頂上決戦
頂上までの距離を示す、最後の看板が目に映る。
あと、数メートル。
勢いよく駆け出す3人。
三者三様の走り方で上へと辿り着く。
「一番は俺だ!」
「私よ!!」
「どう見ても足が先に着いてたよね!」
「いいや、手のほうが先だった!」
「違うわ!勝負の行方を決定づけるのは頭よ!レースでもよく言うじゃない!」
各々が主張する。
タケルは手、アマは頭、卑弥呼は足と、誰も胴体とは言わない。
「くっ………こうなったら、やるしかねぇな」
「望むところ、その鼻っぱなへし折ってやるわ」
「私の本気見てなさい」
目つきが変わり、最終決戦。
溜めた拳を突き出す───
「「ジャンケーン……ポンッ!!」」
グー、チョキ、パー、見事な分かれっぷり。
「「アイコで……しょ!!」」
チョキ、パー、グー、ある意味息が合っている。
「「アイコでしょ!!」」
パー、グー、チョキ、最早芸術。
終わらないジャンケン。
繰り返すジャンケン。
「オラアアァァ!!」
「ハアアァァァ!!」
「コノオオォォ!!」
永劫、輪廻、悠久、万世、回帰────
「───ふぅ、やっと登れたね」
「だな──してアレは何をやっているのだ?流行りのゲームか?」
番長がオロチに問うたのは───
「さぁ、僕もちょっとよく分からない……」
様々なポーズをキメながらジャンケンする者達。
逆立ちしたり、華麗に舞ったりと忙しない。
「まぁ、楽しそうだし、いいんじゃない?」
「──であるか……だが、頂上には辿り着いてないんじゃないか?」
「………だと、思う」
タケルたちがスーパー・エキシビション・ジャンケン・パーティーを披露している会場は、頂上の手前、開けた場所。
その頂上は、あと数歩の所にある。
「視野が狭くなるとなんとやらだね」
「あいつらには言わない方が幸せか」
「たぶん……」
賑わい見せる、頂上決戦。
終了したのは、ちゃんエビこと担任の恵比寿が登りきった直後。
勿論、勝敗は着いていない。
誰も一番ではないからだ。
事実を知って崩れ落ちた者がいるのは言うまでもない。
そして、次は山を降る。
この後は飯作り。
本日は『カレー』。
何も起きない筈がない。
どうも、おはよう、こんにちは、こんばんわ、おつかれさま(・∀・)
この作品に出会ってくれてありがとう。
更新日は不定期です。
週一程度に更新できたらと思ってます。
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