プレ体育祭
駆けるヤマタノオロチ。
「うぉォォォ!」
「行っけェェ、オロチん!!」
玉入れオロチ。
「ぬおぉォォォ!」
「やったれ、オロチん!!」
騎馬戦オロチ。
「はあぁァァァ!」
「フレフレッ、オロチん!!」
綱引きオロチ。
「ふんぬぅゥゥ!」
「ファイトオゥ、オロチん!!」
今日は体育祭の当日を想定したプレ体育祭。本番さながらに全種目執り行われる。
綱引きまで終え残りは最終、リレー対決。
「もう、クッタクタだよぉ〜」
「明日の本番に向けて挑戦するのはいいが、今日は調整日だぞ。明日倒れたら、元も子もあるまい」
渡された水を勢い良く飲むオロチ、オオクニヌシは保健委員も務めている。
「ありがとっ」
「そんなに気張る必要があるのか?」
「だってさぁ………」
視線の先、大振り且つ過激に応援歌を披露しているのはヤマトタケル。前日であるにも拘らず、熱の入りようは凄まじい。明日倒れるのはオロチでなくタケル、その可能性だってあるくらい。
「タケルの分も───っという感じか」
「だね」
当初はタケルも、幾つか参加予定だった。がしかし、『応援団としての責務を果たす』と言い、殆どの種目に参加せず、その穴埋めとしてオロチが出るはめになっている。
リレーのアンカー走者は、タケルの予定だった。
運動音痴のタケルが、である。無論、足の遅さはオロチも同じ。勝てっこない。
「───それで、アマと変わったわけか」
「うん……」
「問題ないわよ、男子くらい軽く屠ってやるわ」
「そういう種目じゃないんだよねぇ」
相手を屠る種目ならば圧倒的にアマテラスが勝っていただろう。天地がひっくり返っても結果は同じ。アマテラスは強い、女子は強い。
同様に応援団2年のタギリも強い。
腑抜けのタケルを、熱血団員として仕上げたのだから。同じ茶道部員だから、普段の態度にイライラしていたから、舐め腐っていたからなどが原因では決してない。
(女子って怖い)
(女子は怖いな)
「フレッフレッ、オロチん!!番長!!」
恐怖覚えるオロチとオオクニヌシとは裏腹に、タケルはただ純粋に声援を送る。
送り続ける。
これは、『お互い、怖い上司がいるけどイベントクリアしよぜ』を多分に含む意。
頷くオロチと番長────
そして当日を迎える。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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