バレンタインデー(前日)
《女子編》
軽音楽部室。アマテラス、コノハナサクヤ、ツクヨミの3人は、明日のバレンタインデーの話で花を咲かせていた。
「ハナは、どなたかに渡す予定ありますの?」
「私?クラスの男子ってこと?」
頷くツクヨミに対して、コノハナサクヤは否定。
「学校の男子に興味ないよ、私にはお兄ちゃんがいるもん」
「うわぁ〜、ブラコンね」
「そういうアマはタケル君でしょ?」
「はぁア!?そんなわけ……わたしがっ、違うし、何言ってるのよ!!」
明らかにオドオド。
「私の話はいいから!それよりもツッキーでしょ!」
「私も、ハナと一緒でクラスの男子はとくに……」
「ブラコンなの!?」
「そういう意味ではありませんわ」
「じゃあ、なに?」
「タイプが筋肉隆々の男性でして、この学校にはいらっしゃらないんです」
「………番長は?」
「オオクニヌシ君は近いですが、顔はもっとシュッとしてる方が好きですわ」
「面食いってことね」
「アマはタケル君だけに渡すの?」
「だからッ!違うってええぇっ、言ってるでしょーが!!」
古机を叩くアマテラス。衝撃でヒビ割れ、弁償案件。新品と入れ替えても、何も無かった事には出来ない。
「ベベン!」
顧問の弁財天も女子トークに参加しているからだ。生徒指導室行き確定事項。
「ベベンベン!!」
「誰にチョコあげるか白状したら許すって言ってますわ」
「この裏切りものおぉォォ!!」
指導室に引き摺られるアマテラスを優雅に眺めるツクヨミとコノハナサクヤ。
◇◆◇◆
《男子編》
「いいか!?女子から声掛けられるパティーンはツーパティーンある!」
開口一番、大声荒げたのはタケル。ここは茶道部室。2年のタギリが声量に驚いてゲンコツしたのは言うまでもない。
「イッテェェ……。もいちど言うぞ、ツーパティーンだ、分かるか?」
「じぇんじえん……」
「告白か伝達要員ってことだよ」
「でんたつ、よういん?」
「なんだそれ?」
「本人に直接伝えられねーから、友人から伝えてもらう……ってのがあるらしいぞ」
「へえー」
「ほう」
「真面目に考えろよ、明日は大一番だぞ!」
「へえー」
「だから朝からクネクネソワソワと、いつも以上に周りを気にしとったんか。こりゃ明日は……もっと気持ち悪いだろうな」
「ケンカ売ってんのか番長……お、おおもてでやがれってんだ」
「強気も、その所為か」
「ヒトって簡単に変われるんだね」
ワザと男らしい姿を見せようと部室前廊下に出るも、またもや『ウッサイッ!!』と天衝一撃が脳天に炸裂する。起き上がれるのは耐性が付いているからではない。やる気に満ち満ちているからだ。
「と……にかくだっ!明日は俺様がNo.1だ!」
意気込むも結果は如何に。
そして、恋愛興味無しのオロチに春は来るのか。
バレンタインデー当日を迎える。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさまです(・∀・)
この作品に出会ってくれて感謝。
更新日は不定期です。
このコメディ作品はあと3話で完結します。
最後まで宜しくお願い致します。




