出し物決め
今年の文化祭は、各クラス及び各部活動で出し物をすることに、教師陣の暗室会議で決まった。基本的に3年生は楽しむ側としての参加、2年と1年生徒が盛り上げ側となる。また、クラス参加は絶対だが、部活動からの参加は任意となっている。文化部メインの祭りなわけだから、運動部が何かするというのはあまりない。
今日は1年1組の出し物決め、その最終期日。
「もう、多数決で良くね?どうせ俺ら、あんま力になんねぇよ、部活で参加すると思うし、クラスのは帰宅部メインでやってくれよ」
とは、タケルの言葉。筋は通っているように見えるが、無責任でもある。当然、帰宅部連中は怒り覚える。
「ハァぁ!?じゃ、メイド喫茶になったらアンタが着なさいよね!!」
「俺は茶道部の手伝いがあんだよ!第一、男の俺がメイド服ってキメェだろがッ!気持ちわりぃのは、キメコだけで十分なんだよ!」
「喧嘩売ってる?もしかして、この私に?」
「売ってねーし、事実だろがッ」
一発触発。
1年1組の文化祭出し物決めは難航している。決め事のまとめ役は、キメコこと卑弥呼が担うことになっているのだが、思うようにまとまらず苛々しているところ。アマと同じように、相性の悪いタケルとはどうしてもケンカ腰になる。
逆に言えば、アマとは気が合う筈なのだが、互いに互いの不可侵領域に入ってきてほしいとは思っていないがために、日常会話は少ない。同じ小学校出でも知り合い同士程度で中学に上がって同じクラスになれば、偶にある光景である。
(何で私がこんな事、はぁ面倒なんだけど……)
帰宅部だからといって、何もしてないからといって仕事押し付けないでほしい。
既に帰宅部としての代表格(早弁するほど一番に学校に来ては、いの一番に帰宅する)とは言えだ。
卑弥呼にも文句言う権利くらいはある、のだが教師の決定事項に反発するほど愚かでないのも、また事実。
(こうなったら……どうにかしても、あの無責任男に仕事してもらわないと気が済まないわ。けど、どうやって………)
直ぐに、ピンと来た卑弥呼。お馬鹿を焚き付けるには───
「仕方ない、ここはジャンケンね。勝負しましょう、私に負けたら部活動での参加は無しで、こっちに加勢してちょうだい」
「はぁ?何言ってんの?」
「負けるのが怖いとか?」
「マジで何言ってんの?」
煽り文句が常套手段。
(引っ掛かった)
これまでの戦いを観てきた卑弥呼。
傾向と分析。
それこそ、小学校の時からだ。
伊達に、陰キャ女子を貫いてはいない。
タケルが何を出すか、可能性が高いのは、負けない方法は、卑弥呼はそれを持ち合わせている。
「いざ……尋常に──」
「「ジャンケンポン!!」」
勝負の行方は如何に。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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