体育祭当日
駆けるヤマタノオロチ。
「うぉォォォ!」
「行っけェェ、オロチん!!」
それとツクヨミ。
「きゃッ!」
「麗しいでございます、ツクヨミさん!!」
玉入れオロチ。
「ぬおぉォォォ!」
「やったれ、オロチん!!」
それとツクヨミ。
「ひゃん!」
「おい誰だ、ツクヨミさんに投げたのは!?俺がお守りしますッ!!」
騎馬戦オロチ。
「はあぁァァァ!」
「フレフレッ、オロチん!!」
それとツクヨミ。
「行きますわよ」
「どけどけ、女王様のお通りだ!!愚民は控えろ!!」
綱引きオロチ。
「ふんぬぅゥゥ!」
「ファイトオゥ、オロチん!!」
それとツクヨミ。
「私、力仕事は苦手ですわ」
「俺が変わりにでま───もご△▼■☆………」
「……………」
と、それを眺めているアマテラス。
体育祭本番当日、大きな問題もなく、ここまで順調に進んでいる。団員同士の多少のいざこざはあったが、問題視されるレベルでない。
残る種目はリレー対決。これで全てが決する。期待に胸膨らむ生徒たち。
その手前、コース横のテントで、オロチたちのリレーアンカー走者アマテラスは倒れた。
「なっ……アマちゃん!!だっ、大丈夫!?」
駆け寄るオロチ、しかし尚もアマテラスは蹲る。
熱中症の可能性、担架が頭をよぎるも────
「───たぃ」
「え?」
「痛いィィ、走れないィィ、男子こわいィィン」
「ん、え?え??」
「はうぅ、誰かにおんぶしてもらわないと無理かもぉー」
「……………」
沈黙と静寂、悠久の寒気。
アマテラスの行為が何を意味するか分からないでもない。
だがこれでは〈ちやほや〉されるでなく〈ドン引き〉。ツクヨミのような、男子湧かせる現象にはならない。
それでも尚、アマテラスはクネクネと身体動かしている。
「おい、キモいぞアマ、さっさと並べよ」
とそこへ、平然と物申すタケル。気遣いの欠片もない。
「あっ、ちょっタケちゃん、今はやめたほうが………」
「ん?なんだよオロチん、大丈夫だって、どこも怪我してねーしよ。ほら立てよアマ、皆に迷惑かかるだろ」
「………でよ」
「あん?」
「何で私だけ普通なのよ!!」
ドゴッと鳩尾一発、往復ビンタ炸裂、急所殴打未遂。
『りふじん』とは、気遣い無しの男、タケルの断末魔。
当然、一発退場レッドカード。止めに入った数多の男子を屠った女王アマテラスにより、最後の種目は中止に、体育祭も壮絶な形で終了した。
「女子って怖いなぁ」
無残な親友のおかげで、また1つ経験をしたオロチだった。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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