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幕間
音のない街道で剣を振り、汚れを払う。
「……これが正しいんだ」
「……そうだな。お前は正しい」
呟くカイルにノアが寄り添い、囁く。
「……間違ってたから」
「ああ。……間違いなんて存在しちゃ駄目だ」
胸がひきつりそうになる。
呼吸がままならない。
カイルはなにも写さない瞳を地面に落とす。
ノアは優しくカイルの肩を抱き締める。
「なあ……ノア」
彼は何も言わない。
ただ、微笑んでいる。
「お前は……」
目をぎゅっと瞑り、冷えた自分自身身体をかき抱くように、カイルはその場に踞った。




