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ゲーム世界の1000年後に転生した俺は、最強ギフト【無の紋章】と原作知識で無双する  作者: 八又ナガト
第二章 アカデミー入学編

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061 規格外の受験生

 ゼロスが実力試験を受ける数刻前。

 教師たちが集まる別室では、とある騒ぎが発生していた。


 彼らの前にあるのは、午前中に行われた筆記試験の答案たち。

 採点中、彼らは一枚の答案を前に動きを止めることとなった。

 解答者はゼロス・シルフィード。彼の答案には一つ、教師たちを大いに驚愕させる内容が含まれていた。


「信じられん……まさか、最終問題を正解する受験生が現れるとは」


 そう。それはずばり、ゼロスが前世の知識を頼りに解いた最終問題について。

 この問題を正答できたのは、数いる受験生のうちゼロスただ一人だけだった。

 教師たちは顔を見合わせながら、各々の感想を口にしていく。



「最終問題って毎年、学院長自ら用意する問題ですよね?」


「そうだ。どれも決まって超高難易度の問題となっており、教師ですら解説されても理解できないものがほとんどだ。ちなみに今回の問題も私は理解できなかった」


「そんな自慢げに言わなくても……」


「仕方ありません。私は数十年このアカデミーで教師を務めていますが、正解者が出たのは今回が初めてですよ。しかもあの方が用意した模範解答通り」


「……まだ動揺が抑えられん。これまでも幾度となく、学院長になぜそのような問題を出すのかと尋ねても、『私にはある考えがありまして』と答えられるのみで、意味などないかと思っていたのだが……まさかこのようなことになるとは」



 戦々恐々とする教師陣。

 そんな中、若い男性教師が「あっ」と何かに気付いたような声を出す。



「でもこのゼロス・シルフィードって、【無の紋章】みたいですね」


「何だと!? それではいくら筆記試験の成績が良かろうと、実力試験で落とされるではないか!」


「しかし、これだけの才能を切り捨てるのは勿体ないですね。特待生制度を一部利用し、文官枠として受け入れられないか考えた方が――」



 教師たちが議論を交わし合う一方――

 その隣では、実力試験の試験官を務める教師たちもまた盛り上がっていた。



「今年はなかなか豊作だな」


「ええ。治癒の試験では()()()()が歴代最高得点を記録し、剣の試験ではファルティス家の()()()()()が最終段階――レベル50想定の案山子を斬り伏せたみたいですよ」


「なっ! 本当か!? そのようなこと、過去に例がな……いや、つい最近あったか」


「2年前のシルフィード家の才女ですよね。試験時点で彼女が紋章獲得から4か月なのに対し、今回は5か月のようですから、一応シルフィードの方が上ということになりますが……」


「最終段階までいけているのであれば後は誤差だ……もっとも、紋章獲得から一か月以内で成し遂げたとでもくれば、話は別だがな!」



 冗談だと言わんばかりに、ガハハと笑う試験官。

 その直後だった。

 実力試験が終わりを迎えかけたその時、一人の試験官がバッと立ち上がる。


「剣の試験でもう一人、最終到達者が出ました! 記録は58秒!」


 ざわっ、と。

 隣の筆記試験担当の者たちを含め、室内が一気に賑わいだす。



「それは本当か? 剣聖の息子以外に、有望株がいた覚えはないが……」


「ええっと、達成者はシルフィード家の者です!」


「……ああ、そういえばあそこには【全の紋章】を持っている者がいたか。それなら――」


「いいえ違います! そちらは40レベル相当止まりでして、それでも十分凄いのですが……今回50レベルまで到達したのは他のシルフィード家です!」


「他、だと?」



 注目を集める中、彼は大声で叫ぶ。




「ゼロス・シルフィード――【無の紋章】持ちで、紋章獲得からはまだ一か月未満です!」


「「「…………………………」」」




 しばしの間、室内には沈黙が続き――



「「「えええええええええええええええええええええ!?」」」



 次の瞬間、学院全てを揺らすほどの大声量が鳴り響くのだった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

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作者のモチベが上がりますので、ぜひよろしくお願いいたします!

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― 新着の感想 ―
[一言] ちゃんと途中で自主退学してくれることを願ってます。 応援しています、がんばってください
[一言] 次の話を楽しみに待っています
[一言] 過去にレベル50到達者いるのに、レベル60のカカシは追加しないのか…? いや、出来ないのかもしれんけど
感想一覧
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