駄目人間の決意
はじめに
突発的に思いついて書き始めた見切り発車作品です。
また、御都合主義など多数あるかと思います。
それとシリアスでは無い、と思います。ギャグで進む予定なので。
ここまで読んで不快に感じた方はブラウザバックを推奨します。
ハイファンタジーを上手く書き切る自信はありませんが頑張ってみようと思います。
以上を踏まえて読みたいと思って下さるならばどうぞ宜しくお願いします。
物が散乱し、足の踏み場が無いという言葉が一番似合うであろう部屋。寝台の上には食べかすやボロ切れが散らばっており、常人が見たらこんな部屋で暮らしているこいつの事を疑うだろう。
そんな部屋に清々しい朝日が差し込む。
「ん?もう朝かよ……」
しかしこの家には現に人が住んでいる。その名もダミアン・トインビー。街に出稼ぎに行くと親を騙し、家でぐだぐだと過ごして来た所謂ニートの青年だ。家賃を払ってくれているのは親だ。こんな風に甘やかして育てて来たダミアンの両親は数年は暮らせる金を渡し、街へと送り出したのだった。
ダミアンは大欠伸をすると、伸びて、こう言った。
「よし!そろそろ働こう!」
この発言も何日目だろう。最近朝こう言っては、家でごろごろして「明日でいいや」と後回しにする始末。しかし今日はそうも言っていられない。何故なら親から貰った金がそろそろ底をつくからだ。珍しく活発に動き出したダミアン。口元に綺麗な布を付け、掃除道具を手に取る。そしておもむろに窓を開け放った。部屋が一気に明るくなり、朝の爽やかな風が部屋を通り過ぎて行く。
「窓良し、埃除け良し、道具良し、掃除始めるぞ!」
自らを鼓舞する様に声をあげたダミアンは汚れきった自分の部屋を掃除し始めた。
ゴミを捨てる、埃を落とす、棚を拭く、カビ退治……
その掃除は4時間程続いた。
すっかり外は騒がしくなり、商店の客を引く声が聞こえる。
「掃除してたらもうこんな時間か、集中すれば早いもんだなぁ。行くか!」
服を整え、自らの生活の為にダミアンは活気溢れる街に足を踏み出した。