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【官能・伏線あり】 飛んで日に入る夏の

作者: _ハルン

これは、とある高校生が書いたお話です。


これは、『僕』と「来女木クルン(※_ハルンの写真集へ)」の、ささやかなお話。


20XX年。今、日本は有事に巻き込まれようとしている。

西では第7次まで続いた中東戦争も遂にヨーロッパ各国を巻き込み始め、東では中国による台湾服従も終盤を迎えつつある。

第3次石破内閣は先次の日米関係の悪化が原因となり、50日余りで解散することとなった。

未来の教科書には第3次世界大戦という文字があるのか。それともそんな紙切れすら宇宙の塵になってしまうのか。

そんな中での政治不信は国民という客を憤らせるには十分な食材であり、シェフである政治屋に贖罪のフルコースを求める人が続出した。

日本に限らずどこの国でも、店内の客に余裕はほとんどなく、笑顔というスパイスが欠如しているのが見て分かる。そんな世の中に、今、僕らは直面している。


今、日本だけでなく世界が本格的にディナーを終わらせようとしている。僕らはまさに「飛んで火に入る夏の虫」状態だ。


そして、ダメ押しをするかのように発表されるデザートのメニューは、「どこでもドア」なのかもしれない。

そんなものが開発されるのか。少なくとも僕は信じていない。が、少し懸念点がある。それは、先月報道されたとあるニュースだ。

アメリカの大手医薬品メーカー「MERCK」の日本での子会社「G_MERCK」が偶然発見した物質「タキオナール」に触れたとあるマウスが、100km離れた市街地で発見された。

これだけでも十分に気味が悪い内容だが、なんとこの事を唯一報道したフジテレビが、すぐに放映権を剥奪された。悪名高いフジテレビとはいえ、流石にそこまでされることはないだろう。

これに陰謀論を唱える輩も少なからずいたが、もう1カ月も前のことだ、もうアンチは次の戦場に行ってしまった。

あれは一体何だったんだろうか。真相は分からないまま時間が過ぎてしまった。


そんなくだらないことばかり考えながら、僕はいつも通り下校する。もう冬休みだが、全然部活はある。

部活に友達はいるにはいるが、こっち方面に一緒に帰るのは愛用の自転車しかいない。

寂しいと言われれば寂しいが、まぁいつもの事だ。もう2年生の冬。慣れたものだ。


有事部隊育成という生々しい進路が国から提示され、その優待ぶりに心迷っている自分。射撃部全国6位の実力を持ち、そこそこの進学校であるN高校で文武両道な自分。恋人もおらず、両親共に夭逝し、祖父母に身を寄せる自分。いわゆる軍隊に所属するか否か。そんな重々しい話題を橋の上から虹に問いかけてみた。虹って、改めて見ると、不思議だなぁ。うつろに眺めた僕の瞳に映った答えは、もっと不可思議なものだった。


空から1人の少女が降ってくるのが見えたのだ。


そんな訳あるかと思って二度見した僕の目に、その姿はくっきりと映った。ツインテールの髪に、ピンク色のパジャマ。歳は同じくらいなのか。というか、このままでは向こう側の橋付近に落ちそうだ。そんな馬鹿なという戸惑いとこれを見殺しにすることの不正義感に襲われた僕は、自転車のペダルに命の重みをかけた。いつもの2倍、いやそれ以上に重たく感じた。速くあの子の元へ。ただただこの想いをかごにのせ、虹の方角へ急いだ。


……………………………………………………………………………………………………………………


……プハッ!死に物狂いで顔を上げると、そこは水の中だった。

あれから橋に間に合った僕は身を乗り出し、見事にジャンピングお姫様抱っこを決めたのだった。

それが功を制して頭からの落下は免れたものの、2人ともそのまま川に落ちるのは明白であった。

落ちきった僕は、両手に確かな重みを確認し、波に流されながらもなんとか岸にたどり着くことができた。


助かった安堵感とは真逆に、冬風は嘲笑うかのように冷たかった。彼女は目を閉じている。


メイクは軽くしかしていないのだろう。片方外れたつけまつげに、とれたリップ跡。ファンデーションもほぼ落ちかけている。

にも関わらず僕は完全に崩れているその顔を、これ以上ないくらい綺麗だと思った。

顔立ちがいいからか?それともツインテールが似合っているからか?何故かは分からない。何がそうさせているかも分からない。ただ、ただただ可愛かった。


冬風の笑みがなければ、このまま見惚れていたかもしれない。とりあえず少女を橋の下まで運び、横にした。


幸いにも少女のパジャマは大げさに乱れておらず、少し捲れ上がったお腹が必死にチラリズムを表現していた。

それを否定するかのように、僕は彼女に着ていたダウンコートを掛け、橋の上まで自転車を取りに行こうとした。その時だった。


「あの、ここはどこですか?あ、あなたは誰?」


・……………………………………………………………………………………………………………・


目を覚ました時、私は橋の下でずぶ濡れだった。緑のダウンコートからは、かすかに磯の匂いがする。そして、見知らぬ男性。年上の方だろうか、私を見る目はとても真ん丸としていた。

