会議
円卓に並ぶは10の席。
それぞれの席には、ⅠからⅩの数字が書かれ、日々重要な会議が行われている。
空席が目立つ中、着席しているのは四名。
Ⅲ『今日はこれだけか?』
Ⅰ『みたいだなぁ』
会議は毎回強制参加───というよりは、議題が一致した時に全員が集まる仕組み。
今日は、この場の人数で足る内容と判断されているということ。
Ⅲ『例年通りにいけば良いが、今年も粒揃いだ。これは悪い意味でもある』
Ⅰ『そうだなぁ』
重要な会議となると皆が真剣な表情となる。
肘を付き、吐く溜め息は毎度の事、慣れることはない。
Ⅲ『粗暴な輩も多い、特にこの時期はな──つまり、浮かれる前に躾ねばならない』
Ⅰ『大変だなぁ』
Ⅲ『お前のことを言ってるんだぞ』
Ⅰ『そうなのかぁ!』
Ⅲ『全く、危機感の無い奴め』
人が変われば何が起きるか分からない。
ゆえに、備える必要がある。
無秩序・無法地帯とならないよう制御する必要が彼らにはあるのだ。
Ⅲ『──で、どこから決める?』
Ⅱ『ベベン』
Ⅲ『スケジュールも重要だが、詰めるとしたら内容だぞ』
Ⅱ『ベベベンベン』
Ⅲ『経費か──いやそれは大丈夫なはずだ……ですよね、校長?』
Ⅹ『うん、僕に任せんしゃい!』
子供っぽい声の主は、この学校の校長ゼウス。
長く生きているが、見た目は少年。
街を歩けば生徒と見間違えられるのは日常茶飯事。
Ⅲ『ありがとうございます』
Ⅲの席に座るのは1年3組の担任である毘沙門天。
Ⅱは弁財天、Ⅰは恵比寿が座る。
欠席のⅣ〜Ⅵは2年の担任、Ⅶ〜Ⅸは3年の担任となる。
ここまで来れば、もう分かるだろう。
この会議は、教師たちによって執り行われる普通の会議だ。
この時期の催し事と言えば───
「林間学校かぁ。楽しみだなぁ」
「逆だぞ!お前は主催者側だ」
「そぉなのか!?」
「いやいや、えっ……そこから?」
「ベンベベン」
「今年も楽しくなりそうだねぇ」
「校長、言ってる場合じゃないですよ。そんなんじゃ──はぁ、いえコイツには後でじっくり説明し直しますよ」
「よろしくぅ」
「ベン!」
部屋を暗くして、豪華な卓と椅子を用意するまでもない話し合いは終日と続く。
そして、スケジュールが決まったのか決まらなかったのか、林間学校は当日を迎えた。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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週一程度に更新できたらと思ってます。
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