3歳伝説
少し笑えるお話です(多分・・・)
夏のある日のこと。
わたしはおじいちゃんに会いたくて
お母さんにお願いをした。
「おじいちゃん家に行きたい」と。
その時、お母さんは体調不良でとてもじゃないけど
おじいちゃん家なんて行けなかった。
でもわたしはどうしてもどうしてもおじいちゃんに会いたくで仕方がなかったのだ。
そんなわたしが思いついた事
「じゃあ、歩いて一人で行ってくる。」
まぁ、実際におじいちゃん家には歩いてでも行けた。
しかし、わたしは車でしか行ったことがなく
もちろん。道など知らない。
きっと『何とかなるだろう・・・』
という無駄なポジティブシンキングを持っていたのだと思う。
真夏の昼間
半そで、半ズボン、帽子。
それにとても暑かったので傘も差していった。
お母さんはわたしを追いかけることが出来なかったので
代わりにお姉ちゃんに頼んだらしい。
しかし、このお姉ちゃん。
一人で行動することが出来ない人で
わたしがどんどん歩いていくのにお庭の先っちょで足を止めてしまっていた らしい。
初めて歩く道
初めて見る景色
車で行くのとは全然違う。
そんな景色を楽しみながらわたしはおじいちゃんに会えることを考えどんどん歩いていった。
説明をしていなかったがわたしが大好きなのは母方のおじいちゃんで別居していた。その代わり父方のおじいちゃんとは一緒に住んでいた。
わたしが歩いているところを父方のおじいちゃんが発見。
車で家に連れ戻された。
お母さんはわたしを連れ戻せなかったお姉ちゃんに呆れ、途中で戻って来なかったわたしに驚いていた。
その後、わたしは無事おじいちゃんの家に車で行くことが出来た。
急な訪問だったが大好きなおじいちゃんは嫌な顔一つせず出迎えてくれた。
優しいおじいちゃんに抱きつき大好きなチョコレートを食べて、ミニカーで遊んでつみきを積んでお城を作って「おじいちゃんと歪魅のお城だよ!」だなんて言ったっけ・・・ちなみに歪魅とは作者。つまり「わたし」である。
幸せよ、いつまでも続いて。
えと・・・プロローグではおじいちゃんは遠くに行っていますが今から書くのはまだおじいちゃんが遠くに行く前の話でございます。
紛らわしくって申し訳ないです;;