愉快な仲間たち
新学期、オロチはクラス分け表を見に廊下に向かいガッツポーズした。
購買で、三種の神器を手に入れようと試み敗戦した。
校則違反した新入生が生徒指導室に連れてかれ、シミジミと去年を思い出した。相変わらず、琵琶の音は響いていた。
レクリエーション大会は1年生のみ、2年生以上は勉学に励んだ。
そして────
廊下を走る誰かの音。数人。扉は勝手気ままに開かれる。
「たのもー!!!」
───カーン!
大声が反響するも、返事は鹿威し。
「たのもー!!!」
───カーン!
「たのっ──」
「ちょっ、ヨウ君、まずはノックしようよ」
「おっと、そうだったぜ………」
───ピシャッ!
───ドンドン!
───ガラララ!
「たのもー!!!」
初手に巻き戻し。どこかで見た、やり取り。
「たのもー!!!」
「──さっきからうっせえぞ、1年」
「はいはい入部希望者ね。こっちに並んで、あっそこ勝手に畳上がらないでね」
テキパキと案内するオロチに対して『オロチん、なんか違くね?俺らは同学年に凄まれたよな?』と疑問ぶつけるも、忙しくてツッコ厶気になれないオロチは、丁寧に入部希望者を案内してく。
順番に畳へ上がる新入生。
「実際に、どんなか見てもらった方が雰囲気が伝わると思うから、今からデモンストレーションするね」
奥からは一人、また一人とやって来る。
先鋒は、巨躯の2年、オオクニヌシ。
次鋒は、毒舌の3年、タギツ(妹)。
中堅は、自惚の3年、カグヅチ。
副将は、暴力の3年、タギリ(姉)。
主将は、顧問の福禄寿。
エセ不良のタケルに、真面目なオロチが横に立つ。
うん、もう何の集団かは分からない。
茶道部じゃない。
それもこれも、勧誘チラシを◯◯戦隊のように、格好良く決めポーズまでして作ったからだ。
興味本位で、体験入部する者は増えたが、全員が入部とは限らない。
何故なら、部室はそんなに広くない。
絞る必要性がある。
そんな時に役立つのが、「茶道部残留テスト」。入部も兼ねて。勿論、全員が対象。
「はぁあ!?俺らまでやんのかよっ、聞いてねーぞ!」
「うわぁ、タケちゃんが変なチラシ作ったから」
「俺のせいかよッ!」
「自業自得というやつだ」
「落ちるのは番長だぜ」
「技術力の違い、今こそ見せてやろう」
「いやはや、2年は暑苦しいね。もっとスマートにいこうじゃないか。このボクのようにさ」
「いや、アンタは暑苦しいよ、見た目から。気持ち悪いよ」
「おいぃぃぃぃ!!誰だ今、キモいって言ったの!勝負だ、目にもの見せてやるッ!!」
「キモッ」
「──っ!?」
───カーン……………
鹿威しの音が数多の声に掻き消され、今日もまた日が過ぎていく。
長い日々。
されど短い日々。
そんな毎日が続いてく。
きっと。
これから。
どこまでも。
果てしなく。
永遠に。
笑いのひだまり。
「あっ、今……カンニングしたよね、タケちゃん!!」
「し、ししししてねーし!!」
青春の喜劇。
─ 完 ─
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさまです(・∀・)
この作品に出会ってくれて感謝。
この(青春)コメディ作品は、今回で完結となりました!
最後まで読んでくれた皆様、少しだけ読んでくれた皆様、タイトルだけチラ見した皆様、スルーしたけど読もうか迷ってる皆様、誠にありがとうございます!!
2年生となったオロチたちを書く予定もありましたが、作者はこれにてペンを置きます。
ですが、オロチたちの物語は終わりません!!
(と、思いたい)
皆様方の心に永遠に残るでしょう!!
(と、思いたい)
是非、彼らの物語を何処かで語らいで下さい!!
(と、思ふ)




