校則違反
ヤマトタケルは、根っからの格好つけ屋だ。
事あるごとに、注目を浴びようとする性格は敵を生む。
タケルの友達は意外にも多くない。
親友と呼べる存在は一人、ヤマタノオロチことオロチん。
クラスが一緒だったのはまさに幸運と言える。
「オ・ロ・チ・ん!!」
「わあぁ!!もぅ、急に尻尾掴まないでよ!!」
「わりぃな──まっ、油断してる方も悪いと思うぞ」
次いでに、いたずらっ子でもある。
これが、オロチだけなら問題ないのだが、タケルは女子にもしてしまう癖がある。
その所為で、モテない。
小学校の間は非モテ男子だった。
中学に上がって行動制御が発生している理由は、クラスに美少女がいるから。
ツクヨミとコノハナサクヤ。
この2人の存在によって、格好つけいたずら非モテ男子には成り果ててない。
「──いたっ!タケちゃんそれ……駄目なんじゃない?」
ジャラついているのは首飾り。
首だけに飽き足らず、手首にもぎっしり。
装飾は剣のみという、物理的にも精神的にも痛い代物。
「校則違反?バレねえってそんなの」
格好つけいたずら非モテ男子を避けたのに、格好つけ非モテ厨二病男子に格上げ───いや格下げとなってしまった。
最早目も当てられないが、本人はあまり動じてない。
「没収されても知らないよ」
「大丈夫だって。こういうのは、ファッションと同じだ。ちゃんエビも許してくれるさ」
「そうかなー」
───ベン!
「ん?」
───ベベン!!
「「んんぅ??」」
振り向いた先にいたのは───
「んぐぅ、ちょっ……まっ……」
「ベンテン先生だ」
恵比寿と同じ教師の一人、弁財天。
“ベンテンロック”という代名詞で、ロック歌手として活躍した経験を持つ人物でもある。
「ベンベベンベンベンベンベーン」
「はい、いいえ、お願いします」
「えっ?はぁ何が??」
「校則違反者は彼だけですか?貴方は彼を擁護しますか?しないのなら彼だけ生徒指導室に連れていきます……って言ってたよ」
「今の一瞬で!?言葉分かりすぎだろおぉ」
「ベンテンロックのファンだったら理解できて当然だよ。いや翻訳……言語化かなぁ」
「どっちでもいいわ!!──って、ちょっっ、待ってくださぁい、連れてかないで……」
「ベベン!」
「容赦しません!」
「翻訳してる場合かあぁ!!」
───ベン!
「タケちゃん、お達者でぇ〜」
───ベベン!!
春は不審者が多く出没する。
生徒を守るのは指導者である教師に他ならない。
この日、学校はまた一つ救われたのである。
「俺は校則違反しただけだっつうの!!」
負け犬はよく吠える。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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