは念のためだから気張んないで大丈夫だよ。』

この視察が決まったときに第三部隊長はそう言ってたけど、見るところ全員後輩で面識もない。


…雑用は俺の役目になりそうなんですけど。

雑用係って気張る必要あるよな…。


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