会議③
お日柄も良く、天気快晴、されど室内真っ暗。
今日も毎度のように闇夜に紛れ、会議始まる。
円卓には、10人全員が揃い座っている。
Ⅳ『やっぱり、装飾は白がいいと思うんです』
Ⅴ『まーた言ってる』
Ⅲ『黒ちゃん、いい加減諦めた方が身のためだぜ。校長には絶対勝てない』
Ⅱ『ベベン!』
Ⅳ『先輩にちゃん付けすなッ!!』
諦めの悪い、2年1組担当の大黒天。1年3組担当の毘沙門天に諭されている。
この学校のクラスは全部で3組。1年から3年までを合わせれば、合計9名の教師と校長が在職する。
其々の椅子の数字はクラス担任を意味する。大黒天は〈Ⅴ〉、毘沙門天は〈Ⅲ〉、弁財天は〈Ⅱ〉、恵比寿は〈Ⅰ〉という具合だ。
Ⅶ『そろそろ会議を始めましょう』
Ⅷ『今回の議題は、アレだ』
Ⅹ『皆大好き、この時期恒例、文化祭だよ』
Ⅲ『自分は例年通りの仕組みで問題はないと思う』
Ⅰ『それがいぃ、変えるのは面倒だぁ』
Ⅱ『ベンベンベベンベン』
Ⅹ『1年担当組は変更無し希望なんだね』
Ⅴ『意見はもっと言った方がいいぞー』
Ⅳ『通るならな』
Ⅲ『黒ちゃんのは通らないぜ』
Ⅳ『だから何度言えばッ……おい!表出ろ毘沙門天!!』
Ⅰ『喧嘩は御法度だぞぉ』
Ⅹ『おっ、ライバルの戦いかな、ワクワク♫』
Ⅶ『校長が許可したら示しがつきません。何卒、ここは我慢ください』
Ⅹ『仕方ない、またの機会だね』
校長のゼウスは〈Ⅹ〉、2年2組担当の布袋は〈Ⅴ〉、2年3組担当の福禄寿は〈Ⅵ〉、3年1組担当の寿老人は〈Ⅶ〉、3年2組担当のアポロンは〈Ⅷ〉、3年3組担当のアルテミスは〈Ⅸ〉だ。
年齢が上でも、先の入職でも関係ない。
ここで偉いのはどの学年を担当するか。2年担当のが1年担当より偉い仕組みのため、同期入社の大黒天と毘沙門天の諍いは度々起こる。
Ⅹ『2年3年担当も例年通りでいいのかな?』
Ⅷ『問題ありますまい』
Ⅵ『フォッフォッフォッ、例年通りが一番簡単じゃ』
Ⅶ『クラス及び部活動で出し物を考えるですね』
Ⅴ『いーんじゃなーい』
議題が終われば会議も終了。
あとは、この真っ暗闇の部屋の片付けだけ。
Ⅷ『そいえば福禄寿、茶道部残留テストとやらはどうなんだ?例年通りなら終わった頃じゃないか?』
Ⅵ『そうじゃの、気付いたら終わっとったわい』
Ⅴ『まーた、うたた寝したんじゃないの?』
Ⅱ『ベーンベン』
Ⅵ『そんな記憶はないんじゃが、はて?』
Ⅶ『良い医者紹介しましょう』
Ⅵ『間に合っとるわい寿老人。それにの、うろ覚えじゃが、落第者はいなかったはずじゃ、うん間違い無い』
Ⅰ『確かにぃ、オロチたちは落ち込んでなかったなぁ』
Ⅵ『ほらみぃ!わしの言う通りじゃろ!大事なテスト、寝とりゃせんわい』
Ⅲ『伝統が、また1つ守られたわけだな』
片付け終わり、校長の締め挨拶────
Ⅳ『1つ質問したいのですが、宜しいですか?』
Ⅹ『何だい?』
Ⅳ『やはり、部屋は白を基調にすべきだと思うんです。教師は白、純白、清廉、神聖と思いません?』
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ・Ⅹ『…………』
Ⅹ『───さっ皆、文化祭は目前だよ。教師として学び舎として、生徒の成長を促そうじゃないか!』
中二病は無視。
校長も厨二病だが、弁えている。見た目は子供でも中身は大人。誰かさんのように拗れてない。
Ⅳ『無視はやめて………辛い過去に響き……ます、ガクッ……』
崩れ落ちた大黒天。
室内に影はひとり。
そしてまもなく、文化祭準備は始まる。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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