『僕はN高校の です。溺れそうだったあなたを助けました。』彼は安心したのか、落ち着いた声でそう言った。

N高校?隣の県の進学校ではないか。そして辺りを見渡すと、全く見たことのない景色が私を覆っていた。

その瞬間、私は完全に状況を把握した。そうだ、私は家出を強行したのだった。

このまま本当のことを話すのか…。いや、絶対にダメだ。私にはそんな勇気は微塵もない。このまま隠し通すのが最適解だろう。

……でも私、”普通の暮らし”を知らないんだよな。


「N高校…溺れそうだった……私が?」


・……………………………………………………………………………………………………………・


あぁ、よほどパニックになっているんだな。無理もない。僕はそう思うと、彼女にホワイトチョコレートを一粒あげた。


『ラスト1個、君にあげるよ。はい。』


我ながら完璧だったのはここまで。

彼女はチョコレートの包み紙のはがし方どころか、住所や携帯番号さえ分からないというのだ。


『…スマホは?』 「……な、何ですかそれ…」 『…』


ショックによる記憶喪失の可能性が高い。どうしよう。おまけに彼女のスマホは探しても見当たらない。きっと川に引きずり込まれたのだろう。


これじゃあ彼女が何者かの手がかりが何一つない。どうしよう。

脳が限界を迎え路頭に迷ったその時、緑のダウンジャケットを羽織った彼女が僕の袖を引っ張ってこう言った。


「さ、寒いです…早く暖かい所まで、つれ、って……」


ドサッと僕の腕に倒れ掛かったきた彼女はもう冷えに冷えている。意識も飛んでいるらしい。これはまずい。

虹も消えかかり、夕日が沈むのも時間の問題かもしれない。


よし、一旦、家まで運ぼう。僕はそう決意し、再度自転車を踏ん張った。


……………………………………………………………………………………………………………………


かろうじて彼女をおぶって家まで帰ってきた。持てる力を全て出し切ったからか、無事に家に戻ってきた僕は愁眉を開き、そのまま玄関にぶっ倒れたらしい。


ふと目を覚ましたら、目の前にお月様。…違う、ただの照明か。そこはいつも通りの自分の部屋だった。あれ、僕は何を…。

ばっと布団から起き上がると、筋肉が悲鳴を上げるのが分かった。僕は、今日はいつもより長く、いつもより重たい帰り道だったことを思い出した。


…あの子は?


布団という温かい神具を蹴飛ばし、階段という長いアスレチックを乗り越え、リビングに降りた僕は、聞きなじみのある祖母の声に再び安堵した。

リビングのうつろなシャンデリアの光も、この日ばかりは祖母を主役に仕立てた。


"おかえり、 。心配したんだからね。"

僕をぎゅっと抱きしめてきたその手は、ずっと昔から変わることはない。温かい、太陽みたいな手だ。

『…ごめん。ありがとう。』


祖母は、倒れこんだ2人を冷えないように着替えさせ、僕は2階の自分の部屋で、彼女は1階の祖父母の寝室で寝かせたという。とりあえず無事で何よりだ。


なんやかんや10分弱話をしたが、ほっとした気持ちがいっぱいで、その他の会話はちゃんと頭に入ってこなかった。


『……じゃあ僕、お風呂入ってくるわ。』


一瞬、時計の針が止まった気がした。

平和ボケしたこの頭に当然、洗面所の電気を確認することなど司法試験合格より難しい。祖母が慌ててブレーキを踏んでくれたが、時すでに遅し。

17歳のスポーツカーはもう止まれない。


ガチャンッ!


そこには、あろうことか見覚えのある顔があった。

彼女の驚いた表情は120fpsもの高画質で紅潮を刻み、沖積平野の2つの丘陵はバスタオルという名の雲で覆われている。

特に、その対蹠点のくびれから小さくとも立派な御居処をしぐるる水滴が、永遠という短い時間を確かにカウントしている。

僕の平和ボケは、水滴が太ももを伝うことなく、一瞬という長い時間に終わった。


「…………っっ////// なッ、…なっ、……//////」


・……………………………………………………………………………………………………………・


バタンッ! 


