わたしはこんなにも脆いのか
ぼやかして薄めて誤魔化した心は水溜まり
浅く淀んだ水溜まりの中に浮かべたい明かり
太陽の光りは眩しすぎて熱すぎて焦げてしまうから
天然の星でも人工の星でも構わない
暗くて重くて動かない水溜まり
照らす明かりをさがしてしまう
一筋の光りに惹かれ導かれる
それはまるで薄いベールのような光り
けれど鋭く一点を捉えて水溜まりは命を吹き込まれ
柔らかくなぞられて深く清んでゆく
底に辿り着いた光りは
蛍のように淡くぽつぽつと耀き出す
寄せる光の瞬きに泣きたくなるけれど
涙は外に出ることなく逆流して
水溜まりは溢れ出す
かなしいのか
うれしいのか
それさえもわからない
きっとそのまんなかの
うすい境界線に
光りが灌がれ
救われる
やさしすぎて
つよすぎて
たまらなくなる
また泣きたくなる
わたしはこんなにも脆いのか
わたしは何度救われるのだろう
わたしはあなたの言葉を愛してやまない