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井戸端会議で日もくれて
「いや、だから、今日は何時まで仕事かって聞いてるの」
「何時って、会館を閉めるまでだから、七時ですけど」
「今は…まだ三時か。よし、ブルーくん、少し早いが一杯やろうか。君等は後で合流ってことで。店は、そうだな、お館前の『レッドアップル』でいいかな」
「ちょっと、僕はまだ…」
「なんだい。飲めるんだろ?そうだろう、鼻が赤えや」
「よしてくださいよ」
「まあいい。俺はなんだかあんたが妙に気に入っちまった。こうなったら付き合ってもらうぜ。じゃあ、ふたりとも待ってるから後で来いよ!」
「もちろんおごりだよね?」とスージー。
「あたぼうよ。俺を誰だと思ってやがんだ。生まれも育ちもカートナ郡タイバ島。シャークタイテンで産湯を…」
「わかった!わかりましたから!後で合流するから早く行ってください。後ろがつかえてます」
ブルーたちが背後を振り向くと、いつの間にやら商人の行列ができていた。




