軽音楽部
アマテラス、コノハナサクヤ、ツクヨミの3人は軽音楽部の活動の最中だ。彼女たちの目標は、文化祭までに披露できる状態に持っていくことだ。しかし、今のままでは到底お披露目は難しい。他の部活動を兼任している所為もあって、十分な練習量を確保できていないからだ。
「もう!何で上手くいかないのよ」
リズム音痴のアマテラスが足を引っ張っているのが大きな要因になっている。コノハナサクヤとツクヨミは、ミスはあっても途中でストップが掛かるような失態にはなっていない。
「一回落ち着こうアマ、苛ついてたら上手くいかないよ」
「分かってるわよ、ハナ!」
「分かってないから言ってるんじゃん」
コノハナサクヤが気を使うが、苛立ちは収まりそうにない。
「どうする、ツッキー?」
「難しいですわね。パッションだけではどうにもならないことなんて、いくらでもありますもの。私たちにはちゃんとした指導者が必要かもしれません」
「それって顧問ってこと?」
「そうです」
部活動をする上で、顧問は必須。オロチたちの茶道部でさえ顧問はいる(2学年の男子同様に不在が多いのは伏せておく)。人数の少ない同好会程度ならば不要だが、軽音楽部では機材を扱う場合もあるのだから教師がいて当たり前なのだが、前年廃部だったこともあり、まだ顧問は付いていない。
「必要ないわよ」
「いいえ、必要ですわ。私たちがバンドとして成功していても、顧問がいなければ文化祭での披露はできないかもしれません」
「ぇ゙、それ本当!?」
「ええ、私の予想が当たっているならば、アマの音痴を治すより必須課題かもしれません」
「ちょっと、酷くない?言い方、ねぇ酷くない!?」
顧問に相応しい人材は誰なのか。
ツクヨミが名を発するまでもなく、意図を読んだかのように現れるあの人。
───ベンッ!
「ベンテン先生!?」
「ベベン」
かつて、ベンテンロックで名を轟かせた著名人が軽音楽部に降臨した。
「ベンベベン」
「はい、宜しくお願いします」
「ベーベンべ」
「そうですね、まずはそこから」
「ちょっと、待ちなさい!私は許可してないんだけどおぉ!?」
「顧問の人選に、許可なんて必要ないじゃんね」
「ハナの言う通りですよアマ、あんまり変な事言わないで下さい」
「ベンベーベン」
「はい先生、彼女の矯正作業お願いします」
有無を言わさず、アマテラスの音痴治しが始まる。
だが、アマテラスはどこかの誰かと一緒で、弁財天の言葉を理解できない。
「タケル君と同レベかぁ」
「ハナ、その言い方やめてね」
「音痴を治すには矯正するしかありませんわ」
「だから音痴って言わないで、涙がでちゃう」
「ベンベン」
「大丈夫、ここにいるのは私たちだけ──って言ってるよ」
「ハナも理解できるんかい!!理解できてないの私だけかい──って、言わせないでよね。もう腹立つわぁ」
「これで、望みは繋がりましたわ。早速、鬼連しましょう」
「うん、頑張ろう」
「もう、今日は帰らない?」
「ベン」
「帰らせません──って言ってるよ」
「何となく理解したわよ!いいわよ、やってやるわよ!」
潔く覚悟を決めたアマテラス。
文化祭まで、まだ時間はある。
これから血反吐を吐く、猛練習の日々が始まる───のか?
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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