扉は空間を遮断した。

鏡に映った私は、ひどく赤面していた。あれは確かに彼だった、今日助けてもらった彼だった。

全部見られたというのが悔しいというより、こんな姿を見られたのが恥ずかしい。

…っ!// どこにも行き場のないこの感情は、鏡の中の虚像を睨むにはよくできたものだった。


いや、ダメだ。こんなことで荒げていては、来女木家の名に泥がつく。

お風呂場から2人の会話を盗み聞き、助けられたのがここの家族で良かったと再認識したじゃないか。

このご時世にここまで寛容な家族に出会えるなんて、この上ない幸運だろう。


ふぅ…。心落ち着けたのと同時にせわしない足取りで階段を駆け上がっていく音がした。


…彼は2階にいるのか。……。


そんなことを考えながら、彼の祖母が用意してくれたセットに手を伸ばす。

Mサイズのシャツは明らかに大きい。おそらく彼のものだろう。別に問題はない。

自分のパジャマはしっかりと洗濯され、柔軟剤のいい匂いがする。

私の持ち物はヘアゴム2つ、下着(パンツのみ)、そしてジェラートピケのパジャマだけ。


さて…。覚悟のツインテを結び、祖母のハト麦化粧水を顔に浸らせた。

なんとかあの家族に見つからずにすむように。その方法を探るため、私は扉の先に右足を置いた。


・……………………………………………………………………………………………………………・


「お話が…あります。」


ここは僕の部屋。2階に来た少女は丁寧に正座をし、口を開いた。


『……っ!! 先程はすみませんでした!!!!』

「ち、ちが…/// あれは気にしてないから、わ、忘れろっ!!」


これ、一生忘れられないやつだ。どうしよう。

まぁでも、それよりも気になることがある。


『はい…。ところで、あなたは何故空から降ってきたのです?』

「…………知らない。気づいたら知らない橋の下にいた。」


少女はうつむいた。ツインテの右髪をいじる。


『知らない橋?この辺りの人じゃないんですか?』

「……さぁ。どうなんでしょう。」

『…。家族との連絡手段はあるんですか?』

「今のところないですけど…。」

『携帯貸してあげますよ。今頃心配しているに違いないですし。』

「お兄さん、オンボロイド使ってるんだぁw」


このクソガキめ。今回は理性が残業を頑張ってくれた。

ふぅ…。呼吸を整え、改めて質問をする。


『それで、お話って何ですか。』

「……私、両親共に他界してて。身の寄り所もないんです。…」


この子は僕と同じ境遇を歩んできたのか。さぞ苦しかっただろう。身に染みて分かるとはこういうことだ。

そんな共感も束の間、彼女は人差し指で髪をくるんと外側に跳ねさせ、こんなセリフを吐いた。


「…だから、しばらくの間、ここに居候させてもらえませんか。」

『…………ッ!?!!!!』


ジェラートピケのパジャマ姿のツインテの少女が言うと、さすがに情報過多が過ぎる。

突如起こったCPUの故障に、またも理性は帰れなくなった。


……………………………………………………………………………………………………………………


あれから20分くらい話して、彼女はおやすみと言い残して下に降りて行った。

とりあえず内容をまとめよう。そう思うと布団の中に入った。修理したてほやほやのCPUで、今日の会話を整理する。


「しばらくの間、ここに居候させてもらえませんか」「私、来女木クルンと言います」「17歳です、あっ、一緒?」

「一番得意なのは、英語かな」「警察だけはっ…やめて」「今度見たら、罰金1億円ね」


…意外に何も知れてないじゃないか、彼女のことを。

そんなこんなですぐ電池はなくなり、シャットダウンが始まる。


「では本日からお世話になります。よろしくお願いします。」


午前2時、この家からほうき星が見えたことを、誰も知らない。それが本当なのか、噓なのかも含めて。


……………………………………………………………………………………………………………………


時間はあっという間に過ぎた。よほど疲れ果てていたのだろう。再起動したのは朝の10時だった。

窓の外にいつもの小学生の姿はない。目覚まし時計ももう疲れて寝込んでしまっていた。


…筋肉痛がひどい。が、幸いにも部活は休みなので、気が楽だ。

本日は一日平和に…などと少しでも考えた僕が悪かった。机の上のメモ書きに目を通す。はぁ。…。

そして、1階にいって早々、ようやく見慣れた顔の少女が、見慣れない水色のエプロンを着ているのを目にした。


"やっと起きた。 、おはよう~!"

「おはようございます。あっ、洗濯物干してきますね。」

"え~いいのに// ほんと気が利くわね、クルンちゃん♪"

「これくらい朝飯前ですので。まぁ、ほんとに朝飯前の方もいますが。」

"もう、クルンちゃんったら♪ なんて面白くておしとやかな子だこと。ねっ、 もそう思うでしょ?"


