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しるし(詩集)

わたしはこんなにも脆いのか

作者: さゆみ

ぼやかして薄めて誤魔化した心は水溜まり

浅く淀んだ水溜まりの中に浮かべたい明かり


太陽の光りは眩しすぎて熱すぎて焦げてしまうから

天然の星でも人工の星でも構わない

暗くて重くて動かない水溜まり

照らす明かりをさがしてしまう


一筋の光りに惹かれ導かれる

それはまるで薄いベールのような光り

けれど鋭く一点を捉えて水溜まりは命を吹き込まれ

柔らかくなぞられて深く清んでゆく

底に辿り着いた光りは

蛍のように淡くぽつぽつと耀き出す


寄せる光の瞬きに泣きたくなるけれど

涙は外に出ることなく逆流して

水溜まりは溢れ出す


かなしいのか

うれしいのか

それさえもわからない

きっとそのまんなかの

うすい境界線に

光りが灌がれ

救われる


やさしすぎて

つよすぎて

たまらなくなる

また泣きたくなる


わたしはこんなにも脆いのか


わたしは何度救われるのだろう


わたしはあなたの言葉を愛してやまない







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― 新着の感想 ―
[良い点] 読ませて戴きました♪ ↓↓ 涙は外に出ることなく逆流して 水溜まりは溢れ出す ↑↑ ここ凄く好き♪素敵♪ 相変わらず感想下手な私より(^^;; 蘭菊
2013/07/16 08:13 退会済み
管理
[一言] 淡い光と感情が合わさった感じが素敵ですね 光、明かり、星、太陽など様々な言葉を使いわけて作り出している雰囲気がとても好きです‼
2013/07/15 21:36 退会済み
管理
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