応援団
学校行事のメインイベントの1つ体育祭、その応援団の一人に強制参加させられたタケルは、猛練習の毎日で草臥れていた。
「有り得ねえんだけど」
初日の遅刻も、目一杯怒られ、個人練習は大幅に増加。本日はまだ練習前につき、またもや廊下の窓辺でタケルは佇み、オロチも横にいる。
「応援団に、茶道部のタギリ先輩がいること?」
「そうだよ、何で初日言ってくれなかったんだ!おかげで練習量が普通の人の比じゃねぇ!ラブストーリー展開も起きねぇよ」
「てっきり見えてるものかと」
「動物じゃあるめいし、分かるかぁ!」
「指差して教えたんだよ」
「くっ、もっと早く教えて欲しかったぜ。どうりで、俺のトキメキセンサーが働かないわけだ」
1つ上の茶道部タギリは直ぐに手が出る暴力性の持ち主であり、タケルの天敵。同じクラスの誰かさんとも似てい────アダッ!!
「おいおい、作者に物投げるとか世も末だな────アダッ!!」
「タケちゃんも成長しないよね」
「今俺何も言って無くね?誹謗中傷してなくね?世も末って言っただけじゃんよ」
「んー、何と言うべきか。僕もボロが出そうで、これ以上は何も言えないや」
「おいこれアウトだろっ、ほらやったれアマ、魔球教科書ストレートだ────ガハッ!!」
分厚い事典が、急所へとクリーンヒット。衝撃により、機能完全停止したタケルはぴくぴくと痙攣している。
「個人名義の方がアウトだったってことだね」
だが、またもや直ぐにタケルは立ち上がる。無の境地に至った男は強い。
「俺を……ナメるんじゃねぇ」
「流石は主人公」
「違う!俺は脇役だ、今はな!」
「その心は?」
「名脇役ってモテるって言うじゃん」
「あーーーね?」
「明日の未来の今後の次世代の名脇役から一言言わせて欲しい」
「何かな?」
「何で夏休み編は2話なのに、体育祭編は4話構成なんだ?美女とキャッキャッウッフする展開は何処に行ったんだ??」
「うーん、ごめん、2つ目のはよく分かんないや」
どうしてもラブ展開を築きたいタケル。だが安心してほしい。この作品はギャグだ、喜劇だ、コメディだ。だから、そんな浮ついたこ────グハアッ!!
「あーあ、作者に事典投げるとか世も末だよ、タケちゃん」
「こればっかりは許せねーんだ」
「まぁ、でも大丈夫なんじゃない?」
「何がだよ」
「僕ら運動音痴じゃん、でもタケちゃんは応援団するから競技シーン少ないじゃん、評価下がらずに上げることは可能かもよ。だって団員服格好いいじゃん」
「格好いい………か」
「うん」
「はは、そうだよな。夢は諦めちゃいけねーんだ」
「そうだよ、主人公」
「あぁ、俺が主人公だ!」
現金な男タケルは、やる気に満ち溢れる。そして意気揚々とグラウンドへ駆けた。
その後ろ姿、背中からは遅刻なんて何のそのの覇気が感じ取れたのだった。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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週一程度に更新できたらと思ってます。
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