同棲に対する緊張感やエプロン姿が似合っているといった感情より、湧き出てくるものがあった。

こ い つ 、猫 被 っ て や が る!! おしとやかとは何だ一体。昨日のクソガキムーブはどこへ行ったのか。

そして、なんで祖母とこんなに打ち解けているんだろう。これが女の友情というものなのか。よく分からん。とりあえず、そうですねと空返事をしておくことにした。

僕の空返事に対して、サンドイッチが飛んできた。いただきます。

…!! いつもの祖母のサンドイッチだが、今日は辛子マヨネーズのアクセントが効いている。正直かなり好みだ。


"この辛子マヨネーズ、クルンちゃんのアイデアなんだよ。ほんと、何でもできるのね…♪"


ゴホッ…。僕は彼女を、一瞬だけ天才だと思ってしまった。そんな天才は今、ベランダにいる。

根はいいやつなのか。この腐れきった時代に悩みのなさそうな顔をしている彼女を見て、僕は不思議に思った。


…まぁいいか。そのうちボロが出てくるだろう。


ごちそうさまをした僕は、身支度をしていつものランニングに行く。朝日は弱まることを知らず、それでいて外は寒かった。

外周2km。いつも通りのランニングから帰ってきた僕は、午後の緊急イベントに向けて用意をする。


午後、お買い物についてきてほしい。クルンより


丸文字で大きく書かれたメモ用紙。パシリに使われ休日が奪われるという絶望感と、女の子と一緒にお買い物に行くという緊張感。複雑以外の何者でもなかった。

というか服どうしよう。まともなのあったっけ…。20分迷った結果、何とか決まった。とりあえずこれに着替えようかな。

モノトーン系のカーディガンに、無難なスウェットパンツ。我ながら悪くない。


そうして、準備万端なまま、午後を迎えようとしていた。


……………………………………………………………………………………………………………………


21時帰宅。今日は散々な一日だった。


初めて女子と2人で行った買い物に、僕が思い描いた青春図はなかった。

しまむらで買ったであろう祖母のちょいださ服を着たクルンは、僕の財布を十分に堪能して、近くのAEONで服も化粧品も一式揃えた。

抑えに抑えて、延べ5万円以上が財布から去っていった。あぁ、先月のバイト代が…。とほほ。


そして何より疲れた。女子の買い物が長いことは知っていたが、まさかここまでとは。

この疲労感と昨日の筋肉痛は、今日の精神を振り回すには十分なエネルギーを持っていた。…いや、でも不思議と嫌じゃないな。

隣の人の笑顔って、こっちまで元気もらえるよな。かなり天然な彼女の笑顔に度々癒されたのは事実だった。


…何を考えているんだ?僕は一体。


少し浮かれたまま就寝しようとしたその時だった。ドアの小さいノックが聞こえてきた。

こんな時間に誰が?不思議にドアを開けたその先には、欠けたアンパンマンのように元気のない顔をしたクルンが立っていた。

誰かさんのせいで眠いんですけど。そんな思いは胸中に伏せ、僕は紳士たる対応を試みた。


クルンは話があるといい、パジャマで僕の部屋に来た。目の前の座布団にきちんと正座し、改まった様子の彼女から告げられた内容に、僕は理解が追い付かなかった。


「私はG_MERCK社長の娘、来女木クルンです。あの時、いわゆるどこでもドアで逃げてきました。…えっと、信じられないよねw」


…は?

驚いた僕に気を留めず、クルンは話し続ける。


「空から落ちてきたことね。あの日パパと喧嘩したの。ほら、ニュースで聞いたことない?タキオナールって。」

『あぁ、あのネズミが落ちてきた事件か。ネットで色々陰謀論唱えられてたやつ。』

「そう。あれ、原理はよく分からないのだけど、亜空間を通して物体を瞬間移動させれるの。移動先は半径100km以内ランダム説が有力なんだって。」

『へ、へぇ…。そうなんだ。』


…今回はネットで陰謀論唱えてたやつの勝ちらしい。まさかそんな世紀の大発見だったなんて。


「それを開発してからね、学校でもネットでも根も葉もないことばかり言われて…。挙句の果てに、パパはお金になるからとか言って特許も取らず売ろうとしてるの」

『それ間違いなく悪用されるやつ…。で、そういうのに嫌になって、例の瞬間移動で家出したって訳ね。』

「そんな感じ。だからね、……


・……………………………………………………………………………………………………………・


……私、君みたいな優しい人初めて見た。本当にありがとう。それで、う、嘘ついててごめん。両親も生きているし、多分そのうちお迎えが来るし。」

『いや、お迎えって…。第一、携帯、川に流されたんでしょ。そんなすぐに居場所が分かるわけが…』

「分かるよ。だって私、右太ももにGPSチップ入ってるんだもん。…ほんと、17歳の我が子にすることじゃないよね。」


全部話した。小さいころから、縛られてばかりの生活。自分が社長の娘で、庶民の感覚がいまいち分からないことも、私の両親は金に目がなく、そのためなら家族だって利用しようとすることも。極めつけは、彼のご両親が他界していることを、彼の祖父母から聞いていたことも。この自白が正解だったかは分からない。引かれる可能性だって十分にある。でも、我慢ができなかったのだ。嘘をついてまで、隠し通すことに。そして、今までの生活に。

