表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/40

茶道部残留テスト②

 上級生2年カグヅチのレッスンは、意外にも丁寧。

 薔薇を口に咥える動作は不必要ではあるが、教え方はタギリより圧倒的に上手い。無論、タギリが1年衆(主にタケル)を蹴落とそうとしているのもあって、分かりやすく教えていなかったのもあるが、それを差し引いてもカグヅチに教わった方が遥かに覚えやすい。



「ボクは幼少期から英才教育受けてるからね」



 『普通の家庭とは違う』、それを強く誇張するカグヅチは鼻高々に自慢する。



「人に教えるなんて、そう難しいものじゃないんだよ」

「ケッ!!」



 反論するのは、当然のようにタギリ。

 女の子らしからぬ言動も、茶道部員である以上、オロチたちも見て見ぬ振りはできない。ただ、二人の会話には入れない。それは双子のタギツも一緒。四人して、言い合いを眺めている。



「ボンボンが茶道の何たるかを伝授しようなんて100年早いわ。部長にだって絶対勝てっこない!」

「どうかな?今のボクはかなり洗練されてると自負しているよ。部長にだって敵うはずさ」



 言葉のキャッチボール。



「そもそも、私にすら勝てないでしょ」

「何を言ってるんだい?次期部長のボクが、キミ程度に負ける筈ないじゃないか」


「はぁん?じゃ、やってみる、ボンクラ?」

「いいですよ、愚民」



 暴言の連続。

 残留テストでは、部長のアマノウズメが審査員ということを忘れているまである。

 作法の練度が、世代交代に影響することも、実は無い。つまりこれは戯れ、遊び、無意味な勝負でしかない。

 互いに切磋琢磨すれば、より上達するのだが、火と水は交わらず。


 と、そんな火花散る和室に何やら視線を感じた一同。

 振り向く先には入り口、引き戸、襖状のマス目1つに穴が空いている。



「へんたっ───」



 タギリが叫ぶよりも早く、颯爽と動いたのは、貴公子カグヅチ。


 覗き穴へと指付く一撃。


 悲鳴、そして倒れ行く不審者。


 意気揚々と凱旋するも、起き上がったのは顧問の福禄寿。


 青褪めるカグヅチ。


 そう、これは顧問が顔を出すことを予め知っていた、タギリの高等テクニック。


 2年の番付けは、既に始まっていたのだ。


 カグヅチの評価が、地に落ちたのは言うまでもなく、『計ったなぁ!!』と叫び散らかす物言いもまた言い争いの発端となる。


 オロチたちのレッスンも中途半端な状態で、テスト当日を迎えたのだった。









どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)

この作品に出会ってくれてありがとう。

更新日は不定期です。

週一程度に更新できたらと思ってます。

長い付き合いになるかもしれません。

少しでも面白いと感じたらブックマーク宜しくお願いします(≧▽≦)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