会議②
【テスト1週間前】
本日の円卓には10人全員が座っている。
いつものように部屋は薄暗く、外から中は視えない仕組み。
出席者以外に、この場所を知る者はいない。
位置特定は不可。
鼠一匹入る余地はない。
Ⅶ『全員集まったことだし、始めましょうか』
Ⅱ『ベベン!』
Ⅹ『この学校の未来が掛かってるからね!今日は良い会議にしよう!』
Ⅵ『校長の言う通りじゃ、議題は……はて?何じゃったかの?』
Ⅰ『テストの問題作りだなぁ』
Ⅹ『うん、そうだよ。問題やその難易度を決める会だね──じゃ早速……』
Ⅳ『あの、ちょっといいですか?』
Ⅲ『どうかしたのか?』
Ⅳ『毎度毎度申しているのですが、必要ですかこれ……?』
Ⅰ『どういうことだぁ?』
Ⅳ『部屋暗くして、あたかも悪の組織風に演出する必要があるかって言ってんの!!』
Ⅲ『それくらいで怒るなよ、黒ちゃん』
Ⅳ『目上にちゃん付けすな!』
同じ教師という間柄であり、身分差は無い。
毘沙門天と大黒天の年齢も一緒だ。
しかし、この学校における教師とは、受け持つ学年が上の方が偉い、というルールがある。
つまり、こってりと中二病風な設定に、大黒天本人も嵌っている証拠ではある。
Ⅲ『同期だし、いいじゃねぇか』
Ⅳ『一緒にしないでください〜、下級教師は黙っててください〜』
Ⅲ『相変わらず、黒ちゃんは中二病だな』
Ⅳ『はぁ?何が!?意味分かんないだけど!ねぇ!教えてよ!!』
Ⅰ『そういうとこだなぁ』
Ⅳ『中二病じゃありません。円卓式は、まぁ良しとして暗いのはどうかと思うんだよ。円卓にするなら、背景は白、光の城一択だろうがよおぉぉー!!』
うなだれる大黒天、涙流すも、大半が“そっち派か”などと言って相手しない。
何事も無かったかのように会議も始まる。
・・・
Ⅹ『───じゃあ、今回はそんな感じで、あとは皆よろしく』
Ⅵ『ふぅ、長話は腰にくるわい』
Ⅶ『施術屋、紹介しましょうか?』
Ⅵ『大丈夫じゃよ』
Ⅰ『健康のためにぃ、もっと食べた方がいぃ』
Ⅱ『ベン!』
Ⅷ『我々の生活意識は、生徒の意識に繋がります。皆様、気をつけ合いましょう』
Ⅳ『──あの、ちょっと良いですか?』
Ⅲ『まだあるのか、黒ちゃん』
Ⅳ『目上に───っ!今は許そう、下級教師よ』
大黒天の瞳に映るのは校長。
Ⅹ『何だい?』
Ⅳ『あの、えっと……その、背景を変えるのが出来ないなら他の装飾を変えませんか?もしくは、二つ名で呼び合うとか?』
各々が“そっち!?”とか、“まだ言ってるのか”などと話す。
Ⅹ『意見は率直に言って嬉しい』
Ⅳ『では……!』
Ⅹ『だけど、僕は暗躍したいんだ。そっちの方が格好いいでしょ』
中二病 VS 厨二病。
白と黒。
相反する。
Ⅳ『そ、そんなぁ~』
Ⅹ『白にしたいなら、僕を倒せ、大黒天』
Ⅳ『うっ……無理』
神々しいほどに暗躍大好き校長ゼウス。
身分階級を重んじる者であれば、絶対者に逆らうのは愚策。
大黒天の夢が叶う日はいつか。
その日は、たぶん来ない。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
この作品に出会ってくれてありがとう。
更新日は不定期です。
週一程度に更新できたらと思ってます。
長い付き合いになるかもしれません。
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