身を削って話した私の話に対する彼の回答は、まさかの涙だった。うっすらと涙を流し同情してくれた彼は、見つかるまでここにいていいよと言ってくれた。ああ、なんてあたたかい人なんだろう。


落ち着いた様子で理解してくれた彼は私に、こんな言葉をかけてくれた。それは、私が心のどこかで常に欲していた、パズルピースの接着剤のようだった。


『我慢してて辛かったんだね。でももう大丈夫、今日はぜーんぶ吐き出していいからね。僕で良ければ話してごらん。』


あぁ、私、好きな人ができたらしい。


その人の姿は、なぜかシャッターを切る度にぼやけて見えた。そのピントを合わせるかのように、私は彼の胸に飛び込んだ。


・……………………………………………………………………………………………………………・


よっぽど辛かったんだろう。クルンは僕の中で大泣きをしている。全くもう、パジャマが濡れるじゃないか。


僕は少女の涙を袖で拭いた。泣きが落ち着いた頃、僕はクスっと笑ってしまった。涙顔というものが新鮮すぎて、面白く感じたのだ。


『目、少し腫れてるぞー』

「…うるさい。見ないで。」

『せっかくのかわいい顔が台なs… …!!』


胸に伏せたままだった彼女の唇が、突然重なり合う。壇蜜流の抱き方をされた僕は、そのままの勢いで後ろの布団に仰向けに倒れこんでしまった。

僕の体温は、彼女の心を芯から温めたらしい。安心の様相が体から感じ取れる。


5秒ほどして、彼女が顔を上に上げた。口から糸が垂れる。そのはだけた格好と垂れた表情は、紳士たる僕を狼にするには十分すぎた。

くるりと回った自分は、二度と冷えることのないように彼女を覆い、キスをする。さっきよりも優しく、大胆に。


今日は満月の夜。月の中で、女性はいつも通り編み物を織っている。

二人を結ぶ糸が切れないように、カシオペア座もまた、北の一番星を紡ごうとしている。


互いの舌が絡み合う。少し冷たかった彼女の舌は、今は生温かい。

そっと顔を上げると、ふと我に返ったような気がして、急に恥ずかしくなった。ぼ、僕は今何を……っ!!

そっぽ向いた僕の顔は、小さな手に挟まれ元に戻された。頬を真っ赤に染め上げ、腫れた目で上目遣いをしているクルンは、正直とてもエロい。こんな子を好きにしてしまってもいいのかという理性は、彼女の糸を引いた口から放たれた言葉が功を制し、無事三遊間に飛んでいった。


「…もっと…… 欲しい」


そう言うと彼女は3度目のキスをしてきた。野生の僕はそのまま彼女を深くまでハグして、右耳を舌でいじる。

ひゃあっ…という汽笛とともに始まったこの旅は、1秒1秒がとても長く感じた。

耳、弱いんだな。軽くしただけで、彼女の背中を掴む手がぎゅっとなったのを感じた。僕はそのまま彼女を抱っこし、布団の上に静かに腰をおろす。

対面座位になった彼女の顔は仕上がっていた。熱を感じる。まぁあまり意識したくはないが、僕の顔もそうなっているのだろう。


『……いいの…?』

「あっ、君さては不慣れだな?意気地なし…///」

『このメスガキめ… 声我慢しろよ』


彼女を180度回転させ、右手で服の上から丘陵をなぞる。頂点を親指と中指で触った。彼女は必死に我慢しているのだろう。そのエネルギーは、喘ぐ代わりに彼女の体を不規則的に、そして小刻みに震わしている。

