オンナノコはむずかしい
僕が困っていると、すぐ助けに駆けつける。優しくて、頼りになるーーそんな彼女の事が、僕は大好き♡
彼女も僕と同じ気持ちだから、優しくしてくれる。そう、思っていたケド……彼女はいつも、アイツの方を見てて
「そりゃあ、失恋でしょ」
「まだ、そうと決まったワケじゃないだろっ!? 」
「女は、守られたい生き物だからねえ…。守るよりも、守られる側がイメージのアンタじゃ、見込みなくない? 」
「ッ……でっ…でも…漫画とかじゃ、守ろうとするヒロインもーー」
「好きな男や、大切な仲間の為に、ヒロインが戦う事を選ぶってだけで、基本は、守られたい生き物なのっ! 男だって、物理的に強い女よりも、守りたくなる様な女求めてんのは、自分の面子を保つ為でしょ? …違うの? 」
「……………」
きついコト言うなあ、と思った。
「今、きついコト言うなあ、と思ったでしょ? 」
「!? …へっ? 」
「……もう、話聞かんぞ」
「ごめん…ごめんなさいっ!! そっ…それだけは……」
「…ったく」
現在、僕の悩み相談にのってくれるカノジョは、大好きなコではない。どちらかというと、嫌いなコ“だった”。…過去形なのは、【嫌い】から、【ちょっぴり苦手】に変化したからだ。
子供の頃。カノジョは、何かにつけて僕をイジメてきた。その度に、大好きな彼女が、僕を助けにやってくるのがお決まり。
「…でも、アンタも一途よね。子供の頃から、あのコの事好きで…可愛い♡」
「ッッ……素直に重いっつったら? 」
「…へえ。自覚はあるんだあ? 」
「……」
「……………あのさぁ」
「?」
カノジョの声のトーンが、真剣な話を持ち出してくる時のモノで、耳を澄ます。
「どうでもイイ男の為に、女の子は、そんなに時間を掛けないからね? 」
「……………えっ…? 」
「ッッ……つっ…つまり! 貴重な休み時間を、仕事で疲れた身体を引き摺ってまで、如何でもイイ人間の為に使わない、って事っ! 」
「………遊園地とか、お祭りとかも? 」
「…他人による処はあるケド、行くんなら一人か、友達とか、すっ…好きな人とかでしょ。如何でもイイ人とだけ行く遊園地…楽しいと思う? 」
「……………」
…そっか。そう、だよな。僕は、カノジョの手を両手で包み込んだ。
「!?」
「ありがとうっ! 」
「ッ……………へっ…? 」
「君のお陰で、もう少し、彼女への気持ちを持続する決心がついたよ」
「…………………」
「…? …あれ? なんか、怒ってる? 」
「…怒って、ま、せ、んっ! 」
むすっとしてるカノジョの怒りの理由に気付かないフリをして、想い人を如何やったら振り向かせる事が出来るか考えた。




