臆病者のノクターン
なにが起きたかなんて俺が聞きたい
朝、学校に来ていつものように机につっぷして寝ていた
その時、なにやら強い光が光って目を開けたら燭台に乗せてあるろうそく
なにやら、倒れるクラスメイト、倒れる魔術師風の怪しい格好のひと、板金鎧の騎士風のひと、派手な格好の椅子に座った王様風のひと。異世界転移?と頭をかすめるがそれどころではない。動かなくなったクラスメイトをひっくり返し、喉に手首に手をやるが脈がない口元に手を翳しても息がない、心臓の鼓動を聞こうと耳を胸に当てても何も聞こえない。何人か男、女とも確かめたが同じように死んでるようだ。
あれか?心臓マッサージか人工呼吸かするべきか?そうだ、救急車を呼ぼうとスマホを取り出しスイッチを入れる。何秒かして画面が出るが電波がない状態だった。周りは石造りで窓もない。電波が入らないだろうと扉を探し外に出る。石造りの階段を登ると窓があり光が差し込む。そこには鎧の人が倒れてた。
そんなことより。110番だったか119番だったか忘れたが、とりあえず110番に電話する。
やはり、繋がらない。電波もない。窓を開けスマホをに向けるが電波がない。意味がわからない
「なんなんだよこれはよー!」
窓の外に大声をしても誰も返事がない。窓の外は石造りの城?建物があるだけだった。
何をどうすれば良いのか分からない。落ち着いてるのか慌ててるのかも分からない。とりあえず、誰かに聞こうと後ろの倒れて人の兜を脱がす。息してない。脈がない。
俺も倒れ込む。スマホを観る。電波がない。ネットを開く、繋がらない。音楽を聞く、音楽は流れる。
ほぼ使い道がないな。スイッチを切って懐に入れる。目を閉じて落ち着いて考える。
電波がない。電気もない。ここがどこだか分からない。知り合いも居ない。ずいぶんハードな異世界転移だな・・。
まずはここが異世界なのか確定する。本が読めるか探す。生きている人が居ないか探す。食べ物、飲み物を探す。
「あとは古の・・ステータス」
「でちゃったよ・・。ここ地球じゃないよ」
蒼い文字で描かれたステータスが浮かび上がる。
名前にスキルに称号、レベルやHPがないことからレベル制のステータスじゃないようだ。
「問題はスキルの一番最初にある。スキル【強奪】」
さわっても強奪スキルの説明が出ないがおそらくこれが相手のスキルも命も強奪したのだろう。
強すぎるスキル。クラスメイトが死んだのもこれのせいだろう
「このまま生きてても、この世界のすべての命を強奪する。」
生きて良いのだろうか?死ぬのは嫌だな?
「考えて答えの出る問題じゃないが世界が俺を殺すならその日がくるまで待とう」
これで行こう。あまりにも臆病な答えだが、俺はこれでいい。
俺は立ち上がり。旅の準備をする。未来のない死の行軍ななるけどな