彼女の口にかけた左人差し指から、ビーカーとガラス棒みたくよだれが伝ってくるのを感じる。

それを唇で拭った僕は、両手で、彼女の前のボタンをはずす。触って分かっていたことだが、彼女はブラをしていなかった。

小さくも立派にたっている胸は、今、僕にいじられるために姿を現した。


『この痴女めw』

「ち、違うし…っ!寝る用買い忘れただけだもん!!」

『そっか、つけるほどの大きさないのかぁ、w』

「そ、そっちだってっ… 背中に当たってるんですけどっ!!」


彼女は自分の背中に手を回し、元気な僕の息子につんつんと挨拶をしてきた。僕も腰が震える。

やってやったといわんばかりの彼女の表情はまもなく、お返しの挨拶で熟されることとなる。

僕は両手でなくはない乳房を感じ、乳首をいじる。彼女は身を委ねたが最後、絶頂の震えを抑えるため反り腰になっていた。

我慢できずに出てくる喘ぎ声を前に、眠気なんてものは退場となっていた。

貧乳の人は、乳腺の神経がより頂点に集まっているらしい。乳首をこねくり回すにつれ、彼女の体によだれが伝う。

そのまま、僕の右手はおへそを経由し、ズボンの中に進んでいく。彼女はビクンと一回腰を大きく震わし、甘々しい目をしてこちらを見てくる。


もう、ベトベトじゃないか。左腕で彼女をしっかりと捕まえる。

そして、パンツの上からでも濡れてはっきりと分かる筋を、僕は中指でそっとなぞった。肌触りのいい弾力と痙攣した腰の動きが、僕の指を柔らかく襲いかかる。

下から上へ3回ほどなぞられ、おまけに小さなビラを軽く押されたクルン。彼女の顔はひどく垂れており、その頬は苺の赤さに引けを取らないほどであった。


そんな赤面に再度接吻し、今度はしっかりとパンツの中まで手を伸ばす。梅雨の時期に訪れた僕は、その突起も何にもないという性別の壁に興奮を覚え、そこに浸っていた。

秘部を楽しまれている彼女は声を必死に抑えるために、僕の左手を咥え始めた。その吸い付きもよだれの粘り気も十分にしつこかったが、彼女の中の方が比べ物にならないくらいしつこかった。

体温という温かみに包まれ動かした右手中指と薬指。僕は彼ら2本に全てを注ぐために、仰向けに寝転ばせた彼女の横に軽く座り、左手で頭を支え、赤子を抱くような愛撫で彼女の肉体に話しかける。


トントンと天井をノックすると、そのインターホンは鳴り止むことを知らなかった。これまでの喘ぎや痙攣どころではない。一階で寝ている祖母を起こさないように、彼女は僕の愛用している枕カバーを握りしめ、口に加えている。そのさやけさは、たなびく雲の絶え間より、もれ出づる月が照らしてくれている。

クルンの顔はとてもエロかった。僕はこの顔の子を弄り倒してるんだ。謎の背徳感を感じた。


「……ッ// もう無…理…… rぁめぇ、イクッ!! 」


その生々しい返事と同時に、彼ら2本は地震と大洪水に巻き込まれたものの、無事帰還した。

ダムは完全に決壊し、僕は愛液が流れでてくる様を見つめる。…これ多分おしっこか。

僕の布団なんだけどな、ここ。どうしよう。とりあえずタオル持ってこよう。僕まだ脱いでないし祖母と鉢合っても大丈夫、うん。

そう考え、少し待っててねと伝え布団から離れようとした。その瞬間、華奢な手が僕の袖を掴む。そして後ろから抱き着き、耳元でささやく。


「どこへ行こうっての? んん~~」


全体重をかけられ後ろに倒され仰向けになった僕に、クルンは馬乗りになり、シャツの中に手を入れ上半身を撫でまわした。

まるで泥酔したかのような愛くるしい顔が、僕とゼロ距離で吸い付く音を立てながら、首や腕をなめ回す。正直気持ちいい以外の表現が分からない。そんな天国は終わることを知らず、僕は上着を脱がされぎゅっとハグされる。

彼女のおっぱいを直に感じ、僕の人参は大根へと成長をはたした。


今、クルンは完全にイっている。情緒も理性もおかしい彼女にその成長を悟られることは、決して難しいことではなかった。


「あっ、今感じたでしょ…? フフッ//」


ちょうど彼女の股に僕の大根があるため、彼女の愛液も吸ったことで下はもうスコールが過ぎた後のような湿度を記録している。

クルンはニヤニヤしながら、服の上から僕の性器を掴む。彼女自身、持っていない突起に少し困惑していたものの、僕がビクッとしたのもあり、ニヤニヤは止まらない。


そのまま下半身も脱がした彼女は、臨戦態勢に入った息子を興味深そうに見つめしばらく観察し、そして掴む。子供のように無邪気に掴む。

思ったよりソフトタッチなことに、僕には余裕というものがなくなり、我慢するのが精一杯だった。


「硬い… フフッ♪ こんなの普段どうやってしまっているんだろう…」


そう言った彼女は非常に興味津々で、はがねタイプの僕に物理攻撃を仕掛けてくる。ギュッと握っては離し、ギュッと握っては離す。起き上がりこぶしのようにデコピンをする。

慣れない手つきに慣れない感触。気持ち良くはあるが、現に僕のいちもつは完全に幼児向けのおもちゃと化している。…なんだこれは。


そんなことを思って彼女を見ていると、目が合った。子どものような童顔についた猛禽類の目が、ついにこちらを捉えた。〚てんしのキッス〛を放ったクルンの体温はとても高い。


彼女は器用に、唇同士でキスをしながら僕の竿を逆手で上下にしごく。親指の腹で筋をなでられ、しっかり亀頭までお手入れされる。慣れない手つきに慣れない感触。急所に当たり続けるクルンのエロさを前に、現に僕は我慢の限界が迫ってきていた。

長い長いキスの後、顔を上げたクルンは僕と唾液で繋がっていた。彼女は僕の顔を見て、十分満足した様子で唾液を引っ張り、下にキスをしにいく。順手に持ち替え、そしてディープに、舌で僕の陰茎を絡み取る。大胆に吸い付き、繊細に舌を使うその顔を、僕は直視できなかった。粘り気のある口の中は居心地がよく、その体温が興奮に直接変換されていくのを感じる。


あぁ、やばい…。その時だった。腰が大きく痙攣した。

大きく動いた反動で、僕の亀頭が口蓋垂に直撃する。俗に言うイラマチオ状態。ゴホッと咽た彼女から出てくる粘液は、それまでの何十倍もねっとりしていてエロかった。


『……ッ!!!! 僕もう我慢…ッ できない…かもっ!』


その瞬間、クルンは手を止め口をはずした。僕を開放し、僕を解放させなかった。ひとまず助かった…のか?

