カレー
各グループ出来上がるカレー。
屋外調理は風情もあり、味は一層際立つ。
ツクヨミの作ったカレーはピカイチで、教師陣も絶賛していた。
「美味いなぁ〜、天晴だぞぉ、ツクヨミ」
「ベンベーベン!」
「お褒めに預かり光栄です」
丁寧にお辞儀するツクヨミの横で、オロチも舌鼓している。
(ウマすぎるっ……ッ!!)
豪華な素材を使ったわけでもない普通のカレーだが、その味は天にも昇るような気持ち。
穢れの浄化───
膿の排出───
どれも、オロチには無いものだが、何れにせよ清々しい心地になる。
だが、ここで鼻をつんざく一品が投入される。
(うっ……ッ!)
タケルたちのカレーは、カレーとは呼べぬ品だった。
「腕を振るいました!」
「自身があります!」
「No.1は俺たちだ!」
いつの間にか意気投合している上に、カレー勝負が展開。
教師陣は別に審査員ではないのだが、恐る恐るに実食している。
「辛いぞぉ、甘いぞぉ、何を入れたぁ??」
「ベ……ン゙ン゙ヌ゙」
「林檎に蜂蜜、チョコレート……その他諸々、隠し味と書いてあった全部です!」
「ぜんぶぅ!?」
隠し味は、本来そういう意味ではない。
更には───
「凄い香りがするけど……」
「それは私の自家製スパイスね」
オロチの質問に答えたのは、キメコこと卑弥呼。
「海外産も取り揃えたから記念に全ツッパしたわ」
「全ツッパァ!?」
多種多様な香りの原因はそれ。
加えて、このカレーには米が無い。
「皆まで俺を見るなよ。替えは用意しただろ」
「替えって、ナンじゃん」
「なんだっていいだろ。この際さぁ!カレーに合えばさぁ!俺は、御経聞かされて炊けなかったんだよおぉ!!」
「逆に、よく用意できたね、ナンを」
「フン、この世界はフィクションだ、上手いことできてるのさ」
「……」
ニヤけるタケルたちだが、勿論美味しくない。
結果、惨敗、最終順位。
優勝はオロチたちで間違いないのだが、奇を衒った品はもう1つ。
番長たちのカレー。
「これは………?」
「カレー茶漬けだ」
茶道部渾身の一品とも言えるためか、味は悪くない。
寧ろ、美味い。
だが、敢えてここで言うならば、作者は好まない。
茶漬けは苦手だ。
苦手な物と得意な物を混ぜれば美味しくなるとは思えないのだ。
それは、主人公のオロチもそう。
(僕は普通で良かった)
オリジナリティも、アイデンティティもいらない。
普通に感謝。
ベーシックカレーに涙し、林間学校を無事?……終えるのであった。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
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