高校入試で燃え尽きる子と難関大学に合格する子は、保健体育のテスト勉強が違う
東大受験に体育なんて関係ないとか、そんなことより数学や英語の時間をかけるべきと思っていませんか?その考え方は部分的にであれば正しいと思います。実技教科のなかでも、習いごとで得た知識を持っていることが多い音楽や理科や社会ともつながりの深い技術家庭やとくらべておろそかになりがちということもあるかもしれません。しかし、実際問題として体育で2や3をとっていたような東大生は圧倒的に少数派でしょう。運動自体がさほど得意ではなくとも極端な運動音痴ではないし、テストでは満点近くとるので、5段階評価だと悪くても4というのが一般的なのです。もちろん運動がそれなりに得意で5をとっていたというケースも多いです。
もちろん、内申点を取ることだけに全力を注ぐ中学生活では高校の勉強についていけなくなりますから、保健体育の勉強に長い時間をかけているわけではありません。しかし、東大生は保健体育の授業やテスト勉強で意外と多くのことを学んできているものです。体育のテスト勉強では、球技のルールなどで多くのカタカナ語を覚えることになります。語句としては一般的なものも多いですし、丸暗記が通用するのでテストで点数を取るのはさほど難しくないと思います。内申点のために必死で丸暗記する中学生が多いと思います。しかし、その語句を将来的な英単語学習の核として使える知識として定着させている中学生は多くないでしょう。テストの、そして内申点のための丸暗記か、将来的にも使える知識か。ここに高校進学後落ちこぼれる生徒と難関大学に進学する生徒の差が見られるというわけです。
本稿では、特に東大入試につながりやすいと思われる、中学保健体育の分野をピックアップして解説していきます。なお、時間が許せばそれ以外の分野は「医学部への保健体育」として中学の定期テストで問われる主要分野を網羅したいと思っています。
東大への保健体育
1 ソフトボール
2 サッカー
3 バレーボール
4 バスケットボール
5 環境
医学部への保健体育
1 陸上
2 体操(器械運動)
3 体育理論・発達と健康
4 生活習慣・感染症
5 ケガの防止と手当
のようなイメージです。