ニヤつく表情のまま、彼女は少し乾いた自分のお漏らし痕に座り、こう言った。


「わ、私、最後までしたい…な」

『……今からゴム買って来いと? もう0時過ぎてるんだぞ。』

「コンビニ」

『あのなっ……!!』


2人ともここで終わるつもりもなかったので、結果、僕は買いに行くことにした。


『…分かった。買ってくるからここで待ってろ。』

「んふふ… 分かった♪」

『っとその前に水分補給がいるからなっ!!』


僕は彼女の秘部をしゃぶる。舌は器用にツボを刺激し、喘ぎ声と共に20ccくらいの水分が補給された。

愛液の多少の酸っぱさに、僕は青春の味を感じた。…何言ってるんだか。

そんな幸福感に包まれながら、彼女に水やタオル、掛布団を渡し、僕はコンビニへと向かった。

夜中は、星のオーケストラ公演の真っ最中。ふたご座のカストルとボルックスが、今日は主役に見えた。


……………………………………………………………………………………………………………………


いつもとは違う非日常な時間帯に、いつもとは違う緊張の弛緩を覚えながら、コンビニから戻ってきた僕。

ドアを開けた矢先、僕は素晴らしい光景を見た。


『ただいまー…っと!?』

「ひゃあ…ッッ!?!?!?」


僕が来るまで、10分も我慢できなかったのだろうか。

彼女は立派な潮を焚き付け、一人でキャンプファイヤーを楽しんでいた。

まるでどちらが不意を突かれたか分からない沈黙の間に、僕はクスっと失笑してしまっていた。

必死な言い訳をしているクルンを優しく見つめ、近づいてハグをした。

彼女は恥ずかしそうに睨んできたが、どこか嬉しそうな笑みをしていた。

外に出たからか、彼女の体はより熱を持っているように感じる。


「もう… 何か一言言ってから入ってきてよッ!!!」 ドン!


僕は、クルンに強引に押し倒され、ベットに仰向けになる。

いてて… そう思ったのも束の間、クルンは僕の陰茎を逆手で掴む。

もう既に元気万端な僕を少しシコった後、クルンはまさかの行動に出る。

なんとそのまま馬乗りになり、合体を試みたのだ。


『ちょ、ちょっと待っ… ッッッ!!!』


止めようとしたが、時すでに遅し。

彼女に締め付けられる感覚は、正気を忘れるには十分な気持ち良さであった。

彼女の奥に当たるたび、彼女は声を出し、僕にピンチが訪れる。

僕はかろうじて意識を保ち、なんとか姿勢を起き上がらせようとした。が、中のとろけるような温度、

そして彼女の腰振りの気持ち良さに、自分までもが動いたらもう出てしまうことは自明であった。


『ク、クルン… ちゃんと、ッ! ゴ、ゴムつけてからにしよう…? ね…?』

「私を待たせた仕返しだからッ!…ね?w」


このSっ気…。しばらく見ないうちにのうのうと…!!!

とか語っている場合ではない。

時間にしてまだ30秒も経っていないが、僕の中では一瞬の、そして永遠の時間が過ぎたように感じた。

孕むまでが遠足なのか… も、もう…ダメだ…… 


と思った次の瞬間、魅惑の腰振りが止まった。ひ、ひとまず助かった…。


「はいはい、ちゃんと分かってますーだ」


彼女は少し寂しそうな声でそう言い、買ってきたゴムを開封する。

彼女は、何とか無事起き上がれた僕にゴムを渡し、目の前の机に置いてある水を飲もうと立ち上がる。

ゴクゴクと飲み終えたと同時に、彼女がボソッと言ったのを僕は聞き逃さなかった。


「さっきの必死そうな顔…www あー、面白かったw」


この言葉は、男である僕をその気にさせる、奮い立たせるには十分な挑発であった。

ちゃんとゴムを付けた僕に、恐れるものはない。


「ひゃあ…ッッ!?!?!?」


立ち姿の彼女に後ろから抱きつく。そしてそのままオールイン。

まずは、大江戸四十八手 23番、碁盤攻め。さっきよりもズブっと奥に入る。

パンパンと音が響く。クルンの喘ぎ声が、下から聞こえてくる。

彼女の体は、何故かさっきより温かく感じない。

高熱で膣を突いている僕はそのまま彼女の上半身を起こし、ベットに腰掛けた。

27番、手懸け。口が上手く噛み合わず、彼女はよだれを垂らし、その喘ぎ声はより柔らかくなっている。

バックで突くより奥まで入っていないが、彼女のお腹の辺り、陰茎の先端に少し引っ掛かりを感じる。

そこを意識してカリを擦ってあげると、彼女はもう絶頂。


「だ、ダメぇ… もう、やばい、イクッ!!!」


オホ声ももう止まらない。身を痙攣させ、完全に意識がイっている。

でも僕は膣突きを止めない。

なんなら、この煽り厨にはもっと調教が必要かもなと思い、クルンの向きを変え、対面座位にする。


そして、持てる体力を振り絞り、彼女を弄ぶ。

39番。抱き地蔵。最後の一ピースがそろうかの如く、僕は深く挿入する。もう、僕もイキそうだ。

お互いを抱きしめ合い、一番奥まで突き刺さるこの体位は、とてつもない満足感がある。

彼女とキスをする。あぁ、なんてえっちなんだ。


……………………………………………………………………………………………………………………


もう限界な僕は、彼女をベットに仰向けにし、その上に自分が覆いかぶさる。

そして、抱き地蔵のまま正常位をする。彼女の膣が、僕の陰茎で満たされていく。

ピストンの動きに、彼女はただただ膣を締め付け、喘ぎ、イくのを待つことしかできなかった。

パンパンと鳴る演奏が、二人がイくことを見守る。歓声も耳元で喘いでいる。


クルンの体温、表情、声、心音、五感ですべてを感じながら腰を振る。気持ちいい。あぁ、もうだめだ…

二人はお互いを想い、その青春の乗った手でぎゅっと抱きしめ合う。


「『イクッッッ!!!…』」


この日は、丑三つ時まで蛍が起きていたらしい。そんなことを、この2人は知る由もなかった。


……………………………………………………………………………………………………………………


ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、……。

いつもの目覚まし時計の音で目が覚める僕。

うーん、あと少し、あと少しだけ寝させてくれ。そう思いながら目を擦る。左手の手首に付けられた、さくらんぼの髪留めが視界に映る。


!!!


僕は昨日……!急いで目覚ましを止めて飛び起きた。

だが、布団はいつも通りの表情で僕に蹴飛ばされた。……洗濯してある?どういう事だ?昨晩はクルンと……


というか、クルンはどこだ?昨日、事後にディープなキスをした。髪留めはその時、左手首に付けられたものだ。そこまでは記憶にある。そこから先の記憶がない。寝落ちでもしたのか?

いや、それよりも!彼女はどこにいる?!!


途端にベットから飛び起き、転がるように階段を下る僕。

その勢いは、いつもの落ち着いた声によって急停止することとなった。


"あら、 。おはよう。そんなに急いでどうしたの?"

『おはようなんだけど、クルンはどこか知らない?』

"クルン? はて、何かと間違えてるんじゃないかな。そんな子、うちには居ないわよ。"


驚いた。そんな現状を受け入れられない自分に追い打ちをかけるかのように、デジタル時計が目に焼き付く。

12月22日午前7時12分。この日は……クルンが空から降ってきた日だ。……もう何が何だか分からない。頭が回らない。とりあえずあの橋まで行くか。そう思い、玄関に向かおうとする僕に、母親がこう言った。


"ちょっと、朝ごはん食べないの?あと、今日まだ学校あるわよ。"

『…』


……………………………………………………………………………………………………………………


久しぶりの制服で、久しぶりの通学路。タイムスリップしたのか?それとも夢を見ていたのか?自転車の途中、橋を見て止まり、一度冷静に考える。周りはあの日、クルンとあった日のままだ。ということは、僕のクルンとの約一週間の思い出は、夢か。今日、また同じ時間にここを通り、また空から降ってきたら、また助けてあげよう。その思いを握りしめるかのように、見慣れた髪留めを左手から外し、ポケットに入れる。


橋を越え、友達と会い、あの日と同じ会話で盛り上がる僕。もうすぐ朝の会が始まる。やっぱり、現実は楽しい。なんてことを考えることはなく、僕はいつも通り今を楽しんでいる。


ただ、現実はそう甘くはないらしい。

朝の会をするために来た担任の先生。その後ろには、ポニーテールの美少女がいる。その髪留めは、さくらんぼの形を成していた。

バタンッ!!驚いて机を両手につき、席を立った僕。クラス全員がこちらを振り向く。彼女は横髪を耳にかけ、少しうつむいて頬を赤らめていた。そして、得意のジト目で、クラスの誰よりも僕に狙いを定めた。


ふふっ。その後、その美少女は僕の大好きな声で自己紹介をした。


「来女木クルンです、これからよろしくねっ!」



~fin~

長いのは許して(。-人-。)

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